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caffè corretto

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コアントローかコニャックで。ホイップクリームかマシュマロ添えて。シナモンパウダーはお好みで。私の痛みは私のもの。すべてを花束にして。
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明るい暗闇から花束を

明るい暗闇から花束を

私は明るい暗闇を積極的に所有していたい。
それが私の生きる原動力でもあるから。

たまに自分の意思でそこを尋ねる。
観察者の立場として。

言語的混乱の中にいるときには
掬い上げられなかった言葉たちを
拾い集めて花束にしたいのです。

元気の出し方

元気の出し方

深く潜る
海底をみつけるまで

深く掘り進める
ブエノスアイレスに辿り着くまで

よく眠る
たくさん眠る

無理に元気を出そうとしない

混沌は混沌のまま
そっと静かに
持ち歩く

去年の雪

去年の雪

なにかを完璧に所有することも
なにかを完璧に失うことも
たぶん、できない

気づいてしまった時点で
それはそこに残り続ける

冷凍庫で保管された
去年の雪のように

再生 -詩を書くこと-

再生 -詩を書くこと-

詩を書くことは、死を書くこと。
渦巻く感情を白い紙に吐き出し埋葬する。
そしてまた新しく生きる。何度でも。

再生 - 優しい絶望 -

再生 - 優しい絶望 -

無音の世界で
じっとしていたいのに

無音さえも
無音という一音になって
私を飲み込んでしまう

耳を塞げば
心音が
私の命が
聞こえてしまうから

私は思わず
尖ったものを
探してしまう

本当の静けさを
求めるなら
この音を止めるほかない、と。

死ぬ気なんてなかった

ただ、静かな場所が欲しかった

ただ、静けさを求めていた

ただ、それだけだったのに

色々な人が
色々なことを言う

まる

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