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与太話 よたばなし

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どうでもいいような、心のメモです。
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2020年7月の記事一覧

エッセイ 夏風邪は……

エッセイ 夏風邪は……

 昔から、夏風邪は馬鹿がひくと言う。

 実は昨日、扇風機を買った。
 某、量販家電店にて1,780円だった。

 レジに持っていけば、さらに200円引きになった。ようわからんシステムである。

 聞いたことがないメーカー名だが、まあ、扇風機なんて廻りさえすれば、うちわよりは、はるかにましであろう。

 家に帰って箱からとり出すと、組み立て式だった。考えればあたりまえである。箱の大きさからして……

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つぶやき 皿の位置

つぶやき 皿の位置

 食器の一部が、
 絶対に私が置くはずのない場所にあったりする。

 つまりこれは、客人が善意で洗い物をしてくださったなごりなのである。

 食器を配置しなおすのがもったいなくて、しばらくはそのままにしておくことにした。

 人のぬくもり。
 人の優しさ。

 生きるということは、たぶん、感じることだと思う。

ラブレター 変の病

ラブレター 変の病

 変しい変しい ◯◯さん。

 お元気ですか?

 僕は、お元気です。

 ◯◯さんは、僕の太陽です。
 まちがいありません。

 そして、夜の闇を優しく照らすお月さまです。
 そして、満天にきらめく、お星さまです。
 そして、天の川には、きっと魚があふれて、大量で、天の川では今日はお葬式でしょう。

 そんな事情はさておいて、

 変しい変しい◯◯さん。
 僕は、今日も、◯◯さんのことを考えると

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エッセイ 世界で一番幸せな蛙

エッセイ 世界で一番幸せな蛙

 不思議なことに、夜が明けるまでは居るのですが、昼頃に一度必ず居なくなるんですよ。

 1匹のカエルが……。

 どこを探しても見当たりません。

 それで、日が暮れたら、私が虫捕り器のスイッチをいれ、ランプをつけるわけです。
 それは、白い大きなキノコみたいな形をした機械で、まずはその灯りで虫を寄せ集めます。
 
