没頭できない、没頭しない
何かに没頭する、そんな感覚がいまだに分からない。
「ハマったことは何ですか?」
聞かれてみると、答えに窮する。
無いわけではない。けれど、“ハマる”という言葉で表せるほど熱中したものは無いかもしれない。
単に、継続した期間の長さが長いものを「ハマった」とするなら、いくつか心当たりがある。
けれど、何となく、70%程度のハマり具合という感覚。
他人の「ハマる」、「没頭する」という感覚は、言葉以外で知ることはできない。
ライブへ行ったりグッズを購入するほど、芸能人やアーティストを好きになったことはないし、寝食を忘れて何かにのめりこめたこともない。
自分の「ハマる」の基準が高すぎるだけなのだろうか。
その代わり、何でもそれなりにハマることができたり、集中して取り組むことはできる。
何か1つのことに没頭して極めていく、そんな生き方もあれば、「これ」とは決めずに様々なことにチャレンジしていく、そんな生き方もある。
「生き方」だから、どちらが正しいなんて判断できない。
こういう時にいつも思う、どうして自分には無い方に憧れてしまうのか。
どうして、ないものねだりしてしまうのだろうか。
きっと、ないものねだりの末路はないものねだりだ。
ないものを埋めようとして何かを得ても、得たものではなく、まだ無いものに目がいってしまうのだろう。
「没頭できるものがない」と考えるよりも、「没頭しなくてもそれなりにできる」と考える。
「生きる」って、そういうことなんだろうな。
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