美容室の経営業務パートナー 中尾 康仁

美容室向け経営業務代行サービスを提供している経営業務パートナーの中尾康仁です。 ポッド…

美容室の経営業務パートナー 中尾 康仁

美容室向け経営業務代行サービスを提供している経営業務パートナーの中尾康仁です。 ポッドキャストで配信している『サロンの実力を動力に変えるラジオ「サロンのチカラ」』の内容をお読みいただけるように毎回投稿しています。お聞きになりたい方は本文内にポッドキャストURLを記載しています。

最近の記事

「サロンのチカラ」093. 聞き返しのコミュ力

今回は聞き返しです。 聞き返しとは、 自分が受けた質問を同じように相手へ返す行為です。 例えば、 「休みの日は何してるの?」と質問されたら、 その答えをした後 「ところで、◯◯さんはお休みは何されてるのですか?」 と同じ質問をします。 人は自分が話したいことを質問する傾向が潜在的にあります。 そのため、受ける質問は、裏返せば相手がして欲しい質問と言えるのです。 コミュニケーションは、相手が話したいことを話して貰うのが大切ですので、 聞き返しは話したいことが読めない時

    • 「サロンのチカラ」092. 伝え返しのコミュ力

      今回は伝え返しです。 この伝え返しの効果は、 話しの内容の理解のズレをなくすことが一つ そして、話しを聴いて貰っているという安心感を生むことが一つです。 では、伝え返しとはどう言う行動かをお伝えします。 よく似た言葉でオウム返しがありますが、 これとはまったく違います。 オウム返しは 相手が言葉にしたそのままを発言することですが、 伝え返しは 「今話されたことはこう言うことですか?」と 話しをまとめ、要点を整理する行為です。 伝え返しをすることで 理解のズレを無く

      • 「サロンのチカラ」091. 安心感を提供するコミュ力

        今回は安心感を提供するコミュ力として先程もお伝えしました 相手の会話を評価しない 相手の会話を盗まない の2つの説明をします。 誰でも出来ることですが、 誰もがしないことですのですので是非やってみてください。 ■相手の会話を評価しないコミュニケーションとは聴くことです。 しかし、多くの会話では相手の話しを聴いていない状況が起こっています。 正確にお伝えすると、少なくとも話し手は聴いて貰っていないと感じているということです。 聴き手は聴いていると言うかも知れませんが、コ

        • 「サロンのチカラ」090.コミュニケーションを変えると関係性が変わる【イントロダクション】

          そんな美容師さんですが、 スタッフ間でのミスコミュニケーションやディスコミュニケーションは案外多いように思います。 お客様とはしっかり取れているコミュニケーションなのに、 スタッフ間ではしっくりこない… お客様とのサロンワークでは輝いているのに、 スタッフルームでは空気感が良くない。 それが影響してか、人が続かず辞めてしまう。 求人をかけても応募がない。 輝いていたサロンワークもくすみがちになり、 体力的にキツく気持ちも折れそうになる。 売上はジワジワ下がっているし

        「サロンのチカラ」093. 聞き返しのコミュ力

          「サロンのチカラ」089.サロンの戦略デザインと実行テンポ&ピッチのまとめ

          では早速まとめをお伝えします。 完璧なサロン戦略を描いても実行に移れないことが意外に多い。原因の一つに、 スタッフ一人ひとりの戦略に対する重要度の温度差がある。 その温度差を埋めるには、 人を責めるのではなく仕組みを改めること。 仕組みを改める際に着目するのが士気。 モチベーションとも言われる、この士気を上げるために欠かせないのが、 やりたい!という期待感。 できる!という効力感。 この、やりたい!できる!のための仕組みづくり。 仕組みづくりの参考として、 内

          「サロンのチカラ」089.サロンの戦略デザインと実行テンポ&ピッチのまとめ

          「サロンのチカラ」088.サロンの戦略デザインと実行ピッチ

          数回にわたって戦略実行についてお伝えしています。 今回は実行ピッチを切り口にお話しを進めます。 ピッチとは音程のことを指し、 音楽で「ピッチを合わせる」とは「音程を合わせる」ことを意味します。 音楽を奏でる際、一音一音の音程にズレがあると不協和音となり、 音楽としての調和がなくなり止まってしまいます。 戦略も同じで、 実行する一人一人のピッチにズレがあると調和が乱れ、動かなくなります。 戦略実行におけるピッチのズレとは何か? 「オーナーはああは言ってるけど違うと思

          「サロンのチカラ」088.サロンの戦略デザインと実行ピッチ

          「サロンのチカラ」087.サロンの戦略デザインと士気統一

          サロン戦略の進みも人の気持ちで決まってしまう要素は多いと思います。 この気持ちのことを士気と言います。 士気が上がる…という言い方をしますが、戦略にかけがえのないものです。 戦略が正しくても、士気が低ければ良い結果になりません。 一方、戦略が多少間違っていても、士気が高ければ補われることがあります。 では、この士気、どうなれば上がるのでしょうか? 大きく2つあると思います。 1つ目は、やりたい!という期待感。 2つ目は、できる!という効力感。 この2つの内、1つでも

          「サロンのチカラ」087.サロンの戦略デザインと士気統一

          「サロンのチカラ」086.サロンの戦略デザインと実行テンポ

          今回は戦略が動き出したけれども止まってしまう 実行テンポについてお伝えします。 オーケストラは複数の楽器で構成されていて100名規模の演奏者がいます。 美しい音楽を奏でる要素はいくつかあるそうですが、一番大切なのはテンポだそうです。 演奏者ひとり一人のテンポがズレると音楽が止まってしまうといいます。 戦略も同じで、 メンバーの実行テンポがズレると戦略が止まってしまいます。 テンポのズレとは何か? 例えば、 新しいメニューをつくり、提供する という戦略を実行するとします

