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日々の演劇

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2015年12月の記事一覧

かぶった話

かぶった話

今とある脚本を書いてる。
どこかに発表・上演することが決まっているものではないため、割とのんびりとやっていて、原案は大学演劇部の先輩が途中まで書いたものを採用している。

僕は登場人物に名前を付けることをほとんどしない。嫌いというわけではなく、必要性が無かったからだ。一度だけ名前を付けたのは、とある家族の話で、どうしてもお互いを呼ぶために名前が必要だったため、全員に特に意味も持たせず名前を付けた。

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shell

shell

核戦争はもう流行らないのか。

それが流行る近未来。
金持ちはみんな核シェルターを作り、立て篭っていた。

核シェルターの周りには機関銃が外向きに配備され、そのさらに外側には無数の地雷がしかけられている。
言うまでもなく、「敵」から身を、シェルターを守り切り、核戦争で生き延び、そして新たな世界で子孫を残すためだ。

彼らにとって、冷凍睡眠だとか遺伝子バンクなどは、リアルではない。
生き血が通い、矛

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忘年会なシーズン

忘年会なシーズン

陰湿集団番外公演の打ち上げと合わせて忘年会を開くことに。
この1年間でお世話になった人たちに声をかけて参加者を募ってみれば、なかなか面白いメンツに。
うちは今のところ公演ごとに座組を組んで、一人芝居以外は客演を必ず入れているので、お互いに会ったことが無い人たちもいる。

福岡の演劇人飲み会も開催されているけど、それとはまた違った雰囲気になりそうだ。

もう一つ楽しみなことがあって、去年卒業した僕の

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たまには縫い物

たまには縫い物

今徹夜で舞台美術を作っている。
演出家から「カーテンが欲しい」との依頼を受けてのことだ。

カーテンを買うにも高いし、美術として何か面白いものは作れないかと思ってホームセンターに行ったところ、ウエスという布の切れ端が2kg800円で売ってて、これを縫い合わせて大きな布を作れば面白いのではないかと思いついたのが運の尽きだった。

普段縫い物なんてしないので慣れない作業で、しかもけっこう大きなものを作

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演劇と映像、初めての試み

演劇と映像、初めての試み

1月15日、2月15日と、平日のみの日程で、「とんじる祭」というイベントがあり、主催のユニットれんげの方が僕と知り合いということで、その繋がりで我々陰湿集団にも参加のお誘いがきた、というか、ありがたいことに既に頭数に加えられていた。

コンセプトは「演劇×映像」

今まで観てきた演劇作品で、映像が使われていたものは沢山ある。

特に感動したものを挙げれば、ねずみの三銃士の「万獣こわい」の大規模なプ

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稽古2日目、もとい雑談。

稽古2日目、もとい雑談。

今日はある劇団とうちの集団との合同公演の稽古だった。
今回の作品ができた経緯が少し変わってて、僕が以前CTT北九州の1回目で作演出をやった「pump」という作品を、そのテーマを抽出してその劇団の作家さんがリライトしてくれ、合同公演を持ちかけてきたというものだ。

今日は2回目にして演出の僕と役者の2人、そしてその作家さんの4人、つまり座組全員(今回音響照明は用いない)が初めて揃ったわけだ。

稽古

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休日。演劇からも離れた日。

休日。演劇からも離れた日。

今日は全てを休み、番外公演の音響の仕事とスケジュール管理。あと、久しぶりに新刊が出た「よつばと!」13巻を買って読んだ。癒される。

昨夜、2日ぶりに家に帰ると、洗濯物を部屋干しされていた。俺がやったんだけど。

友人を招くこともほとんどなく、300冊余りの本と大量のTシャツとテレビとPCの画面に囲まれて、誰にも邪魔されることなく時間を過ごせる、休日に身体と精神を休めるのに極めて適した部屋だ。

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魂の殆ど全てを浄化、千秋楽

魂の殆ど全てを浄化、千秋楽

今日の自分の演技は、昨日とは全く違うもので、「生きて」いた。そして、演出の手を離れるとともに、思考停止した箇所もあり、そして敗けた。

俳優として1つ殻を破った気がする。
そして、演出家としても多くの事を学べた。

打ち上げにて。

言いたいことを全て言った。
ロジカル派の僕は、フィーリング派の今回の演出家に、演技の方法論を持つべきだと言った。
それはフィーリング派の彼への僻みや、あるいは今回の稽

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魂の半分を浄化、本番初日

魂の半分を浄化、本番初日

ちゃんとした小劇場で1から灯体を吊って配線するという経験は初めてだった。それも、図面も無く、プランを直接2団体の演出家から聞きながらという。
(普段照明もやるといっても、ギャラリーで持ち込みのLEDをセットするだけだった。その中でも色々と実験はできていたが、やはり本格的な吊込は楽しい)

そして役者としての本番。
今回の上演はCTT(Contemporary Theater Training :

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本番前夜のドタバタ

本番前夜のドタバタ

客演でとある劇団の座組に加わっている。
単発カンパニーへの参加は今までに何度かあったが、既存の劇団にこのような形で加わるのは初めてで、まずこの劇団の一員としての自覚を持つことを意識した。
なんというか、自分はムードメーカー的な立ち位置にいるわけではないけど、楽しくなるのは割と得意だったり。

今回の演出家は、フィーリング派だと思った。
こういう分け方が正しいのか分からないけど、自分はロジカル派だ。

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クセの話

クセの話

20151210 番外公演稽古 本番まであと15日

タイトルは「ピーターパン・シンドローム」
陰湿集団で初めて脚本・演出を僕以外の人が担当する。彼は団員でもないため、番外という扱いで、僕は今回演出助手、あるいは演技コーチという形で加わっている。(専門ではないのだが、音響もやることに)

演技コーチって仕事はまた面白くて、演出に関してあーだこーだ考えることなく、ただ役者を見続けることができる。

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