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感じた痛みを葬らず喜びで満たす(前半)

傷ついたことはないっていう人間は
きっと、この世にはいないんじゃないでしょうか。
どんな人でも1回は、傷ついたことって
あると思うんです。

あなたが心に負った傷って、恋愛でしょうか。
それとも友達や周りの人間関係でしょうか。
または、仕事ですか。家族のことですか。
いろいろありますよね。

自分が辛いときって
「今こんな辛いのは私だけ?」って
思っちゃったり、、
地球上の中で一番孤独かもしれない
と感じる瞬間です。

でも悪くいうと自分の世界しか見えていない。

どうでしょうか。
みんなどんな顔してても
抱えている問題ってあるんじゃないでしょうか。
たとえ、今その問題がなかったとしても
過去にその人は何かしら抱えていた
ことはあるでしょう。

今幸せそうに笑ってる人にも
今成功しているように見える人にも
みんな何かしら、何かを抱え、悩み
生きているのです。

私が、過去に酷く悲しいことがあって
悩んでいた時、「どうして私だけが
こんな目に合わなきゃいけないの。
私はなんでこんなに辛いの」と
父に泣きながら弱音を吐いたときがありました。
その際こう言われたことがありました。

「一見何も悩んでない、明るくて強そうに見える
君のお姉ちゃんにも、今の君のように
悲しく泣いた日があったことを知ってる?」

私はその時初めて、以前姉が経験した
出来事を聞きました。
私の中で、姉という存在は
私より、断然メンタル強くて
いつも明るく元気で、エネルギッシュな人。
だから、私はその話しを聞いた時
そんなことがあったことを感じさせない
今の姉に、私はなんとも
言えない気持ちになりました。
姉の体験したこと、私だったら
きっと立ち直れなかったんじゃないかと
思うくらい辛いことだったと思うのです。

父は、またこう言いました。
「どんな人にも、辛く傷つき
涙を流す時がある。
けれど、その感情を受け止め
そしてまた未来に希望を持って
前に進もうとしたとき
人は乗り越え、自分が想像した以上の
素晴らしい未来を迎えられるんだよ。

お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも
みんな経験したことは全員違えど
同じだよ。
辛いことを経験したからこそ、言えるんだよ。」

経験したからこそ、同じ目線にたって
話すことが出来るし、話すからこそ
相手は救われる。
これを本当に感じた瞬間でした。

私は恵まれた家庭で育ちましたが
今まで、様々な家庭環境にある方達のお話しを
聞くことがありました。
ある時、複雑な家庭環境がある方に
「お前なんかに、こっちの辛さが分かるわけがない」
と言われたことがありました。

たしかにその通りです。
私はこの方と同じ経験をしたことがないので
全ては分かりきれません。

けれども、父が言ったように
それぞれ違う経験をしてても
辛さを味わったという経験には
変わりはないのです。

恋愛でも、家族でも、仕事でも
どんな辛い経験も、どんな状況にある辛いことも
感じている辛さは、みんな同じなのです。
そこに上も下も、浅いも深いもないと
私は思うのです。

だからこそ、経験がなくても
辛い気持ちは分かるのです。
だからこそ気持ちを分かり合えるのです。

「あなたよりもっと辛い状況の人がいるんだから
そのくらい我慢しなさい」

なんて言葉もあったりしますが
私は絶対、この言葉は言いません。

なぜなら、周りからどんな小さく見える悩みでも
今その人にとっては、とても大きい悩みだからです。

だから、こんなことで悩むなんて、、
と思わず、思いっきり悩んでいいんです。

その時感じた、その痛み。
その痛みを、思いっきり感じ
そして思いっきり泣き
泣き味わってみるのです。

そして、同時に必ずどこかで
味わった喜びがあるはず。
未来への希望に繋がる、喜びをその中から
一生懸命見つけてみるのです。

悲しみと喜びはいつも紙一重です。

最後は その喜びで自分を満たし
また顔を上げて
太陽にその涙を照らしてもらいましょう。

きっと明日から、あなたの素晴らしい
人生がまた始まるでしょう。


後編に続く

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