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保育士に向けて フィンランド×日本の違いを学ぶ

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#保育

夏のフィンランドの保育園で気づいた”多様性”

夏のフィンランドの保育園で気づいた”多様性”

「ねぇ!ねぇ!ねぇ!
 あの人だれ!?
 なんでいるの?
 名前は!?」

ある日私が出勤すると
目をキラキラさせた
女子3人が走ってきた

私の服や腕を引っ張り
部屋の隅へ連れて行き
目をキラキラさせて
ヒソヒソと
興奮する声を
一生懸命抑えながら
見つめる先にいるのは

見慣れない
20歳前後の
男の人だった

ここは
中学校でも
オフィスでもない

フィンランドの
幼稚園

フィンランドの夏

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初めて保育園に子どもを預ける親と初めて子ども預かる新人保育士の不安の解消法

初めて保育園に子どもを預ける親と初めて子ども預かる新人保育士の不安の解消法

4月の1週目が終わった

初めて保育園に子どもを預ける保護者や
初めて集団生活に入る子どもを預かる
新人の先生はきっと疲れているだろう

なぜこんなに泣くのか?

いつになったら泣かずにいけるのか?

逆に泣かない子のも心配だ

愛情不足なのではないか?

私が受け入れすると泣かれる

嫌われているのだろうか?

ごはんも拒否、昼寝も拒否……

こんな調子で保育園に慣れるのだろうか?

朝、親にし

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子どもの話を聞くということ・自分の気持ちを話すということ①

子どもの話を聞くということ・自分の気持ちを話すということ①

先日、知り合いの子どもを母親の代わりに幼稚園に迎えに行くといつもは笑顔で駆け寄ってきてずーっと喋っている年長児の女の子の元気がなかった

友達とすれ違うとバイバーイ!と元気に挨拶してそのままいつものように「今日体操教室があったんだー」と話たあと無言で歩き始めた

暑かったし、疲れたのかな?と思って様子を見ていたらポツリと
「つまらない」
とつぶやいた

その言葉を聞いた時、きっと以前の私なら「じゃ

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"Älä kerro -kysy! "
語るな-質問しろ!フィンランドの児童精神科医の伝えるメッセージ

"Älä kerro -kysy! " 語るな-質問しろ!フィンランドの児童精神科医の伝えるメッセージ

4月7日にSatakieli ohjelmaが主催の児童精神科医ヤンナランタラさんのオンライン講義 “Vahva mieli – kuinka tukea lasta poikkeustilan aikana?/ 強い気持ち-緊急事態中にどのように子どもをサポートしていきましょう?に参加しました。

Satakieliとは重度聴覚障害の子どもと若者を支援している団体です。当事者だけではなく彼らの家

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フィンランドの保育を日本の現場で実践するには?フィンランドの義務教育後の進路とは??

フィンランドの保育を日本の現場で実践するには?フィンランドの義務教育後の進路とは??

先日個人セッションのご依頼をいただきました

保育士の方3名と高校生の娘さん4名でご依頼をいただきフィンランドの保育や娘さんは進路について考えているとのことでフィンランドの同世代の学生たちがどんな進路を進んでいるのかなどのお話させていただきました。

普段のワークショップと違い、個人セッションは事前にメールでどんなことに興味があるか、知りたいことなどを伺い当日に再度お客様のご希望を聞いて完全オリジ

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「日本の保育士が見たフィンランドの教育 オランダの教育」ワークショップで見えた喧嘩を減らす遊びの空間

「日本の保育士が見たフィンランドの教育 オランダの教育」ワークショップで見えた喧嘩を減らす遊びの空間

2020年2月22日 名古屋でワークショップを開催しました休日のお昼にも関わらずたくさんのかたにご参加いただきました。大阪、神戸、静岡など遠方から参加してくださったり、ご家族で参加、数年振りにここで偶然再会なんて場面もありました

お申し込みの時点でたくさんの人に興味を持っていただき、最終的にFacebookの興味ありが1000件を超え予想外の反響に急遽2部を作りましたが
残念ながら満席のためお断

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フィンランドで見つけた日本の遊び

フィンランドで見つけた日本の遊び

フィンランドの公立園で働いているとき、外から聞き慣れたメロディが聞こえてきました。
耳をすませてみると「むっくりクマさん」のリズムでした

むっくりくまさんとは私が日本の保育園で働いていた時、子どもたちが大好きだった遊びで手を繋いで輪になり真ん中のくま(オニ)が寝ていて
「目を覚ましたら食べられちゃうよ」という歌の終わりと同時にくまが起きて他の子は捕まらないように逃げる。捕まった子が次のくまという

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