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書く

 坂口恭平さんの「生き延びるための事務」を購入して読んだ。昨日。10年後の自分を想像して、1日の予定が詰め込まれた円グラフを書いていく。昨日の自分と比較したときに面白いくらいに全然違っていた。
 今日は早速円グラフ通りに生活してみる。朝から絵を2枚描いて、散歩してパン屋でパンを買って食べる。コーヒーを入れて飲んで、音楽を聴いて少し踊る。
そして今文章を書いている。さらに理想を言うと、ど田舎に住んでもっと美味しい水でコーヒーを入れたい。パンも自分で焼いて食べたい。もしくは米育てるとか。
 
 その前に世界中を旅しながら作品作りをやりたい。SP404片手に世界中の音を集めてビートを作りたい。そのビートを名だたるラッパーに送りつけて、一人くらい採用してくれてライブに参加して面白いステージを作りたい。それでもらったお金でまだ行ったことない国に足を運ぶ。そこで出会った少年と友達になり、現地のよくわからない味のする料理を楽しんだ後、彼の持つギターと自分のSP404でセッションする。疲れたら少しばかり昼寝して、彼の父親が経営するコーヒー農園の手伝い。汗をかきながら「これいつまでやるんだろう…」と思った頃、「そろそろ終わりにしようか」と少年のお姉さんが見かねて声をかけてくれる。彼らの家に戻って会話をしていると、もうそろそろ別れの時間だ。次の街に行くために、夜にはフライトが控えていて、最後の挨拶を済ます。少年がお守りだと言って、ペンダントのようなものをくれる。お返しにと、僕は一昨日描いたポストカードサイズの絵を送る。村のコミュニティが運営する小さなバスに乗り込む。バスのミラー越しに、彼らが見送ってくれているのが見える。排気ガスの匂いを感じながら少しずつ次の作品の構想を考えていく。

なんてことをしたい。というかしてるんだろう。

大切なのはとにかく手を動かすこと。やりたいことがあるんだったら、上手い下手関係なくただやる。努力なんて必要ない。好きでやっているかどうか。好きなことってなんだろう。本当に自分が好きなことってなんだろうか。意識せずやっていることで、自分が気持ちよく取り組めることとか。やる前にはぁってため息をつかずにやれることとか。そんなところか。絵を描く、ZINEを作る、ダンスをする、文章を書く、あと自然に触れる。元々死にたいなんて思っていた人間だ。じゃあ死んで0になっていたとして。はい、今現在生きている。もう全て一回失ったものと仮定しての、今。なんでもできるじゃん!と思う。好きなことだけして生きることが否定されがちな現在。「好きなことだけで生きるのって難しいよ」と先人たち。そういうあなたは好きなことをして生きてきた経験があるの?と問いたい。死ぬまでとにかく手を動かし続けたい。ゴッホだって死ぬまで評価されなかった。
 評価がついてこなくとも、好きなことだけやって生きていくということを、この人生を賭けて立証する。


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