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自己紹介 Part 4: 3ヶ月で英語を学んだ話

仕事人としての私の自己紹介は書いてきましたが、それ以前の中高から大学時代のことはあまり書いていなかったので、面白エピソードをこれからいくつか書いていきたいなと思います。

進学校にいた高校生がアメリカの大学を目指した

私は、神奈川県ではそれなりに名前の通った中高一貫の進学校(男子校)を卒業しています。真面目に勉強していたかは別として、真面目に勉強をすれば、早慶にはいけますよーみたいな環境。そんな環境にいた私は、急に思い立ってアメリカの大学に進学しました。今から思えば何がきっかけだったのかも記憶にはないですが、ただ真面目に勉強さえすれば敷かれたレールの上をスムーズに走れる環境にいたからこそ、特筆したスキルを身につけないと生き残っていけない的な事を漠然と思い、英語力という武器を身につけようとしていたような記憶があります。とはいえ、センター試験に通用する英語力は得られても、実際に大学で通用する英語力は簡単には得られません。この記事では、進学校にいて、英会話ができなかった私が、3ヶ月で大学の授業が理解できるようになった過程をお話します。

英語で国語試験を受ける

アメリカの大学に入学するためには、SATという日本で言うところのセンター試験を受験して、志望大学の入学に必要な点数を取る必要があります。科目は数学と国語(英語)。その他、母国語が英語でない生徒は、TOEFLという英語力検定の試験を受ける必要があります。TOEFLはTOEFLで大変な試験でしたが、SATの英語の試験は、アメリカ人にとっての国語試験。つまり、英語力が試されるのではなく、英語で国語力が試される試験です。今はわかりませんが、当時は類語の問題や長文読解などが大量の設問され、日本で受験英語を勉強していた私には普通にやったらのび太くんの点数にしかならないような難関な試験でした。
試験対策をしましたが、結果は壊滅的。数学が満点だったこともあり、平均したら何とかなりましたが、大学の入学には大学が紹介する英語学校で学んで卒業できたらという条件がつきました。私は、その英語学校を3ヶ月で無事に突破し、大学に入学することが出来ました。

アメリカの田舎街だから良かった

私の卒業した大学はワシントンDC近郊の州立大学ですが、その大学は2年目に転校をして入った大学です。最初に入学した大学は、アメリカ・バージニア州のど田舎にある州立大学でした。人口5万人弱の町に学生の数が16,000人くらい。大学の教授やスタッフ、その家族の人口も考えれば、ほぼほぼ街の半分以上が大学関係者みたいな大学城下町でした。ウォルマート等アメリカの田舎にある施設は一通り揃ってはいるザ・田舎町でした。
日本人は、大学には10人いるかいないか。その他、街には、長崎県の食品会社のアメリカ工場があり、日本人が3人駐在。その企業の関係者を含め、街に住む日本人の人数は20名弱でした。とても寂しい環境でしたが、英語を学ぶには最高の環境でした。愚痴を言いたくても日本語で愚痴をしゃべる相手もいないですし、恋をする相手も高確率で外国人(実際にその街にいた1年半で、2人の人とお付き合いしましたが2人とも日本人ではなかったです)。完全に英語が喋れないと生活できない環境でした。

生の英語と教科書の英語の違い

一応、進学校を卒業していた事もあり、基礎的な英語文法や単語力は英語学校にいた周りの同級生と比べても多分一番できた方だったと思います(そもそも単語や文法という意味では他の国と比べても日本の教育レベルは高いと思います)。ただ、そんな英語力は実践では全く通用しませんでした。ネイティブの発音。これがもう皇居のお堀くらいに高い壁となって私の前に立ちはだかりました。
バージニア州は、アメリカの中では、南部に属する州です。話される英語は完全南部訛り。歴史的には、1604年にイギリス人が初めて入植した場所ということもあり、その頃のイリギス英語が色濃く残った英語だと言います。
例えば、Sundayの発音は、一般的には「サンデ(ィ)」ですが、南部の英語では、「サンディー」です。文法が分かるや単語が分かる英語力=生の英語の発音が理解できる英語力ではないです。これが私がぶち当たった英語の壁です。

打開策は間違えを恐れずに1週間続けることでした

こんな状況からの私がとった打開策は発音の間違えとかを恐れずに、まずは1週間恥を捨てて喋り続けることでした。これは英語の学習に限らず、色々な場面で言えることだと思いますが、恥ずかしさとかを抱えながらこもりがちに話していてもなかなか相手は聞いてくれませんが、恥ずかしさを捨てて開き直ってしゃべっていると周りは聞く耳を持ってくれます。そうすると、相手はこう言いたいの?と聞き返してくれます。そうすると、自分が伝えたいことの正しい発音を学べます。私はそうやって英語を学んでいきました。
そして、1週間も続けていればもはや恥ずかしさとかはなくなり、開き直って話すことが普通になります。そうすると一気に英語力は向上します(リスニング力も相手に聞き返してもらい・・・のプロセスを続けていくと自然に向上します)。
他の記事でも触れていますが、視覚障害のある私が初めて白杖を持った時もそうでした。白杖を持つ=自分は視覚障害者だ!と宣伝して歩いているみたいな状態。持ち始めた頃は、今よりは見えていたので周りの目線がとても気になりました。でも、しばらくすると、恥ずかしさという感情を忘れ、白杖を持ちたいって気持ちに変わりました。何事も恥ずかしいなどと気にせずに続けていれば、いつの間にか恥ずかしさって感情は消えていくものです。

まとめ

私が実践で使える英語を身につけた方法について紹介しました。これから留学をする人、オンライン授業等で英語を学ぶ人に伝えたいのは、日本の学校で学ぶ英文法や英単語は他の国と比べても非常に質の高いものです。だから、文法力や単語力が他の人よりも劣っていると思う必要はないです。ただ、日本語で愚痴などを話せる環境を捨てて、下手な発音と思われたり文法ミスをして恥ずかしい思いをするという感情を捨てて喋り続ければ、自然に英語力は身につきます。英語を身につけることってそんなに難しいことではない、私はそう信じています。

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