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ヤクザときどきピアノ(鈴木智彦)【読書メモ】

何この思わず惹きつけられるタイトル。

ヤクザ専門のルポライターが、レイコ先生のレッスンを通して、めくるめくピアノの世界に開眼しまくる。

「こんなふうに弾きたい」とか「あの人のような立ち居振る舞いをしたい」とか、憧れの誰かを徹底的にモノマネしているときは集中力が高まる。自分を完全に捨て去るプロセスの中で研ぎ澄まされていったものが、結局自分自身だったりする。
…みたいなことをふと思い出した。仏教的境地。

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