自己啓発のパラドックス

2020年12月10日 21:29

「前向きになろう」「現実は自分の鏡である」「本当に生きたい人生を生きよう」「主体的になろう」「感謝が大切」

おそらくあなたも一度はこのような理想とされる状態や姿、考え方、行動などを目にされたことがありますよね？自己啓発、あるいは宗教などではよく謳われますし^^;

「よし！私も◯◯になろう！」
「私も〇〇のように生きよう！」

自己成長を目指すことはとても大切なことであり人間は本来成長したい欲求のある生き物ですから、これらの向上意欲はごく自然な感情だと言えます。

ただし、この時注意したいのは、

心の裏側に

「〇〇の状態になければならない／〇〇の状態が理想である」
「〇〇の状態でない私は悪だ」

と、いった自己否定が無意識に発生することです。

そしてその自己否定は、日々の勉強や運動など“良いとされる習慣や活動”を励行しようと目指したもののそれが出来なかった時に

「学んで来たのにできない私はダメな奴だ…」
「私の努力が足りないのだ」

と、特に真面目な方や完璧主義傾向の強い方が感じやすい傾向にあります。

状態を下げているのは自分自身？

もしあなたに、とてもネガティブな友人がいるとします。

その友人に対して

「ネガティブは良くないよ！ポジティブに生きた方が絶対幸せになれるよ！」

と、いきなりは伝えたりはしないですよね？^^;

よっぽど信頼関係やそれまでの会話のやり取りが無ければ、きっとその相手は「大きなお世話だ！」と憤慨することでしょう……（苦笑）

今例に出したのは対相手の話ですが、

「自身に対して無意識に同じような投げかけをしていませんか？」

もちろん生きていれば周りから心無い言葉や仕打ちを受け、人間的な感情から状態が下がることはあると思いますが、極論状態を上げたり下げたりするのは周りの条件ではなくすべて自分次第です。

なので、

自分を傷つけているのは、自分自身である

そのことに気が付くと、とても馬鹿らしくも感じるのですが、同時に我々は自分自身の基準とモノサシで自己を測り、無意識のうちに自分の心を傷つけてしまいがちなことも事実です。

自分自身は、この先何十年も付き合っていく最高のパートナーです。

是非丁寧なコミュニケーションをはかり（自分自身に対して丁寧というのも違和感があるかもしれませんが…）良好な関係を築いていきたいですね！

そうすることで

「何故成長したいのか？」

その自分自身の本当の思いもきっと気づけるはずです^^

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