見出し画像

与太話 良心の目覚め

 今朝の夢は、唐突に車で名古屋に向かっていました。

 車を玄関に寄せて停めると、ボーイがドアをあけてくれ、さっきまで運転していたはずの私が、なぜか後ろのドアから降ります。

 ホテルかな? と思ったら、そこは美術館。

 その美術館のロビーの横に、大ホールと書かれた部屋があり、私はそっちに通されました。

 そこで、

♪ 「美術館であった人だろう…そうさあんたは違いないさ…」と、

 思わず P-MODEL の歌をくちずさんでいると、いかにも仕事が出来なさそうな、執事のような、たぶん偉いさんがすり寄ってきて、

「クボせんせ、お願いしていた、例の件の、タイトルを考えてくださいましたか?」

 と、聞くので、

「えっ? なんのことだったっけ?」と、こたえると、
「またまた、ご冗談を…」

 どうやら、新曲か、イベントか、演劇か、とにかく、なにかのタイトルを決める約束があったみたいなので、とっさに、忘れてなんかいませんでしたよ、ちゃんと準備をしていましたよ、というような三文芝居をうち、思いついたタイトルが、

「ゴッホの咳」

 偉いさんは、えらく感動して、

「うちにぴったりだと、大はしゃぎ」

 すると、さらにもう1人が現れ、

「あのう……ところで、私どもの方は?」

と、揉み手をしながら、上目使いをするので、

「よくあるルノワール」

 と、口にだしたのですが、ちょっとさすがに、よくある、なら、ルノアール でなければならんのに、ルノアールとルノワールは微妙にちがいますから、

「いまのは却下」と、言うと、

「どうしてですか?」と、問うから、正直に答えました。

「良心がめざめた」と、

 もちろん、そこで夢からさめました。

 これは実に、意味深長です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?