見出し画像

「サロンのチカラ」085.サロンの戦略デザインを実行する

サロンの戦略デザインシリーズの前半では、
戦略を描く定石について、
そして前回、前々回では実行準備についてお伝えしました。

今回からは実行についてお伝えしていきます。


デザインした戦略が完璧と思い、
いざスタートしたら動かない…ということがあります。


動かない原因は一つではないと思いますが、
大きな原因として良くあるのが温度差です。


実行しようとしていることに対する重要度への温度差。


重要度の温度差は、立場の違いからが生じます。


仕事の内容やポジションの違いよって見え方が変わり、重要と思うことが変わる。


本人からすると、
より重要なことがあるからかも知れませんし、
そもそも実行することの意味が分かっていないからかも知れません。


ここで重要なのは、
その人が悪いのではなく、
重要度が分かるようにしていないことに着目することです。


人ではなく仕組みが悪いと考えること。



石切職人の有名な寓話があります。
少しご紹介します。



旅人が、ある町を通りかかりました。


その町では、新しい教会が建設されているところであり、

建設現場では二人の石切り職人が働いていました。


その仕事に興味を持った旅人は、
一人の石切り職人に聞きました。

あなたは、何をしているのですか。


その問いに対して、石切り職人は、

不愉快そうな表情を浮かべ、
ぶっきらぼうに答えました。


このいまいましい石を切るために、
悪戦苦闘しているのさ。


そこで、旅人は、もう一人の石切り職人に
同じことを聞きました。


すると、その石切り職人は、
表情を輝かせ、生き生きとした声で、
こう答えたのです。


ええ、いま、私は、
多くの人々の心の安らぎの場となる
素晴らしい教会を造っているのです。



仕事の内容は同じにも関わらず、
二人の石切職人が持つ重要度は天地の差があります。


戦略を実行する際、
二人目のような職人が自然に生まれるわけではありません。


何もしなければ、一人目のような職人ばかりになります。


そこで、
実行しようとすることの意味、重要性を伝え続けることが必要不可欠です。


同じことを何度も何度も伝えることになるかも知れません。


それでも伝え続けていると必ず二人目の伝える人が現れます。

そして、三人目、四人目と伝える人が増えてきます。


これが風土となって組織に根付き、
実行すべき戦略が乗っかり、
結果を出します。



音声配信Podcastでお聞きになるには下の画像をクリックしてください。


経営業務パートナー/人資産経営の専門家のホームページは、
http://www.bcp-japan.com

番組へのメッセージは、
LINE公式アカウント: https://lin.ee/z9LBKvS

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?