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自分で“創る”。現代におけるZINEについて。

「雑誌が好きならば、自分で創ってみたら面白いのでは?」



こんにちは。noteを通じてみずみずしい毎日をお届けする試みです。

 今回つらつら語っていきたいのはこちら。”ZINE”についてです。読み方は「ジン」。そうそう、美味しいカクテルを…ってそれはお酒のジンね。大河ドラマでもないですよ。もっとマニアックなとこいくと、R&BシンガーソングライターのZinとか… とまぁ冗談はさておき。話がだいぶそれましたが、ZINEとは何ぞや?というのをご紹介したいと思います。 

ZINEとは?

 個人や少人数のグループが出版する小冊子のことで、形式はとにかく自由。テーマも自由。ページ数も自由。 ZINEをテーマに出版をされている西川麦子さんは著書において以下のように定義している。

「ZINEとは個人やグループが作る小冊子をさし、自主的に制作し、自分たちで頒布する印刷物である。出版物、冊子とはいっても、印刷した1枚の紙を折ったものから、数枚をホッチキスで綴じたものや製本してあるものまで、その形態は様々である。

西川麦子 「現代のコミュニケーション・ツールとしてのZINE ー顔が見える他者を引き寄せるメディアー」

 作った後は?というと、ネットやフリマで販売したり、知人同士で見せ合ったり、活用の仕方は人それぞれで、ZINEの数だけ楽しみ方が存在するといっても過言ではない。

私のZINE

 大学4年生の当時、「POPEYE」に憧れていた経緯と、ZOOMERというホンダの原付にドはまりしていた時期が重なり、『ZOOMERについて自分で雑誌を作ってみたら面白いのでは?』という考えに至りまして。ネットで雑誌の作り方を検索する過程で、ZINEという言葉を知り、その存在を知りました。これが最初の出会いです。
 手始めに、自分のZOOMERを写真に収めたり、スペックやその歴史を紐解いてみたり… おぉ、知識がすこーしづつ増えてきて意外と面白いネ…
 気が済んだら後輩や友人の相棒を見に行ったり、インタビューしてみたり。それがキッカケで距離がぐっと近づいた人もいて。そのときの喜びは今でもたまに思い出します。
 結局、PCが壊れてしまったり、就活で忙しくなってしまったりとタイミングが重なってしまったことから作成は断念。お蔵入りとなってしまいましたが、その過程で得たものは大きいと思っています。

かっこつけて表紙作ってみたり…


普段絶対絵とか描かないのに挿絵を書いてみたり…

手に取ってみるも…

 作製自体は断念したものの、ZINEに対する興味は依然続き、個人が経営されている書店で漁ったり(大型書店ではZINEはあまり見受けられない)、表紙を見て実際に購入したりしていました。テーマが自由な分、めちゃくちゃ個人的なこと(日記とか)や、「これわざわざ本にする?」っていうものまで様々。
 ただ一通り自分の中のブームが落ち着いた上で、、個人としての感想としては、‘“面白い”と思うのは確かなのですが、わざわざお金出して買おうとまではならない。コンテンツってのは、今のご時世溢れかえってるしなぁ、って感じです。

正解はない。けどそれが面白いんすよね~

 最後ちょっと否定的になっちゃいましたが、自分としての主張は、
ZINEは人と直接的なかかわりを持たせてくれるし、直接的なかかわりができたときが一番面白くなるコンテンツである。
ってことです。
 ZINEに触れるにあたって、自分が一番面白いなって感じるのは、知人、友人、本屋さんの店主と作品を介してお話をしている時かなーと思います。
 ZINE自体オープンではなく、閉ざされたコンテンツであるがゆえに、通常のコンテンツを介したトークとはさらに狭い話、なんだか自分たちだけの特別な話をしているような気がしています。
 
 また、どちらかというと作る側に圧倒的に面白味があるとおもっていて、冒頭でもお話ししたようにインタビューしたり、絵描いてみたり、文章を考えたり… 普段味わえないようなことをZINEを介して体験できるところがミソかなと思います。


 さて、私が思う魅力をこれまで語ってきましたが、本当に感じ方、考え方、取り組み方、人それぞれです。それそのものが一番の醍醐味であると思います。スマホを開けば、いつでも楽しみが得られるそんな世に突入しましたが、あえて能動的に自己表現し、それに伴って得られる楽しみというのも選択肢にあっていいのではないかと感じます。それが豊かさにつながっていくんじゃないかなぁと。 

 以上、みずみずしい毎日がお送りしました。
 

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