Yu M.

外資系企業でDX推進を担当する難病患者(「網膜色素変性症」と「アッシャー症候群」)目が…

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外資系企業でDX推進を担当する難病患者(「網膜色素変性症」と「アッシャー症候群」)目が見えにくいですが、テクノロジーの力で健常者と変わらず働いています。振り返れば新卒の頃からDXぽい事をやり始め10年以上。今までの経験、仕事での出会い、障害者として働く事を書いていきます。

最近の記事

2021年買ってよかったモノ 5選

2021年も色々なガジェットを購入しました。買ってよかったモノ、買って後悔したもの色々とありました。 Apple信者の私にとって、MacとiPhoneが生活必需品。今年は、MacもiPhoneも購入することはなかったですが、MacとiPhoneライフを快適にしてくれた周辺機器を紹介します。 そんな中で今年買ってよかったモノをランキング形式で5つご紹介したいと思います。 第5位 Anker PowerPort III Due 20Wこちらは、仕事デスクで絶賛大活躍中の急速充電

    • 目が段々見えなくなる:そんな私が選んだ仕事は事業戦略とゼロイチの立ち上げ

      私は、指定難病の「網膜色素変性症」という病気を抱えています。この病気は、徐々に視野が狭くなり、視力も落ちていく病気。こんな病気をもつ私が仕事を選ぶ上でのこだわりは、「考える事を仕事にすること」と「レガシーを残す」の2つです。 本業で会社のDXの戦略を立て、事業をゼロイチで立ち上げるのが仕事。一方で、個人でも会社を持っていて、そちらでは、新卒より携わってきた映像ビジネスの仕事をしています。 どういう道筋を辿って、私が今の仕事を選んだのかについてまとめてみました。 私の目の病気

      • M1 MacBook Airとドッキングステーションがリモートワークの新定番

        リモートワークが一般的になって約2年。今までのオフィスライフよりもデスク環境はそれぞれの個性や好みが顕著にでるようになったのではないかと思います。 私は、視覚障害を持つ30代中盤のビジネスマンです。サラリーマンとして働く傍ら副業で会社を持っています。そんな私のデスク環境でのこだわりは、マルチタスクに向いた環境である事と、(視野が狭いため)必要なものがすぐに手に届くところに整理されている事です。 そんな私が考え抜いてたどり着いた境地は、シンプルな配線と静かな環境を実現する事。そ

        • 【続き】noteを始めた理由:障がい者の世界に変化をうみたい

          以前、noteに、私がnoteを始めた理由を投稿しました。そこで、障がい者の世界に変化をもたらすような繋がりを作りたいという話を書きました。たまたま読まれた方が私とインスタグラムで繋がっている同じ障害を持った方で、DMでご連絡をいただきました。その方は、今クールのドラマ「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」を見て、白杖を持つことを決意して、先月から白杖生活をスタートされたとのこと。私の記事で書いた視覚障害者は変化に弱いという点に共感していますとご連絡を頂きました。 白杖を使いは

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          AirTagを買ってみた!

          ガジェット好きとしては随分遅れてしまいましたが、Airtagを2週間ほど前に購入しました。そもそも視覚障害のある私にとって、物を無くしてしまうことは日常茶飯事。Apple Watchを買って一番嬉しい機能は、iPhoneを無くした時に、音を出して場所を教えてくれる機能なくらいとにかく物を見失います。○○が見当たらないと言うことは、家を出る前の急いでいる場面に起こるので、そういう時には便利かもと思いつつ、どこまで自分自身で有効活用できるか見えていない部分もあり、疑問を持っていま

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          M1 MacBook Airを1年間使い込んだ結果

          M1 MacBook Airを購入して1年ちょっとが経ちました。動画編集、画像編集などヘビーな仕事から通常のオフィス業務まで、本当に幅広くこの1台でこなしてきました。改めて、M1 MacBook Airの価値について考えてみたいと思います。 最初の印象は長時間もつバッテリー私がMacBook Airを購入した翌日から2泊3日で京都旅行に行きました。この時、充電器を持って行き、それぞれ夜に2−3時間ほどホテルで仕事をしました。そして、3日目に東京に戻りましたが、メールやパワポ

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          病気(身体障害者)をオープンにするべきかクローズにするべきか

          私自身、最初に網膜色素変性症とアッシャー症候群と診断されてから、最初の1年半は病気のことを親しい友人や仕事関係で知っておいてもらった方が良い人以外にはクローズにしていました。時間が経つにつれて少しずつ病気(障害)があることをオープンにするようになり、現在に至っています。 クローズにしたのは最初に身体の異変を感じた時の同僚の心無い発言が理由私の持っているアッシャー症候群は内耳の機能が低下する病気でその症状の1つに平衡機能の障害があり、目眩もあります。仕事の差し障りのあるくらい

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          視覚障害者のApple Watch長期レビュー:とてつもない距離歩いた!

