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わかおの日記143

昨日は釣りをした。一日中立ちっぱなしだったので、とても疲れた。疲れすぎてYouTubeで海外のオーディション番組の動画を見ていたら、自然に泣いていた。この舞台に立つまでの出場者やその家族の苦労を勝手にバグった感受性が汲み取って、ボロボロ泣いてしまった。はずかしい。

ボロボロのまま寝て、起きてもまだボロボロだったので、本当はサークルに行きたかったけれど断念した。ライターのバイトも途中で飽きてしまって、何もする気にならない状態だった。自律神経の乱れを確信したので、銭湯へ出かけた。

銭湯への道中にバッティングセンターがあるので、ちょっと寄り道するつもりで自転車を停めた。しかし、彼氏が少し野球を齧っていたであろうクソカップルや、プロスピやってそう(笑)なクソ中学生たちのせいで、なかなかストラックアウトが出来なくてイライラした。これは多分自律神経が乱れているせいであろう。バッティングのほうは、100キロの速球にかすりもしなかった。のび太くんかよ。

温冷浴を3往復すると、狙い通り少しマシな気分になっていた。ゴリゴリに刺青の入った人が子どもを連れて来ていた。子どもはもちろん子どもなので、お父さんには割とナメた口を利くのだが、父親が父親(刺青)なので、いつか鬼ギレするのではないかと不安になった。しかし恐れていたような事態には発展せず、普通にいいお父さんだった。人は見た目によらないね。

高校のときの古文の先生に、小説を読んでもらったら案の定酷評されて面白かった。テスト前の自習時間に、「人に強制される自習は自習じゃない」というスローガンを掲げて自習をしていなかったぼくは、その先生とおしゃべりをしていた。

先生にかまってもらったのがうれしくて、授業で出しゃばりすぎた結果、生徒会長を務めていた優等生?の女子に、「わかおウザすぎww」と書かれたのもよい思い出である。二次関数もできねえのに国立行きやがって、許さないからな。

Sっ気のある先生だったので、ぼくのようなスキだらけの人間はいじめがいがあるのが、気に入ってもらっていた。卒業するまでにぼくは、「わかおくんは学年中の女子から蛇蝎のごとく嫌われている」「どうせ頑張って勉強しているくせに、余裕のフリをしているのがムカつく」など、様々な罵倒をもらった。いい時間であった。

建前で塗り固められていない教師って素敵だと思う。






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