マガジンのカバー画像

とんかつマガジン20211101~

67
心不全で入院中に始めたnoteをまとめています。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

帽子の達人 (帽子が笑う…不気味に including bonus track)

帽子の達人 (帽子が笑う…不気味に including bonus track)

 労働者階級の象徴、それは帽子!選挙キャンペーンの予算を野球帽につぎ込んだドナルド・トランプの事を、「選挙のプロ」ヒラリー・クリントン陣営はスマートに揶揄し嘲笑した。それに対しベースボール・キャップがトレードマークであるマイケル・ムーア(ドキュメンタリー映画監督)はこうコメントした。
「ヒラリーたちは何も分かっていない。僕らは、こういう人たちなんだよ。」

井の頭五郎は労働者の町・山谷の定食屋さん

もっとみる
飢餓海峡(Famine sector)6【実話特集】  大食いチャレンジメニューを食べると何が起こるのか

飢餓海峡(Famine sector)6【実話特集】 大食いチャレンジメニューを食べると何が起こるのか

 就職氷河期世代──1974年から1984年までの間に産まれたわたしたちが恵まれていたのは、ある特定のジャンルの進化を体験できたこと。音楽、ゲーム、そして大食い!1990年代、10代~20代の多感な時期に「TVチャンピオン」「フードバトルクラブ」で赤阪尊子や岸義行や小林尊や新井和響やジャイアント白田らの超人的な食べを見てきたので、氷河期世代は大食いに一家言あり。当然わたしも大食い番組が大好きだ。

もっとみる
TIME-EMIT(時・間・排・出)

TIME-EMIT(時・間・排・出)

 超大型建築現場のある日、Aさん(70)が休憩時間が終わったのに全然作業場所に来ない。Aさんは携帯電話を持っていないので、わたしは別の人間を作業場所に呼び、Aさんがうっかり休憩中死んでたらヤバいので捜索しに行った。するとプレハブの裏に段ボールを敷いて上半身裸で麦茶を飲んでいた。
「Aさん!もう時間ですよ。」
「えっ時間ですか…今何時ですか?」
「Aさん時計持ってないの?」
「はい。」
「今までどう

もっとみる
パルス・デーモン

パルス・デーモン

「ドサッ。」
電車の扉が開くや否や、黒いカバンが車内にポイッと投げ込まれた。その持ち主であろう、メガネをかけた大柄な会社員風の人物が、床のそれをつま先でドカッと蹴飛ばす。
「シュー。」
カバンが床を滑る。そのシューコース上にいた乗客にぶつかりカバンが止まる。大柄な人物はそのカバンにゆっくりとした不気味な歩みで近寄り、無表情のまま自分のカバンを思い切り踏みつけた!
「バキキッッ」
カバンの中で、ノー

もっとみる
若き現場ウェルテルの悩み

若き現場ウェルテルの悩み

 建築現場内のコンビニで、ユニークな感じの方(上下前歯がない)がモンスターエナジーを全種類6本ぐらい買っていたので思わず「それ全部一人で飲むんですか?」と話しかけたところ、逆に「今日コンクリ何階だっけ!?」と質問された。
「4階っすね。」と答えると「間違えた!」と言って店内でモンスターエナジーを飲み始めた。全種類飲んだかは確認できなかった。

仕事上のカラミで他業種の人とLINEを交換することがあ

もっとみる
ブランキー 怒りのジェット湯切り

ブランキー 怒りのジェット湯切り

「そしたら猪木がさあ──」
ある日、現場の休憩時間にアントニオ猪木の話をしていると、全然知らない職人が、自分の家が勝手に住宅即売会で叩き売られててキレた時のロボコップと同じ歩き方で近づいてきた。

「てめえら猪木【さん】だろがコラ!!」

 
──さて社会人には、会話・三大タブーというのがあるそうで【政治・宗教・巨人(阪神)】の話は上司やクライアントとの関係が拗れる原因になりかねないので控えなけれ

もっとみる