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M1 MacBook Airを1年間使い込んだ結果

M1 MacBook Airを購入して1年ちょっとが経ちました。動画編集、画像編集などヘビーな仕事から通常のオフィス業務まで、本当に幅広くこの1台でこなしてきました。改めて、M1 MacBook Airの価値について考えてみたいと思います。

最初の印象は長時間もつバッテリー

私がMacBook Airを購入した翌日から2泊3日で京都旅行に行きました。この時、充電器を持って行き、それぞれ夜に2−3時間ほどホテルで仕事をしました。そして、3日目に東京に戻りましたが、メールやパワポの作業のみだったこともあり、バッテリーは40%くらいしか減らず。充電器を持っていったのは失敗だったとさえ感じました。Power PC時代からのMacユーザーである私にとって、このバッテリーの持ちは衝撃でした。
私の中で、M1 Mac = 最高のモバイルマシーンとの評価が固まった瞬間です。
では、その私の評価が1年間でどのように変わっていったのか、良い面、悪い面を含めてお話していきたいと思います。

There is something in the Air

古くからのMacファンであれば、覚えているかもしれません。2008年にスティーブ・ジョブズ氏がMacBook Airを初めてお披露目した際のプレゼンテーションの冒頭に話された言葉です。

このプレゼンテーションの中で、スティーブ・ジョブズ氏は、ソニー製の競合商品と比較し、MacBook Airはフルスペックの商品で商品の内容に妥協がない事を強調していました。例えば、キーボード。当時、この手のパソコンはキーが圧縮されたミニサイズのキーボードが搭載されるのが当たり前でした。しかし、MacBook Airに搭載されたのは、フルスペックのキーボード。薄く軽く持ち運びに便利だけど、フルスペックの長所が凝縮されたのが、MacBook Airなんだと思います。この発表以降、私はIntel時代のMacBook Airを購入しましたが、この時スティーブ・ジョブズが発表した考え方が100%初めて反映されたのがM1 MacBook Airなんだと私は考えます。

スマホ感覚で使える事が魅力

私は、M1 MacBook Airを使い続ける中で、M1 MacBook Airってスマホ感覚で使えるラップトップだと思うようになりました。iPhoneと同じで一定の所有欲は満たしてくれるものの、Macが持つ特別感が演出されている訳ではない。一般的なユーザーがヘビーに使っても想定されるタスクはほぼそつなくこなせて、持ち運びに便利。iPhoneのように常に手元にあって欲しい存在に。肩の力を抜いて、楽に使う事ができるMac。昔と比べればMacの台数も増えてきて、確かに特別感が減ったと言われればその通りかもしれないが、iPhoneのように持っている事が特別というよりは仕事、プライベートの両面でパートナーになってくれる存在です。

何がM1 MacBook Airをスマホ感覚にさせているのか?

2つの要素が、M1 MacBook Airをスマホ感覚にさせているのだと思います。1つはファンレス構造である事。ファンレス構造であるが故に、冒頭の長時間のバッテリー持ちに貢献しているし、例えば、Zoomのミーティングをとる時、音楽を聴きながら仕事をする時、映画を見る時。どんな場面でも、実現してくれる静粛性が手元に置いておきたいと思わせてくれる大きな要因になっていると考えます。当たり前の事ですが、AirPodsとの相性も良いので、上記であげたシチュエーションで使うにはとても便利なマシーンです。

そして、もう1つは、ポート数の少なさ。ポート数が少ない故に、外付けハードディスクをたくさん繋いでといった使い方をせずに、クラウドにシフトするという思い切った方向転換もできます。iPhoneになぜSDカードのスロットがないかと言う方も沢山昔いましたが、こちらとロジックは一緒。モバイルで使うには、SDカードやハードディスクを使うのではなく、クラウドを使えば良いというだけの話。
実際、業務上で外付けハードが必要な場合は、ドッキングステーションを使って私自身使っておりますが、普通にオフィスワークをしている分には全く必要がありません。

問題もあります

もちろん、問題もあります。沢山あります。例えば、ドッキングステーションに接続しても、外部モニターは最大1枚、そして、外部モニター接続すると、それなりにGPU性能が落ちるとか・・・
そのほかにも、私の目の問題もあるかもしれないですが、もう少し画面は明るい方が良いとか、デザインがIntel時代と変わっていないとか。ネガティブな部分を列挙すればキリがありません。これって本質的には、MacとしてのMacらしさを求めてるから。ただ、スティーブ・ジョブズ氏が最初にSomething in the Airで発表したようなモバイル機として、スマホとして考えるのであれば、これより優れたMacはないと思います。今の商品ラインナップを見ていくと、今後Appleは、よりプロフェッショナルに寄せたProシリーズと、スマホ的にAnytime Anywhereで利便性を追求したAirシリーズと2つのシリーズを価格帯と性格の違いをより鮮明にし、全く異なる性格としてラインナップしていくと思います。その中で、スマホライクに毎日使うものであれば、MacBook Airは最高のMacだと私は考えます。

M1 MacBook Airは、名機として後世に語り継がれるべきラップトップ

私は、Appleシリコンの可能性を世の中に広めたM1 MacBook Airは今後名機として、歴史を変えた存在として、iMac G3と共に語り継がれるべきMacだと思います。重量、大きさからファンレス構造まで。今後のPro以外のMacのスタンダードを作っていく製品ではないかと考えます。

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