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稽古2日目、もとい雑談。

今日はある劇団とうちの集団との合同公演の稽古だった。
今回の作品ができた経緯が少し変わってて、僕が以前CTT北九州の1回目で作演出をやった「pump」という作品を、そのテーマを抽出してその劇団の作家さんがリライトしてくれ、合同公演を持ちかけてきたというものだ。

今日は2回目にして演出の僕と役者の2人、そしてその作家さんの4人、つまり座組全員(今回音響照明は用いない)が初めて揃ったわけだ。

稽古前にその作家さんから「俳優をしている人と話がしたい」との要望を受け、陰湿集団の俳優を1人呼び付けて、順番にインタビューのような形で雑談をして(その横で演出と俳優2人は身体をほぐしたりわちゃわちゃ)2時間余りがあっという間に過ぎた。

今まで自分の脚本以外では既製作品を一本(つかの「蒲田行進曲」を大学演劇部で)やったのみで、今回のように作家さんの声を直接聞くのは初めてで面白かった。

元々は「あなたは何故演劇をしているのですか」といった問いかけからだったが、三者三様ばらばらで、そこにいた他の陰湿集団2人の俳優の話は以前にも聞いたことがあったが、これまで作家一本という彼女の切り口は面白くて、2人の話も新鮮に聞けた。

(特に面白いなと思ったのは、プロアマ問わずTwitter等の自己紹介で、脚本・演出・作家3本をこなす人がどういう順番で記載しているのかということ。確かに、本人は無意識だとしても、その着眼点は僕には無くて、なるほどと思った)

これから何をやろうとしているか、という問いに、僕がまさに先日から考えていた「代弁」の話をしながら、先の「pump」の舞台についても触れてもらい、今不安になっていたこれからの自分の演劇は、少なくとも間違ってはいないのだと言ってもらえた気がした。

「pump」では「俳優の一生」みたいなところにスポットを当ててみたのだが、今回は「職業人の一生」を短縮して30分ほどの舞台にする。

このインタビューで、今回出演する女優とその新「pump」の彼女の役に不思議な親和性があることも分かり、今日エチュードで役者2人の噛み合わせを見ようとしていたのだが、思わぬ形で達成されてしまった。

面白くなりそうだ。

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