          約1ヶ月使って、見えてきたApple Watchの使い方Apple Watchを購入して約1ヶ月。物珍しさに色々な機能を試す期間も終わりました。Apple Watchでできる事、自分の生活習慣にあった機能も見えてきました。元々期待していた使い方とは全く異なる方向で使っています。元々の想定になかったけど、非常に便利に活用している機能、それは、アクティビティの機能です。 視覚障害者になって落ちたのは歩く距離視力が下がるにつれて、視力以上に低下したのは、歩行距離。白杖で歩くのはど

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          広告代理店時代の働き方(ずっと書こうと思ったけど、まとめ方が難しかった記事です)

          私は、2000年代後半に某大手広告代理店に新卒で入社をしました。当時の働き方について、何度かnoteで書こうと思っていましたが、正直、今の世の中の基準で考えた時に、コンプライアンスの概念皆無な内容になってしまうので、ずっと下書きに熟成させていました。色々と考えに整理がついたので、今日は広告代理店の昔の働き方について書いてみたいと思います。 よく働き、よく遊ぶ広告代理店時代、本当によく働き、よく遊んでいました。 当時冗談で、勤務時間は、9時5時(両方午前)と言って笑っていまし

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          noteを始めた理由:障がい者の世界に変化をうみたい

          身体障害当事者になって分かった代わる難しさ私は視聴覚に障害があります。障害を持つ前から、何となく障がい者支援の世界に興味があって、いつか、ライフワークとして障がい者の世界を変えられるような製品の開発に携われたら良いなと漠然と考えていました。 そんな私に病気が発覚し、悪化していく過程で、身体障害者手帳を取得し、白杖や補聴器を使うようになりました。 そこでみた世界は、ちょっとしたテクノロジーの発展ではなかなか変える事の出来ない障がい者の世界です。 私がnoteを始めたのは、私自身

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          自己紹介 Part 4: 3ヶ月で英語を学んだ話

          仕事人としての私の自己紹介は書いてきましたが、それ以前の中高から大学時代のことはあまり書いていなかったので、面白エピソードをこれからいくつか書いていきたいなと思います。 進学校にいた高校生がアメリカの大学を目指した私は、神奈川県ではそれなりに名前の通った中高一貫の進学校(男子校)を卒業しています。真面目に勉強していたかは別として、真面目に勉強をすれば、早慶にはいけますよーみたいな環境。そんな環境にいた私は、急に思い立ってアメリカの大学に進学しました。今から思えば何がきっかけ

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          M1 MacBook Airは何故最強のパソコンなのか?

          私のパソコン歴は約30年。PC-9801で「ぷよぷよ」を遊んだのが初めてのパソコン。Mac歴は18年。PowePCの時代からMacを使うかなり古株のユーザーです。 そんな私がM1 MacBook Airを購入してちょうど1年を迎えました。1年使って改めて、今まで使ったパソコンの中で最強のパソコンだと確信してます。何故、M1 MacBook Airは最強なのか。その理由を改めてまとめてみたいと思います。 高性能=最高のパソコンではない以前、第4世代のIntel Core「Ha

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          働き盛り世代の初めての補聴器選び

          32歳で補聴器レビュー。 補聴器レビューのきっかけは、先生のススメでした。その時は、まだギリギリ軽度な聴覚障害くらいの聴力。右耳は、50db、左耳は、30db程度。何とか頑張れば補聴器なくても聞き取れるそんな感じでした。そんな時に、主治医の先生が、早めに補聴器を使い始めるように私を説得してくれました。当時の聴力であれば、まだ、音を聞き取る力が残っているのでしっかり補聴器の音に慣れられれば、今後悪化しても音をしっかり聞き取れるようになる可能性が高いとの事でした。 今後さらに悪

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          プロフィール

          職歴日系大手広告代理店: 約5年 外資系大手IT企業(GAFA): 約2年半 外資系メディア(放送事業者): 約2年 外資系高級飲料: 約3年半 その他2020年10月に起業(映像メディア系)。 代理店時代から、アニメやゲームと言った業界に関わり、キャリアの多くの期間をエンタメビジネスに捧げてきました。 デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が一般的に使われる前から、巡り合わせもあってDXぽい事にずっと取り組んできています。 エンタメとDXがキャリアの

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          在宅ワークの必需品「ドッキングステーション」  M1 MacBook AirとCalDigit TS3の最高の相性が実現した快適在宅ライフ

          在宅ワークは2-3ヶ月で終わると思っていました私が、フル在宅になったのは、2020年3月26日でした。ITチームとの繋がりが強いので、フル在宅になる準備が会社の中で進んでいた事は知っていました。ただ、在宅への移行がとても急で、3月25日に発表があって、明日からは在宅にするようにとの指示でした。 その前の週末に在宅への移行に備えて、モニターを買いに有楽町ビックに行ったものの、この時点でほぼ全商品在庫なし。細かい文字が読めない私にとってモニターなしでの仕事は考えられないので、短期

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          視覚障害者がApple Watchを買ってみた!

          この記事は、Apple信者だけど、Apple Watchには手を出さなかった私が、視覚障害の進行がきっかけとなってApple Watchを購入したお話です。ただ、私の購入きっかけは、視覚障害者だけではなく、多くの人の悩みに共通する事だと思います。視覚障害の人もそうでない人にも読んで頂けると嬉しいです。 Apple信者の私私のApple信者歴は長いです。初めてApple教にお布施をしたのは18歳。PowerPC時代のPowerBook G4をお金を貯めて購入。その後、iPod

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