マガジンのカバー画像

2021年は本を100冊読むと決めたので。

7
読書をたくさんするぞ〜という、意気込みのためのnote。
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

入院中に死生観を考える。ヨンダホン「夢をかなえるゾウ4」

入院中に死生観を考える。ヨンダホン「夢をかなえるゾウ4」

今年読んだ本69冊目は、夢をかなえるゾウの4作目。「4まで出てたんだ?!」と驚いた。

本との出会いこの本は父から借りた。入院前に図書館から借りた本は全て読み切ってしまったから、追加で父の本棚から何冊かピックアップしてきてもらった。で、このチョイスがなかなかだった。

この本、余命3ヶ月の人間が主人公なのだ。それ、ふつう入院してる娘に貸す?!

早速ツッコミのラインは入れたものの、死ぬ時に後悔しな

もっとみる
ヨンダホン「すてきなあなたに04」

ヨンダホン「すてきなあなたに04」

心がふっと温まる、なんていうとありきたりすぎるのですが、そんな気持ちになる本です。

心を温める、落ち着かせる本だというのに、リラックスして姿勢を崩して読むかというとそうではありません。

だいたい、できる限りに背筋を伸ばします。本を顔の高さに持ってきて、美しい姿勢を保ちながら読みます。なんとなく、そうしたくなるのです。このエッセイの温かさの中にある、凛とした著者の感受性の芯がそうさせるのかもしれ

もっとみる
ヨンダホン「 ミニマリスト式超ヒュッゲ術」

ヨンダホン「 ミニマリスト式超ヒュッゲ術」

ヒュッゲの定義はわりとサクッと解説されていて、具体例で「こんなのをヒュッゲと感じて暮らしているよ」と紹介してくれている本。

単にミニマルに、お金をかけずに、と意識するより「ヒュッゲな暮らしをしましょう」の方が心がウキウキするもんね。

そもそも、ヒュッゲとはデンマーク発祥の文化で、自分の理解では「のんびりして、好きな人とおやつを食べながらお話しをして過ごす日常の楽しみ」としていました。

実際は

もっとみる
読んだ本「作家の口福 おかわり」

読んだ本「作家の口福 おかわり」

今年60冊めの本である。

表紙にあった「朝井リョウ ほか」という著者欄に惹かれて手にとった本。中身は見ていないけれど、タイトルからして「作家さんの食のエッセイを集めた本だな?」と分かる。図書館の食のエッセイの棚で見つけたのだし。

朝井リョウさんの作品は「桐島、部活やめるってよ」と「正欲」を読んだことがある。どちらも衝撃的に好きな文体で、めちゃくちゃに共感が湧く気がするのにめちゃくちゃ遠い世界に

もっとみる