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自分で“創る”。現代におけるZINEについて。

「雑誌が好きならば、自分で創ってみたら面白いのでは?」 こんにちは。noteを通じてみずみずしい毎日をお届けする試みです。  今回つらつら語っていきたいのはこちら。”ZINE”についてです。読み方は「ジン」。そうそう、美味しいカクテルを…ってそれはお酒のジンね。大河ドラマでもないですよ。もっとマニアックなとこいくと、R&BシンガーソングライターのZinとか… とまぁ冗談はさておき。話がだいぶそれましたが、ZINEとは何ぞや?というのをご紹介したいと思います。  ZINE

    • おばあちゃん

       祖母の話をしよう。福岡県は東区の香椎というところに庭付きの大きな家で祖父と二人暮らしをしていた。頑固な祖父とは対照的に、元気はつらつで周りを笑顔にする人だったと記憶している。山登りが大好きだった彼女は、「ピカチュウの飛行機に乗ったよ」といつも自慢げに話をしてくれた。チョコボールを山登りの際に携帯するのが彼女のセオリーで、私が銀のエンゼルを集めているのを知っていて、会う時にもらっていたのを覚えている。そのおかげで、私は幻のキョロちゃん缶を手にいいれることができたのである。

      • 原稿用紙

         原稿用紙を買った。エッセイを書くためだ。手書きで作成しているZINEに掲載する予定のエッセイを書く際、パソコンに打ち込むのが億劫になった結果「久しぶりに原稿用紙に書いてみるか〜」と小学生ぶりに書店で購入した。  鉛筆を持つこと自体久しぶりだ。消しゴムも。 カリカリと心地よい音と共に、粉が舞う。 しばらく書き進めると、右手の小指側面に黒い跡が残る。漢字ドリルをこなしていた頃が懐かしい。 原稿用紙は、読書感想文を書く際に使用していたが、その内容はとてもお粗末なものだった。本の

        • 旅に出たい

           旅に出たい。急な欲求に駆られることがある。 急に決定する旅行ほど楽しいものはない。ここ最近で旅に出たといえば、家からモノレール駅で行くと3~4駅ほどにある、近所の大学へ行って、帰りにスケボーでその距離滑ったことくらいか。先日たまたま入ったコーヒー屋さんの店主が実はダンサーで、踊っている姿を見たいのもあって、大学で行われたワークショップに参加してきた。  その帰りだった。モノレールで普通に帰るか〜と思っていたが、ジュースを買ったせいで、財布の中に千円札残り一枚となり、なんか

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          負の感情との向き合い方

          幸せとは? 今ある幸せも必ず通り過ぎていってしまうという実感がずっと心の中にあるし、実際にそう。昨日までいい気分だったのに、急に雨が降ったように心にモヤがさし、「睡眠薬 自殺」なんて検索している。  幼い頃から自分に自信を持てたことがない。大きな成功はしたことがないし、大人になってもうまくお金を稼げた試しがない。「お金を稼ぐ力がある=社会に貢献できる力がある」という記事を目にした時には眩暈がした。じゃあ自分は社会にとって価値がない人間ということになる。  たまにやってくる、”

          負の感情との向き合い方

          羊羹

           友人に教えてもらった、工藤裕次郎の”羊羹のブルース”という曲を聴きながら、夢について考えていた。  小さい頃の夢は”パイロット”だった。きっかけはわからない。 小学生になると、親に気を遣って”医者”と答えていた。今思うと、周囲の環境に怯え、夢なんてなかった。  中学、高校と特に将来の夢は無く、大学進学は英語を勉強するという、本来”手段”であるはずの言語を”目的”として進学を決意した。  在学中は楽しかったが、やはり夢なんて無かった。 安定した仕事につければいいなと、月

          なんのために生きるのか?

           ”何のために生きるのか?”という問いに対して、あなたは明確な答えを持ち合わせているか? ー自分のため ー家族のため ー恋人のため ーお金のため それぞれが、それぞれの正解があっていい。 ただ、それが独りよがりになりすぎてはいないだろうか? 自分さえ良ければいい。だから余分に蓄える。自分のものだ!と独占する。 独占することで、同時に不足が生じる。 それが世界各地で歪みとして現れてはいないか? 自然から享受しているものがあるのにそれに気づかず感謝を忘れ、野菜や果物を当

          なんのために生きるのか?

          一人目と二人目

           先ほど「小説を書こう!」と奮起したがアイデアが出ず一瞬でやめた。まだそこまでの技量は持ち合わせていないようだ。ともあれ久しぶりゆっくり文章を書いている。こうして何かを作ることでその人となりが形成されていく。ところでこの”人となり”とはいったいなんなのだろうか。我々人類は生まれた時から大なり小なり何かしらのコミュニティーに属し、周囲から影響を受ける。生まれた時から言葉が巧みに扱える赤ん坊がいるとするならば、その子の言論や考え方は備わっていた素質となるが、そんなスーパー赤ちゃん

