マガジンのカバー画像

日記など(2020/09~10)

22
運営しているクリエイター

記事一覧

※個人の感想です(F)

今日もブンゲイファイトクラブの感想です。この調子で全部の感想を書くのが目標。

馬に似た愛
夭折した詩人を偲んで、その詩の一部を編纂者が辞書に載せた話。詩人の抱冬は詩作の目的を『世界の抒情的再定義』としており、それは、愛が馬に似ており、失望は鯨骨様の組織を有している。再定義されたそれらの抒情は詩的であるけれど理解は出来ない。しかし、抒情を理解できる言葉で言い表すにも限りがあって、それは感情を決めら

もっとみる

※個人の感想です(D)

字虫
架空の虫を、まことしやかに発見の歴史から書かれている。主人公もその存在を最近知ったのだと、読者目線で語られるるところも読みやすい。創作なのだが、実際の電子顕微鏡の発明者とか、古代の哲学者や錬金術師の固有名詞を出してくるところがより総論っぽくなって面白い。中島敦も山月記の著者のことなら「文字禍」を発表した年に亡くなったことになる(勿論Wikipediaで調べましたよ)。あと讒謗という単語を覚え

もっとみる

※個人の感想です(C)

 今日も感想を書いていく。ブンゲイファイトクラブのCグループ。

おつきみ
なんて愛おしい文章なのだろうか、わたしは2、3枚読んだ辺りからずっと祈っていた。ハッピーエンドハッピーエンド、不幸くるな不幸くるな。そして最後に本当のお母さんが現れる。後ろめたいことをしていたのか、よくわからないがとんでもなく寂しい気持ちになる。やはりこういう結末がないとインパクトに欠けるのか、幸せなまま終わったら予選落ち

もっとみる

※個人の感想です(B)

 昨日に引き続き、今日もこちらの記事の感想を書いていく。面白い以外の感想を書かないといけないと思うと、やっぱり内容がより深く、より面白くなって、学びも多い。

今すぐ食べられたい
ユーモラスな作品。まずインドの野生の牛がそんなに美味しいわけないと思うが、牛自身がそう信じ込んでいて、食べたことがあるかのように各部位の旨さを語り、フランスまでの距離を把握していたりする。でもそれが面白い。ユーモアセンス

もっとみる

日記(103日目)

 ブンゲイファイトクラブが始まった。私は落選したが、落ちるべくして落ちたと思う。大して悔しくないのがその証拠だろう。今回は勉強させてもらおうと思う。

 私は熱しやすく冷めやすいというか、冷めてまた熱が盛り上がるような周期があって、それは一年だったり、一ヶ月だったり、一週間だったりする。今はそのクールタイムにさしかかっている感じがする。冷却ユニットが備わっていないので、熱くなりすぎると動かなくなっ

もっとみる

節目

 今日で100日連続投稿という節目になる。ここまで、質より量という勢いで、自分の中の文章を書く回路を活性化させてきたという感覚だ。書き溜めはなく、ほとんどその日に思い付いたことを書いていた。要約すれば140字に収まる内容も、引き延ばして400字以上は書いていたと思う。引き延ばすと無駄なディティールが入ることが多いけれど、たまにキラリと光る(自分で言うかと思うが)面白い展開や表現が見つかるときがある

もっとみる

日記(96日目)

 十月も後半になり、だんだんと寒くなってきた。もうこんな時期かという時間の過ぎるスピードに驚くし、今週何があったか思い出そうとしても、ほとんど書くことが浮かばないのに驚いた。たぶん、ほとんど何も書くことが浮かばないような生活だから、びっくりするほど速く時間が過ぎてしまうのだろう。これはタイムマシンの一種ではないか、だって今日が十月の十二日ですと言われても、へーそうなんですね、くらいの感覚だし、何な

もっとみる

曲をおすすめされたい

 音楽の嗜好性というのも、年を重ねてくると変わってきて、10年くらい前は歪んだギターのバンドサウンドとかが好きで、ヘビーメタルだって一応通ったし、邦楽ロックはずっと好きだった。それから、大学でやってたバンドの影響もあって、ジャズやファンクの中でもポップな上澄みだけ掬って聞いたりした。最近はYouTubeでボカロPさんが作っているいい曲がたくさん聴けて、新しさとか、工夫とか、世界観に興奮しているけれ

もっとみる

欅坂46が終わりましたが

 欅坂46というアイドルグループは、私の妻をはじめ女性ファンが多い方ではないかと思う。妻が欅坂にはまったとき、女性アイドル好きの女性とはどういう感覚なのだろうと考えたことがある。男性アイドル好きの男性というのはあまり聞かないし、そういうのではないだろう、もしそうだとしたら私には少し理解しかねる感覚だ。そうしばらく考えて辿り着いた結論は、甲子園好きのおっさんと同じような感じ、である。これなら分かる。

もっとみる

日記(89日目)

 これはあるあるだと思うが、頭の中では「すごいことを思い付いた、これは傑作だ」と思っていることも、書いてみればなんてことはない、ただの凡作になる。この現象に名前はないのだろうか、今週はこれを改めて思った。頭の中で自分が面白いと思ったイメージを、文字という媒介を通してどれだけ減衰させることなく、つまりトゥルーバイパスで他人に伝えられるか、ということだろう。

 頭の中といえば、先週にテレビでオリエン

もっとみる
村上春樹『ネジマキ鳥クロニクル 第三部』 感想・考察

村上春樹『ネジマキ鳥クロニクル 第三部』 感想・考察

 第三部を読み終わってから、もう一週間以上経つ。忘れないうちに感想を書こうと思う。

 第三部も読んでいると「可能性」という言葉がたまに使われていて、その度に多世界解釈ファンなのだな、と思っていた。何のことだ、と私の妄想を知りたい方は、第一部と第二部の記事もあるので、よろしくお願いします。

※一応ネタバレにはご注意を、と断りを入れて

 完結編の第三部は群像劇のように、色々な視点から少しずつ話が

もっとみる

日記(82日目)

 今週はまずブンゲイファイトクラブ2に応募をした。正直いって全く自信はない。今読み返しても、とても素晴らしい作品とは思えない。しかし書き始めたものを破棄して、すぐに一から書き直すほど、私は想像力が豊かでも無いし、筆が速いわけでもない。折角書いたし記念応募のようなものだ。思えば大昔にモバゲーというSNSのようなものがあって、そこのサークルで掌編小説のようなものの大会に応募したことがある。中学か高校く

もっとみる

疲れない体を目指して

 疲れた時には栄養のあるものを食べたらいい、みたいなことは昔からよく言われている。ウナギは夏バテに効く、といった具合に。しかし現代人の疲れが栄養不足からきているなんてことは結構少ないんじゃないか。過度なダイエットでもしない限り、栄養不足でいつも頭がふらふらしている人なんてまあいない。むしろ、ウナギなんて脂っこいものは胃腸に負担がかかって逆に疲れると言われることもあるくらいだ。

 では、我々の疲れ

もっとみる

有意義な組織

一緒に仕事をする仲間を信頼せずに、いい組織ができるわけがない、ということを思ったので、少しだけ愚痴る。

私は会社で組合の仕事も少ししているのだが、コロナ禍において集会などできなくなっているので、本当に必要最小限のことしかしていない。というか私は組織の末席にちょんと添えられている若手扱いなので、実質なにもしていない。それで私は関係ないのだけど、委員会メンバーもメールで審議事項の採決をしたりしている

もっとみる