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獣医師解説!現役臨床獣医師がおすすめする、いい病院の選び方!かかりつけ動物病院の決め方

獣医師解説!現役臨床獣医師がおすすめする、いい病院の選び方!かかりつけ動物病院の決め方

最近、犬や猫が家に来て、健康診断をしたい・・・

どこの病院がいいんだろう・・・

引っ越したけど、いい動物病院がわからない・・・

本記事では、獣医師視点から、飼い主が選ぶべき動物病院と選ぶポイント・判断基準についてお話しします。

ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。

中には無駄に不安を煽るような内

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犬に殺虫剤、駆虫剤は危険!カルバメート系殺虫剤の怖さとは?!獣医師が解説!

犬に殺虫剤、駆虫剤は危険!カルバメート系殺虫剤の怖さとは?!獣医師が解説!

カルバメートを含む駆虫剤製品が多くあります。

カルバメート系殺虫剤は、庭園や家庭用の殺虫剤として、また農業用としても広く用いられます。

液剤、スプレー、粉末があり、供給された状態のままか希釈して使用されます。

通常、家庭用品に含まれる物質の濃度は低いですが、農業製品より危険度が高いです。

農薬系薬剤は非常に多く、農水省に登録された農薬のみでも7600を超える製品があります。

いくつかの農

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犬に殺虫剤、駆虫剤は危険!ピレスリン・ピレスロイド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

犬に殺虫剤、駆虫剤は危険!ピレスリン・ピレスロイド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ピレスリンやピレスロイドを含む駆虫剤製品は多くあります。

園芸用品は、最も危険な殺虫剤や駆除剤などが区分されており、またこれら薬物には家庭内や庭、散歩コースなどに溢れています。

ノミ製品や、家庭用スプレーの多くにはピレスリン、ピレスロイド、有機リンやカーバメイト、そして昆虫発育阻害剤が含まれます。

農薬系薬剤は非常に多く、農水省に登録された農薬のみでも7600を超える製品があります。

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【飼い主向け】愛犬、愛猫が肥料を食べた!?その危険性とは【分かりやすく獣医師が解説!】

【飼い主向け】愛犬、愛猫が肥料を食べた!?その危険性とは【分かりやすく獣医師が解説!】

最近はガーデニングが流行っていますね。

ご自宅で肥料を用意しているご自宅も多いのではないでしょうか?

また室内の、観葉植物に肥料をあげている飼い主様もいると思います。

肥料を、愛猫や愛犬の手に届くところに置いていると、仕事や留守から帰ると、肥料を荒らした跡があり、ぐったりしてしまっている危険性もあります。

当記事では、室内に観葉植物などの植物を置いている方や、肥料をお持ちの飼い主へ、愛犬、

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犬に人の市販薬、鎮痛薬は危険!イブプロフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

犬に人の市販薬、鎮痛薬は危険!イブプロフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

イブプロフェンとは非ステロイド系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種で、一般大衆薬の解熱鎮痛薬の70%以上の製品に含まれている物質です。

多くの鎮痛薬、解熱薬、抗炎症薬はこの種類の薬に属します。

しかし、犬、猫では安全域が狭く、小動物領域では処方されることはなく、誤食による中毒がほとんどです。

誤食以外にも、医療従事者や、鎮痛剤とし

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犬にカフェインは危険!カフェイン:ココア、チョコレート中毒の症状、治療法とは?!獣医師が解説!

犬にカフェインは危険!カフェイン:ココア、チョコレート中毒の症状、治療法とは?!獣医師が解説!

犬がチョコレートを食べてはダメと言うのは有名で、知ってる飼い主も多いんではないでしょうか。

チョコレートの中には中毒で有名なテオブロミンが含まれています。

それと同時にチョコレートには、カフェインも含まれています。

他にカフェインを含むコーラ、緑茶、コーヒー、紅茶などがあります。

犬がチョコレートを食べたり、コーラ、緑茶、コーヒー、紅茶を舐めてしまった。

カフェイン中毒を起こした時の症状

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犬にタバコは危険!ニコチン中毒の症状から治療まで【獣医が解説】

犬にタバコは危険!ニコチン中毒の症状から治療まで【獣医が解説】

犬がタバコを加えたまま食べてしまった。

タバコが使っている水を飲んでしまった。

そう言った時にどういった状況になってしまうか、どうするべきか知りたい飼い主へ。

当記事では、犬がタバコを口にしてしまった時に起こる症状、病態、対処法に至るまでをまとめました。

限りなく網羅的にまとめましたので、タバコが犬に与える影響をご存知でない飼い主は是非ご覧ください。

病気について直接聞きたい!自分の家の

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【飼い主向け】愛犬、愛猫がカエル(蛙)を食べる!?舐める!?カエル中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

【飼い主向け】愛犬、愛猫がカエル(蛙)を食べる!?舐める!?カエル中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

夏に散歩した時、愛犬、愛猫が草むらに入ることは多いのではないでしょうか?