 ところが中でファンが廻っていて、近くに寄って来た虫を、素早く吸い込む仕組みなので

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毒を吐く マイノリティの叫び

毒を吐く マイノリティの叫び

 聞き慣れない歌が、スタジオのどこかから流れてきた。

 今風の女性ボーカルである。

 あまりの下手さに、頭に来て、ぶち切れた。

「誰や? これ歌うてるんわ?」

「ごめん、ごめん。ちょっと仕事で、どうしても音源を聞く必要があって…すぐに終わるから……」

「どないしたら、こんな下手に歌えるんや?」

「何を言ってるんですか? いまの子たちは、みんなこの人の歌が大好きで、それよりも、この人は、

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つぶやき BLUE GIANT

つぶやき BLUE GIANT

 山陽小野田 リカーショップ Wakayama のマスター あきもと 氏の苗字の表記は「秋本」ではなく「穐本」である。

 その穐本マスターがハマって、ソッコーで宣教師となり、私にも布教した宗教? の聖書が、JAZZをテーマにしたコミック、
「BLUE GIANT」だった。

「まあクボさん、騙されたと思って、この漫画読んでくださいよ、ボクはコレ読んで、そのとおりだと納得したり、感心したり……すご

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与太話 良心の目覚め

与太話 良心の目覚め

 今朝の夢は、唐突に車で名古屋に向かっていました。

 車を玄関に寄せて停めると、ボーイがドアをあけてくれ、さっきまで運転していたはずの私が、なぜか後ろのドアから降ります。

 ホテルかな? と思ったら、そこは美術館。

 その美術館のロビーの横に、大ホールと書かれた部屋があり、私はそっちに通されました。

 そこで、

♪ 「美術館であった人だろう…そうさあんたは違いないさ…」と、

 思わず

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エッセイ 大御所の命日

エッセイ 大御所の命日

🎷 本名、「John William Coltrane」
 いわゆる、コルトレーンです。

 惜しくも私がまだ6歳のガキだった、1966年7月に来日し、全国、9つの都市でコンサートを開きました。

 その時の記者会見で、

「10年後のあなたはどんな人間でありたいと思いますか?」

 と聞かれ、

「私は聖者になりたい」と答えたものの、

 それからわずか1年後の、1967年7月17 日、肝臓癌

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事件 誕生日の前日

事件 誕生日の前日

【本稿は、不謹慎だと誤解される可能性があるので、閲覧注意】

 2017年7月、私の誕生日の前日の午後、訃報がはいりました。

 関西の、某、悪友からの電話です。

 とりあえず、ぐだぐた言わずに、ありのままの会話を再現しましょう。

♪ ピコピコ太郎 ピコ太郎……(電話の呼び出し音)

🤓「…もしも〜し」

🐷「おおきに、けんちゃん、おおきに」

🤓「おう、◯◯◯◯か? 久しぶりやない

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エッセイ 蟻との戦い

エッセイ 蟻との戦い

 事件の発端は、可愛い可愛い、 AKI ちゃんが、大好きな、お饅頭を頬張りながら発した一言。

「せんせい……アリ……」

 目が悪い私が気づかなかったのですが、可愛い可愛い お饅頭が大好きなAKI ちゃんが指差す場所には、大量のアリの行列が……。

 原因は蜂蜜の瓶でした。
 蓋のところに蜂蜜が残っていたようで、それを見つけよったんですね…偵察部隊のアリが。

 報道によると、地道な探索によって

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評論 真っ直ぐなキュウリ

評論 真っ直ぐなキュウリ

 キュウリは、まっすぐでなければ、スーパーでは売れない。

 これは、客が悪いのか、店が悪いのか?

 私は、社会全体の問題だと思います。

 子供の教育現場でさえ、品質の均一化をはかったのですから。

 つまりは、管理の効率性と、見た目の優先。そして、変わり者を、除去、疎外する、貧しい思想ですね。

 だから私は、わざと、ひねくれたキュウリを買います。

 たとえば冷やして、もろきゅう。

 こ

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エッセイ 自己嫌悪

エッセイ 自己嫌悪

🛌 寝ぼけながら、左手でiPhoneを持ち、メールをチェックしようとしたら、その左手の甲に、ハエがとまった。

「なんちゅうことをするねん!」

 怒りよりも、無礼をいさめるために、どうせ素早く逃げられることを想定しながら、右手でハエを叩いた。

 すると、なんとなく手ごたえがあったのである。

「そうかなるほど……やっぱり地方都市のハエや」

 私はとっさにそう思ってしまった。

 その後、も

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つぶやき ノーパンしゃぶしゃぶ

つぶやき ノーパンしゃぶしゃぶ

 今夜の、山口スタジオでの「お食事会」は、「汚職事会」にあやかり「ノーパンしゃぶしゃぶ」を堪能した。

 もともとこれは、「お食事券」を、「汚職事件」と聞き間違えたことで発覚したシャレである。

「ノーパンしゃぶしゃぶ 事件」とは、正しくは、1998年に発覚した「大蔵省接待汚職事件 」という。

 汚職事件の話は、またいずれすると思うが、我が家の「ノーパンしゃぶしゃぶ」は、大蔵省の官制とは異なり。

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つぶやき オール オブ ミー

つぶやき オール オブ ミー

 人類がかつて経験したことがない、超高齢化社会。

 そんな中、私のような若輩者……しかもお調子者で常に前向きな人間でも、ふと、ウグイスの声を聴きながら、

「ああ自分は歳をとったなぁ」と、しみじみ肩を落とす朝がある。

 新しいものを貪欲に追求する姿勢と行動が、若さの重要な要素だと私は考えている。もちろん、実年齢以上に。

 たとえるなら、車。
 年式の新しさよりも、走行距離の少なさやメンテナン

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