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2019年の英雄と独裁者。

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2019年における英雄と独裁者、新しい表現形式、大衆と熱狂についての記録。
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シャマラン・シネマティック・ユニバースの19年(2000-2019)。

シャマラン・シネマティック・ユニバースの19年(2000-2019)。

はじめにマーベルやDCを筆頭にヒーロー映画には困らない2019年の映画シーン。しかし、そんな独占にも近いヒーロー映画市場を前に、カウンターを期待してしまう自分もいる。なぜなら『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督をディズニーは過去の最低なツイートを理由に追放したワケで、そんな「正しさの暴力」が支配している帝国の面白い作品たちばかりなのは“つまらない”じゃないですか?(※1)M

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『ゲーム・オブ・スローンズ』100年語り継がれる物語。

『ゲーム・オブ・スローンズ』100年語り継がれる物語。

 これから『ゲーム・オブ・スローンズ』を観る人たちへ。

1.『エンドゲーム』と『スカイウォーカーの夜明け』、『ゲーム・オブ・スローンズ』の2019年。 2010年代を代表する傑作のひとつ『ゲーム・オブ・スローンズ』が、73時間の映像作品になった理由は、現在の私たちには語り継ぐべき物語があまりに多いからだ。それはチェルノブイリ原発事故を描いた『チェルノブイリ』(2019年)が1時間×5エピソードだ

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映画『ジョーカー』このジョークは誰にも理解出来ない。

映画『ジョーカー』このジョークは誰にも理解出来ない。

 『ジョーカー』の舞台である1981年のゴッサム・シティは、貧富の差の拡大により、貧困と暴力が溢れている設定の“架空都市”だ。しかし「主人公アーサーの生活拠点をサウス・ブロンクスで撮影することに決めた」という監督の発言からもわかる通り、そこには70年代後期~80年代前半のニューヨークの風景が重ねられている。その当時のサウス・ブロンクスは貧困の象徴であり、行政に見捨てられた地域だった。市民の怒りは1

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映画『アベンジャーズ / エンドゲーム』非映画的マナーが生み出した“空間”。

映画『アベンジャーズ / エンドゲーム』非映画的マナーが生み出した“空間”。

2008年の『アイアンマン』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)の1つの終焉となる『アベンジャーズ / エンドゲーム』が、2019年に公開されたのは偶然ではない。それは『スター・ウォーズ』と『ゲーム・オブ・スローンズ』が2019年に完結したことからもわかるとおり、2020年の新しいフェイズへの準備として、あらゆる場所で終焉が訪れているのだ。

MCUと『ゲーム・オブ・ス

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カニエ・ウェストの5週連続アルバムリリースと幻の『Yandhi』。

カニエ・ウェストの5週連続アルバムリリースと幻の『Yandhi』。

1: 5週連続アルバムリリースーー説明書の外にある辺境。 現在のアメリカのエンタメを紐解くひとつのキーワードは「ドラマ」だろう。Netflixを筆頭に様々な動画ストリーミングサービスが普及したことで、ドラマという“形式”の影響力は広がり、その勢いは映画業界にも波及して、例えばマーベルスタジオの企画である「マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)」は、ヒーロー映画がクロスオーバーしていく

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