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音声配信が広がる理由 記事の音声配信化にトライしてみた

「テレワークの広がりもあって『耳』のメディアが広がっているということか」

コロナ禍で音声配信サービスが活況ですね。今年に入ってClubhouseのサービスが急拡大しているのはみなさんご存知の通りかと思います。他にもradiko、Voicy、Podcast、stand fmなど多くのサービスが提供されていますね。

コロナ拡大にともない、多くの企業がテレワークを導入するようになりました。東京都内の企業に限ってみると、従業員30人以上の企業のテレワーク導入率は今年の1月時点で57.1%。今頃は6割に達しているかもしれません。

推移で見ると昨年の3月24.0%から今年の1月57.1%まで大きく拡大しています。それと同時に活況を見せているのが、音声配信サービスです。この2つは一見関連なさそうに見えますが、音声サービス拡大の背景にはテレワークにおける生産性アップが関係してそうです。

盛り上がる音声配信サービス

音声配信サービスとは、ラジオのような「会話」コンテンツを配信するプラットフォームサービス。音楽のストリーミングサービスとは違って、あくまで人の声や会話を流すのがメインのサービスとなります。

スマートフォンやPCなどで聞くのはもちろんのこと、最近家に置く人が増えているのがスマートスピーカー。私の家にもリビング、寝室、仕事場の3か所にAmazon Echoを設置しており、家中どこでも声のインターフェイスで様々な情報にアクセスできます。使うと本当に便利ですね。

こうした、コロナによるテレワーク拡大、音声を気軽に楽しめるインフラが広がるなどの背景から、音声配信サービスの注目度は高まっています。その背景にある聞き方が「ながら聞き」ですね。テレビや動画コンテンツは映像が主なので、画面の前で見続けなければなりませんが「声」という音声のサービスは、耳さえ聞こえておればどこにいても、何をしていてもサービスを受けることができます。非常に制約が少ないメディアと言えます。

「ながら聴き」のニーズ拡大

冒頭でご紹介した通り、コロナ禍によってテレワークを利用する人が増加しています。テレワーカー達はより生産性高く仕事に取り組めるように様々な工夫をしていますね。

私もそうですが、自宅で仕事をする場合、「ワークスペースのデザイン」として音声はとても重要な要素です。集中したい、リラックスしたい、情報の刺激が欲しい、などなど1日の中でも様々なモードを使い分けながら、より効果高く活動しようと意識しています。

そうした「モード」に合った聞くコンテンツを流すことで、より生産性高く活動することができます。そのために有効活用できるのが音声配信サービスですね。

仕事をしながら音声配信サービスを利用する「ながら聴き」のニーズは拡大していると思われます。例えばradikoは2020年8月時点で既に月間利用者は1,000万人を超えたとのこと。動画サービスが広がった時は「ラジオなど、過去のコンテンツだ」という評価が一般的でした。それがまた音声にニーズが戻ってきているということですね。非常に面白いトレンドです。

この、「音」は人間にとってはとても大切なものです。コロナ禍の前まではオフィスで働くことが一般的でしたが、そこには様々な環境音がありました。同僚の話声や電話の声など、意識せずとも耳に入って来る音がありました。こうした「ノイズ」は集中して仕事をする上でプラスに働くこともあります。

一方で、自宅で仕事をする場合はどうでしょうか。しん、と静まり返った場所で黙々と作業をするのは精神的にもキツイものがあります。音声配信のコンテンツをボリュームを抑えながら適度な音量で流すことで、程よい環境音となり、仕事や作業に集中しやすい環境に近づけられます。

このような「ながら聴き」を、自分でコンテンツを選びながら利用できるのは、一般的なオフィスでは難しいことであり、テレワークだからこそできる利点の一つと言えますね。

テレワーク拡大と音声サービスは一過性か?

コロナ禍によってテレワークを導入する企業はこの1年で倍増していますが、当初は「自宅だと誘惑も多く仕事に集中できないのでは?」「サボる社員が続出するのでは?」と不安視する人も多かったようですが、逆に生産性が向上したケースも多いと思います。

問題なく業務が回ることがわかったとなると、コロナが落ち着いた先にも、従来のオフィス集約型の業務には戻さずにテレワークを継続する企業は多いと思われます。従業員としても通勤時間という膨大な無駄な時間を削減でき、ランニングや趣味などの健康的な時間に活用できるのでメリットは大きいです。

つまり、テレワークへのシフトは今後も拡大する傾向であり、音声配信サービスのニーズも今後さらに高まっていくことが予想できますね。

「ながら聞き」に対応してみた

私のこのnoteも毎日記事を書いておりますが、今回の記事を書きながら感じるのは、画面に張り付いて文字を読むというのは時代のニーズに合っていない可能性があるということ…。

私は文字で伝えること自体はもともと読書が好きな性分もあり「味のあるコミュニケーション」だと思っています。ですので、今後もこのスタイルは変わりませんが、「ながら読み」できるとなおよいのかなと思います。

そこで、stand.fmを使って記事の音声化にトライしてみました。声自体は私の声ではなくAIによる読み上げとなっています。

ちなみに元記事はこちら。

自分の声を配信するのはあまりしたくないと思い、AIによる読み上げ配信という形にチャレンジしましたが、思った以上に手間がかかりますね。ご要望があれば、こうした対応も今後チャレンジして行こうかと思っています。

まとめ

テレワーク拡大を背景に「耳」の奪い合いは今後さらに過熱しそうです。私も毎朝ランニングをしている間はVoicyを利用しています。聞くだけで情報が入って来るのはとても便利ですね。

一方で、気をつけたいのは「マルチタスク」になるということ。できるだけマインドフルな状態を維持して脳もカラダも健康に維持するためには、「シングルタスク」が重要です。一方で、「ながら聞き」はマルチタスクになる傾向があります。

仕事の資料をパソコンで作りながら、耳は別のニュースを聴いている。この状態は脳に大きな負荷をかけることになります。なるべく一つのことに集中するために、「音」をうまく使うというスタンスが良いと思います。情報の音ばかりでなく、BGMや自然の環境音、ホワイトノイズなどのコンテンツを活用するなど、目の前のことに集中するために音を活用したいですね。

そして、今回、自分の記事を音声化することにチャレンジしてみました。先日から「風の時代」というテーマで記事をいくつか書きましたし、このテーマでサークル活動もはじめています。「音」というサービスはこの「風の時代」の価値観にも非常にフィットしたインターフェイスなのかもしれません。

どこかにどしっと構えて受けるサービスではなく、場所に制約されずに受けられる音声サービスは正に「風の時代のサービス」と言えるのかもしれません。

「音」を上手に取り入れながら、今の時代をより良く生きていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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