          「サロンのチカラ」086.サロンの戦略デザインと実行テンポ

          「サロンのチカラ」085.サロンの戦略デザインを実行する

          今回からは実行についてお伝えしていきます。 デザインした戦略が完璧と思い、 いざスタートしたら動かない…ということがあります。 動かない原因は一つではないと思いますが、 大きな原因として良くあるのが温度差です。 実行しようとしていることに対する重要度への温度差。 重要度の温度差は、立場の違いからが生じます。 仕事の内容やポジションの違いよって見え方が変わり、重要と思うことが変わる。 本人からすると、 より重要なことがあるからかも知れませんし、 そもそも実行すること

          「サロンのチカラ」085.サロンの戦略デザインを実行する

          「サロンのチカラ」084.サロンの戦略デザインはリソースを使え

          サロンの戦略を立てる時の落とし穴は、 今ないものを求めることです。 例えば、 立てた計画を実行するためには、これが出来るようにならないといけない。 又、この器具や設備が必要になるという状況。 具体的には、 計画した新しいメニューを展開するため、 新しい技術習得が必要になったり、 新しい器具、設備が必要になることは多いと思います。 新しいことをするためには、 今ないものが必要という前提があるのかも知れません。 もちろん、 そのような状況は多いと思いますし、否定することも

          「サロンのチカラ」084.サロンの戦略デザインはリソースを使え

          「サロンのチカラ」083.サロンの戦略デザインでしてはいけないこと

          簡単に振り返りますと 市場をセグメントし、 その中からターゲットを決め、 サロンのポジションを決める。 これらSTPに触れた前半。 そして、後半は4Pとして プロダクツ プロモーション プライス プレイス これらを切り口に計画を具体的に立てる道筋をお伝えしました。 この一連の流れは戦略を立てる上で定石とされるものです。 そして必要最低限のことを漏れなくカバーしています。 しかし、 実際に戦略を立てる時に陥りやすいのが、 やることが膨張することです。 特に計画を具

          「サロンのチカラ」083.サロンの戦略デザインでしてはいけないこと

          「サロンのチカラ」082. サロンの戦略デザイン『プレイス(流通)』

          今回はプレイス(流通)です。 生産者が消費者に商品を届けるまでの経路がプレイスです。サロンメニューという商品の届け先は来店客となり、 その間に介在する存在はいないのが一般的です。 だからと言って思考を止めず、 来店する方以外にいないのか? 又、間に介在する存在はいないのか? と考えを広げることは大切です。 例えば、こちらが顧客のもとへ伺うという発想に立つと、 訪問美容という形態が考えられます。 そうするとサービス提供する対象は入居している一人ひとりとなりますが、 その

          「サロンのチカラ」082. サロンの戦略デザイン『プレイス(流通)』

          「サロンのチカラ」081. サロンの戦略デザイン『プライス(価格)』

          今回はプライス(価格)です。 価格についてお話を進める今回の要点は2つです。 一つは、 価格決めの種類。もう一つは、 価格を決める要素。 サロンにおいて価格を決める対象はメニュー。 そのメニューの価格決めるには種類があり、 また価格を決める要素があります。 この種類と要素が曖昧なままで価格決めをしてしまうと、 売上が上がらない 売り上げは上がっているのに儲からない という事態を招きます。 では早速、価格を決める種類からお話しします。 価格を決める種類は2種類です。

          「サロンのチカラ」081. サロンの戦略デザイン『プライス(価格)』

          「サロンのチカラ」080. サロンの戦略デザイン『プロモーション(販売促進)』

          4Pをテーマに、一つずつ4回に分けてお話を進めています。 今回はプロモーション(販売促進)です。 サロンにおけるプロモーションは幅広く、奥行きがあるので、 今回は敢えて絞り込み、伝える内容についてお話をしたいと思います。 と言いますのもプロモーションにおいて 「どのように」という手法はSNSはじめ多様な選択肢がありますが、 それよりも「なに」をという内容の方が圧倒的に大切でからです。 早速要点をお伝えします。 どのような内容にするか? その方向性は大きく2つです。 価

          「サロンのチカラ」080. サロンの戦略デザイン『プロモーション(販売促進)』

          「サロンのチカラ」079. サロンの戦略デザイン『プロダクト(商品)』

          最初はプロダクト(商品)です。 さて、 サロンにおける商品は何でしょうか? お客様がお金を払う代わりに受け取るものが商品ですので、サロンの商品はメニューと言えます。ここで一旦メニューの役割を整理しておきましょう。 メニューには3つの役割があります。 お客様の課題を解決する
 サロンの持ち味を表現する
 サービスをお金に変える 4Pの一つである商品をつくり込む上で、 この3つの役割の理解は大変重要です。 もう一度お伝えします。 お客様の課題を解決する
 サロンの持ち

          「サロンのチカラ」079. サロンの戦略デザイン『プロダクト(商品)』

          「サロンのチカラ」078. サロンの戦略デザイン『STP』からの『4P』

          今回のタイトルにある『STP』とは、 セグメンテーションのS、 ターゲティングのT、 ポジショニングのPの頭文字からきています。 戦略を立てる時の手順として一般的に用いられのがこの『STP』でして、 セグメンテーションとターゲッティングで、戦う市場を分析した上、 ポジショニングでは自社が取るべき位置決めをします。 例えば、エピソード075・076セグメンテーションとターゲティングの回では、 市場、この場合は顧客ターゲットを『自分が求める女性像が分からない子育てママ』としま

          「サロンのチカラ」078. サロンの戦略デザイン『STP』からの『4P』