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地下室の手記(ドストエフスキー)【読書メモ】

半分以上何言ってるかわかんないモノローグの激ムズ小説。

自分も含めた取り巻く世間に向かってひたすら毒を吐き続ける引きこもり男。いったい何があったのかと思えば、心底嫌いな奴等の飲み会にわざわざついて行ってマウント取ろうとするがまったく相手にされず凹んでたところにモテ期到来!みたいな回想を語り出す。かなりの偏屈ぶりを発揮している。

がしかし、そんなこの男に対して何とも言えない愛おしさを覚えるのは何故だろう。どうでもいい小さなくだらないことに縛られたり苦悩しちゃう頭でっかちで何が悪い。「率直な・活動的な・やり手タイプ」よりよっぽど人間的だし。

自分なりの「地下室」をある程度整理しておけば、そこそこ生きていけるかもしれない。

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