「サロンのチカラ」086.サロンの戦略デザインと実行テンポ
今回は戦略が動き出したけれども止まってしまう
実行テンポについてお伝えします。
オーケストラは複数の楽器で構成されていて100名規模の演奏者がいます。
美しい音楽を奏でる要素はいくつかあるそうですが、一番大切なのはテンポだそうです。
演奏者ひとり一人のテンポがズレると音楽が止まってしまうといいます。
戦略も同じで、
メンバーの実行テンポがズレると戦略が止まってしまいます。
テンポのズレとは何か?
例えば、
新しいメニューをつくり、提供する
という戦略を実行するとします。
メニューをつくるにあたり、
商材の検討
技術の習得
販促の準備
など種類の違う準備を計画的に進める必要があります。
サロンでは、このような準備は分担して進めることが多いと思います。
商材の検討はAさん
技術の習得はBさん
販促の準備はCさん
がそれぞれ担当したとします。
この3名の実行テンポがズレると戦略が止まるのです。
例えば、
商材の検討は早々に決まり、販促準備も予定通りのテンポで進んでいる。
でも、技術の習得が遅れていたら新しいメニューをリリースすることが出来ません。
それぞれの担当者は精一杯やっていてもテンポはズレます。
むしろ、精一杯やっているからズレることもあります。
テンポがズレる大きな要因は、完成度のズレです。
この状態、状況にならないと完成したと言えない。
こんな状態ではOKといえない…
というズレです。
戦略の責任者は、
実行テンポのズレを注意すること。
実行テンポにズレが生じたら、
完成度のズレに着目しすり合わせること。
戦略を動かし始めた初期に起こりやすいのが実行テンポのズレ。
この難所を乗り越えれば、波に乗り、戦略がスムーズに進み出します。
戦略が動き出したら気をつけるのは
実行テンポのズレ
と心に留めておいていただくと嬉しいです。
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