          一人目と二人目

          いい時代

          いい時代になった。ボタンひとつで洗濯ができるし、タイマーをセットすればいつでもほかほかご飯が食べられる。チャンネルを切り替えれば、好きなコンテンツが目白押し。本当にいい時代になった。 便利な世の中。誰もがみんなが幸せ。そしてこれからもっと世界は良くなる。 この呼びかけに対して、あなたはYESと断言できるだろうか?  警察庁より発表されたデータによると、2023年における日本国内の自殺者は21,818人。岐阜県 羽島郡 笠松町の総人口に匹敵する。この人数が世界から一年間と

          いい時代

          チョコボール

           チョコボールが大好きな子どもだった。というか、チョコボールを開封した時の”当たり”に夢中になっていたんだと思う。銀のエンゼルなら5枚、金のエンゼルなら1枚、集めたものを葉書に貼って送ると、キョロちゃんの缶詰が当たるという、なんとも子どもごころをくすぐられる仕掛けがあった。  おばあちゃんに協力してもらいながら(母方のおばあちゃんは山登りが好きで、よくチョコボールを携帯していた)、なんとか銀のエンゼルを5枚集め、キョロちゃんの缶詰を手に入れた時は、天にも昇る気持ちだった。  

          チョコボール

          おばあちゃんから料理を習う①

           先日、古本を間借りで販売させてもらっているお店に立ち寄った際、そこで知り合った方と世間話をした時のこと。 おばちゃん「出身は?」 私「長崎です」 おばちゃん「正月は帰ると?」 私「いや〜、仕事なので帰らないですね。ただ1月のどこかで帰るかもしれません」 おばちゃん「おばあちゃんはいる?」 私「そうですね、畑とかやってて、元気ですよ」 おばちゃん「そしたらね、料理習っといた方がいいよ」  大きな雷が落ちた。  帰ったら絶対におばあちゃんから料理を習う。心に決めた。  う

          おばあちゃんから料理を習う①

          泣く子も黙る、最強の照り焼きチキンの作り方

          皆さんも、人であるからには、必ずこの衝動に悩まされるはずです。 ”照り焼きチキン食べてぇな〜”と。  そこで、今回は泣く子も黙る、最強の照り焼きチキンの作り方をご紹介します。   それでは行ってみよう。  まず、鶏もも肉を用意します。どこ産でもOK。今回はブラジル産を使用しました。はるばる反対側から来てくれたんやね〜。うん〜ありがとう〜。  食べやすい大きさにカットした後、フォークでぶすぶすと穴を開けていきます。味が染みやすくなるような気がします。 そしたら大きめの

          泣く子も黙る、最強の照り焼きチキンの作り方

          コインランドリー飲みのススメ

          おそらく違法行為であるため、これから記すことはエッセイではなく、小説ということにする。  先日、仲良くしている後輩が家に遊びに来てくれることになった。  お店で飲んで帰る途中、コインランドリーを見かけた我々。洗濯するタイミングで可愛いお姉さんと鉢合わせてぇーーというような大学生みたいな会話をしていると、彼が「友哉さん、コインランドリー飲みしませんか?」と突拍子もない提案をしてきた。え、でも…と一瞬迷ったが、彼の目に迷いはなかった。 こりゃやるしかねぇな。 早速我々は近く

          コインランドリー飲みのススメ

          毎月第○、○曜日

           有難いことに、毎月第一土曜日と、第一火曜日はそれぞれレギュラーでのDJとして、小倉のクラブ・カフェバーで音楽をかけさせてもらっている。  周りの方の支えもあり、ほぼ休みなくこれまで続けてこれているが、それを棚に置いて、  ”あれ、これもしかして、毎月第○、○曜日はかくかくしかじかこういうことをやると決めておけば、意外と継続できるのでは…?!”と易々と淡い期待を抱いた私は、毎月第二、第四水曜日を、ブログの日とし、ぼちぼちと更新していくことと決めた。  2年と半年後に、やりた

          毎月第○、○曜日

          好きなものを信じ抜くということ

           「どうも〜星野源で〜す」 なんとも気の抜けたコメントと共に大衆の門前に顔を出す彼。 出会いは、高校時代に見ていたNHKのコント番組、「LIFE!」だった。 最初の印象は、タレントさんなのかな?というくらいだったが、同時期に”SUN”という曲が新曲として発表されており、それをラジオで耳にした際に、歌手もやるんだ…?と少しづつ興味が湧き、いつの間にか虜になっていったように覚えている。 俳優、歌手、エッセイスト、ダンサー、ラジオパーソナリティ、楽器の演奏、なんでもやる。 い

          好きなものを信じ抜くということ

          今まで一番多く観た映画

          この問いを受けて、皆さんはどう答えるだろうか。しばらく考えを巡らせる方がほとんどかと思う。 僕の場合、「ジュラシックパーク3」と瞬時に答えることができる。 小学生低学年の頃、恐竜博士になりたかった僕は、文字通り恐竜を愛していた。図鑑を買ってもらっては落書きして想像を膨らませたり、図書館に行っては"恐竜が宇宙に行ったら?"みたいなヘンテコな空想絵本に手を伸ばしたり、今思うと豊かな少年時代を過ごせていたのかもしれない。 定かではないが、映画"ジュラシックパーク"が好きだった

          今まで一番多く観た映画