記事一覧
沈まぬ太陽(山崎豊子)【読書メモとamazonプライム】
泣く子も黙る山崎豊子の最高傑作。小説とamazonプライムのWOWOWドラマを同時平行で。
あらためて思うが山崎豊子の取材力はハンパない。まさにプロフェッショナル仕事の流儀。
それだけにちゃちな映像化だったら往復ビンタもんだと思ってたが、なかなかいいんじゃないか。昔読んだとき御巣鷹山編が衝撃すぎて後の会長室編の記憶が定かでなかったけども、複雑な利害関係が原作に近いカタチでうまくまとまっている。
時間とテクノロジー(佐々木俊尚)ほか【読書メモ】
常識や前提だったものが大きく変わろうとしつつあるこの世界と、我々はどのように向き合うべきなのか。これからの時代について思考するためのヒントとなる書籍をご紹介!
…みたいな原稿を仕事でつくることになって、勿体ないからnoteにも残すことにした。
【LIFE SPAN 老いなき世界(デビッド・A・シンクレア、東洋経済)】
「老化は病気であって、治療できる」と言い切ります。そうしたら健康寿命が飛躍的
心が折れた人はどう立ち直るか(遠山高史)【読書メモ】
やや釣りタイトル気味なベテラン精神科医のコラム集。
歳をとるにつれ、事件やゴシップがあるとむしろ加害者側にシンパシーを覚えることが増えてきたのは何故だろう。性格が歪なのか、少しは場数を踏んだからなのか、それともただ病んでいるのか。
法やモラルの一線を越えるのは特殊な人たちと思いがちだが、よくよく考えるといまの自分の地続きにいるよねってことに気付かされる。
明日は我が身。
フォン・ノイマンの哲学(高橋昌一郎)【読書メモ】
ジャズのジャケ写みたいなカバーにつられ手にとってみたところ、マッドサイエンティストと呼ばれたキングオブ天才の生涯が語られる。
「いま生きている世界に責任をもつ必要はない」
環境保護団体が聞けば怒り狂うような言動でマンハッタン計画に深く携わったわけだが、道徳面では敢えて思考停止にしてメンタルを保とうとしたのだろうか。科学優先主義とか非人道的っていうのは簡単だが、人間そんなにシンプルではない。
世界は贈与でできている(近内悠太)【読書メモ】
ギブ&テイクとかウィンウィンとかインセンティブとか報われる報われないとか言ってるレベルじゃ「贈与」を受け取ることも与えることもできないらしい。
まして誰かのせいにして文句ばっかり並べてるような世界は「憎悪」でできている。(←うまいこと言った)
なので見返りなど期待することなく、どこかの誰かのために何気なく良い行いをする。これを無意識的有能状態で出来るような人が、この本でいう贈与の差出人なんじゃ
LIFESPAN 老いなき世界【読書メモ】
老化は病気であって治療できるという。
そしたら健康寿命が飛躍的に延びる。
晩年の苦痛を伴わなくてもいいかもしれない。
社会も生き方も価値観も大きく変わらざるを得ないらしい。
厚さ食パン4枚切りぐらいで読むのにかなりの苦痛を伴う。
ヤクザときどきピアノ(鈴木智彦)【読書メモ】
何この思わず惹きつけられるタイトル。
ヤクザ専門のルポライターが、レイコ先生のレッスンを通して、めくるめくピアノの世界に開眼しまくる。
「こんなふうに弾きたい」とか「あの人のような立ち居振る舞いをしたい」とか、憧れの誰かを徹底的にモノマネしているときは集中力が高まる。自分を完全に捨て去るプロセスの中で研ぎ澄まされていったものが、結局自分自身だったりする。
…みたいなことをふと思い出した。仏教的
阪神でクラスターが出たというニュースに「そんな中、GoToトラベル東京再開」というニュースをつなげる朝の情報番組。
「そんな中」って余計だろ。それぞれ独立したニュースだろ。