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美作国一宮「中山神社」今昔物語の猿神伝説【岡山シリーズ】【吉備シリーズ】
社名は「なかやま」と読むが、かつては「ちゅうぜん」「ちゅうざん」と音読みしていた。美作国二宮の高野神社、総社の美作総社宮とともに美作三大社の一社に数えられる。主祭は「神鏡作神 (カガミツクリノカミ)」という聞きなれない神様。 中山造と呼ばれる構造で、1559年に尼子晴久による建造。奥宮には『今昔物語』にも出てくる猿神社がある。
変更履歴
2024/06/20 初版
▼HP、アクセス、祭神・本尊と脇時
岡山県津山市一宮695
▼見どころ
主祭は「神鏡作神 (カガミツクリノカミ)」という聞きなれない神様。 中山造と呼ばれる構造で、1559年に尼子晴久による建造。奥宮には『今昔物語』にも出てくる猿神社がある。
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猿なんじゃないか説があるが、狛犬か狛猿?かは不明。
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707年創建と伝えられる美作国一宮で、古来より牛馬の神として有名。本殿は1559年に尼子晴久によって再建され、神門は津山城の四脚門が移築されたもの。
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主祭神は「神鏡作神」で、「天糠戸神」、「石凝姥神」も祀る。アマテラスの天岩戸隠れで使われた鏡を作ったことと関係がある祭神のよう。
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「中山造り」といわれる建築様式はこの地方の神社建築の主流となっており、中山神社の本殿は国の常用文化財である。また、中山神社の奥には『今昔物語』にも登場する「猿神社」があります。
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猿神社は庚申さんですね。写真がないので他力本願。
『今昔物語集』巻26第7話『美作国神依猟師謀止生贄語』にて中山神社の猿神の話が語られている。
『美作国神依猟師謀止生贄語』は「当地に毎年娘を生贄に要求する猿神がいたが、ある時東から来た猟師が話を聞き、娘の代わりに犬2匹と一緒に櫃に入って生贄に出される。猿神とその仲間の猿が櫃を開けようとした時、男は犬をけしかけて猿神をねじ伏せさせ、刀を突きつける。猿神は命乞いをするが男は聞かず、犬は仲間の猿を次々殺していく。猿神は一人の宮司に憑いて、もう生贄は取らないから助けてといい、誓言を立てたので逃がした。男は生贄にされそうだった娘と夫婦となり幸せにくらし、祟りも起きなかった」といった話です。
奈良と京都の庚申さんは次の通り。
摂末社は112社もあったようだが、現在では5社となっている。
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国司社脇に「鉾立石」がある。国難の際には、本殿に移し祈念されたそう。
あと見逃しましたが、「中山鳥居」という独特な様式のようなのでお見逃しなく。額束(神社の名前の額をつける部分)がある明神鳥居の形式でありながら、鳥居の上から二番目の貫が柱から突き出ないところが全国的にも珍しいそうです。
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「祝木(いぼぎ)のケヤキ」は推定樹齢800年の巨木。神社の本殿などは室町時代に一度焼失しているが、このケヤキはそれよりも古い時代からここに立っていたことになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1674375782892-1TD6VXaUeW.jpg?width=800)
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