草むらの中にはどんな生き物が潜んでいるか分かりません。

その後に、足を痛がったり、何処かを痒がったり、赤くなっていたり、腫れたり、いろんな症状が出ることがあります。

そんな時は、カエルを舐めたり、食べちゃってることがあります。

犬の散歩中の行動が気になる、犬、猫が散歩後に痛そうにしたり、痒がった経験がある飼い主様は実

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【飼い主向け】愛犬、愛猫がハチ、アリに噛まれた!刺された!【分かりやすく獣医師が解説!】

【飼い主向け】愛犬、愛猫がハチ、アリに噛まれた!刺された!【分かりやすく獣医師が解説!】

夏に散歩した時、愛犬、愛猫が草むらに入ることは多いのではないでしょうか?

草むらの中にはどんな生き物が潜んでいるか分かりません。

その後に、足を痛がったり、何処かを痒がったり、赤くなっていたり、腫れたり、いろんな症状が出ることがあります。

そんな時は、ハチやアリに噛まれたり、刺されたりしていることがあります。

犬の散歩中の行動が気になる、犬、猫が散歩後に痛そうにしたり、痒がった経験がある飼

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【飼い主向け】愛犬、愛猫がヘビに噛まれた!?ヘビ中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

【飼い主向け】愛犬、愛猫がヘビに噛まれた!?ヘビ中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

夏に散歩した時、愛犬、愛猫が草むらに入ることは多いのではないでしょうか?

その後に、足を痛がったり、何処かを痒がったり、赤くなっていたり、腫れたり、いろんな症状が出ることがあります。

そんな時は、ヘビに噛まれた可能性があります。

犬、猫の散歩中の行動が気になる、犬、猫が散歩後に痛そうにしたり、痒がった経験がある飼い主様は実は多いのではないのでしょうか?

当記事では、ヘビに噛まれた時の作用機

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犬にマカデミアナッツは危険!マカデミアナッツ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

犬にマカデミアナッツは危険!マカデミアナッツ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

マカダミアナッツは、マカダミアナッツ中毒という病名があるほど、中毒を起こしやすい食べものです。

犬がマカダミアナッツを食べてしまった場合、食べて数時間後に中毒症状を起こし、重度の中毒になると死亡してしまうこともあります。

ナッツ類のなかではマカダミアナッツが一番危険といわれていますが、他のナッツもあげていいわけではありません。

基本的にナッツ類は高カロリーで油分が多く、消化不良を起こしやすい

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犬に人の市販薬、鎮痛薬は危険!ロキソニン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

犬に人の市販薬、鎮痛薬は危険!ロキソニン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ロキソニンは成分をロキソプロフェンナトリウムといい、プロピオン酸系の系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種です。

ヒトでは消化器に対する副作用が少ないです。

しかし、犬、猫では安全域が狭く、小動物領域では処方されることはなく、誤食による中毒がほとんどです。

○ペットに害を及ぼした危険なお薬トップ10

ASPCAが2007年にペット

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犬に人の鎮痛薬は危険!アスピリン(アセチルサリチル酸):バファリン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

犬に人の鎮痛薬は危険!アスピリン(アセチルサリチル酸):バファリン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

ロキソニン、バファリンを愛犬が口にしてしまった!

痛そうだけど、人のロキソニンやバファリンをあげていいの?

サリチル酸塩を含む多くの鎮痛薬、抗炎症薬、解熱薬、止瀉薬は、非ステロイド系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種で一般医薬品として販売されていいます。

アスピリン(アセチルサリチル酸)はその他の鎮痛薬(カフェイン、パラセタモール

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犬がダイエット薬飲んじゃった!アンフェタミン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

犬がダイエット薬飲んじゃった!アンフェタミン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

アンフェタミンはダイエット薬、ナルコレプシーや活動亢進の治療に使われる薬剤です。

また、注意欠陥多動性障害(ADHD)やナルコレプシー(睡眠障害のひとつ)の治療に用いられる薬剤です。

○ペットに害を及ぼした危険なお薬トップ10

ASPCAが2007年にペットが間違って処方薬や一般用医薬品を飲んでしまった89000事例を調査した結果です。
数が多い順ですが、

消炎鎮痛剤
抗うつ剤
アセトアミ

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