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猿でもわかる目から鱗の節約術|人生における埋没費用・機会費用・期待収益|サンクコスト効果|複利の魔法|節税

みなさんこんにちは!あなたをモチベートです。なんかバハムートと語感が似ていますよね。バハムートはイスラム教の伝承で重要な役割を果たす巨大魚らしいですよ。バハムート、魚だったんですね。私、実は魚大好きなんですよね・・・。

ということで、早々に脱線してしまいましたけれども。今回は「猿でもわかる目から鱗の節約術」ということで、いささか挑発的なタイトルでごめんなさい!目から鱗というのは嘘じゃないので、どうか最後までご覧ください。

資産 =(収入ー支出)× 資産の運用利回り

資産額を決定づける要素は、収入・支出・運用利回りの3つの変数です。お金が欲しければ、収入を増やすか、節約して生活費を減らすか、持っている資産を管理して(現金資産として持つのか株式を持つのか現物資産を持つのか債券を持つのか、そしてその割合など)より高い利回りで運用していくということが大事になってきます。

実は、生活費を減らすのは最も簡単であり最も効果的です。今からできるのは、食費・スマホ・電気代・ガス代・保険代などを見直すこと。簡単にでも良いので絶対に家計簿はつけなければなりません。なぜか?「見える化」されていないものは管理できないし、改善もできっこないからです。現状が把握できているならば、自ずと改善点が見つかりますし、具体的なアクションプランが立てられます。

サンクコスト(埋没費用)効果に囚われるな!

ここまではお金を浪費しないための「お金節約術」について説明してきました。ここからは、時間を浪費しないための「時間節約術」をお伝えします。

埋没費用という言葉、ご存知でしょうか?そんなの聞いたこと無いよ・・・。という方が大半だと思いますので、少し言葉の説明をしたいと思います。簡単に言うと、もう過去にお金を払ってしまっていること。

埋没費用とは過去に支出され取り消すことができない費用のことをいう。回収できないにも関わらず費用として意識されるため意思決定を歪める危険がある。

コトバンク

上にある通り、サンクコスト(埋没費用)というのは、もう既にお金を支払ったことで決定した支出のこと。例えば、面白いと思って観に行った映画が前半を見た時点で全く興味もそそられないしつまらないと分かってしまったとき。その映画に対してもうお金を支払ってしまっていますが、そのお金がもったいないのでこの映画を無理をしてでも見続けないと・・・と思ってしまうのが「サンクコスト(埋没費用)効果」です。

機会費用(別の選択で得られる利得)を考える。

そんな「サンクコスト(埋没費用)効果」に囚われてしまうと、「機会費用(別の選択で得られる利得)」を逃してしまいます。

機会費用(きかいひよう、: opportunity cost)とは、時間の使用・消費の有益性・効率性にまつわる経済学上の概念であり、ある経済行為を選択することによって失われる,他の経済活動の機会のうちの最大収益をさす経済学上の概念。最大利益を生む選択肢以外を選択する場合、その本来あり得た利益差の分を取り損ねていることになるので、その潜在的な損失分を他の選択肢を選ぶ上での費用(cost)と表現している。

ウィキペディア

機会費用というのは、今回の例で言うとつまらない映画の残り半分を見ることを中断して、その時間の分、他の行動に時間を投下することで自分がどれくらい得をするかということです。例えば、早めに家に帰って自分のお気に入りの小説を読む時間に当てれば、自分が得られる満足度は大きい。資格勉強の時間に当てれば、より生産的な時間の使い方になるかもしれない。

ここまで説明してきた内容で一番伝えたいことは、思考停止の本能に負けないで「ゼロベース」で物事を考えていくのが大事だということです。映画代を払ってしまったことは現在の自分の意思決定には全く関係ありません。過去に何らかの挫折・失敗をしてしまったことも、昨日一日有意義なことを何もできずにだらけてしまったことも、現在の自分の意思決定には全く関係ありません。

とにかく、「過去の選択に関係なく、今の自分がどんな行動選択をすることが最大の利益をもたらすか」についてだけ考えるんです。そうすることができれば、あなたは既に偉大な投資家です。自分の命そのものに等しい大事な「時間」をどこに投資するか、主体的に決定を下す「時間の投資家」です。

期待収益で判断する賢い投資家であれ!

自分の持っている時間を最も有意義な行動に投資する。これが人生の第一の鉄則だとするならば。第二の鉄則はこれ以外にはあり得ません。下に書いた第二の鉄則は金融資産への投資をする際と、時間を自身の行動に投下する際、両方にとって重要な概念です。

必ず「期待収益」を計算して投資判断をする。

まず、一つの極端な例として、90,000円を支払ってある株式を保有することとします。その株式は、時間が経つと半分の確率で0円の価値に落ちてしまい、もう半分の確率で200,000円に価値が上がりそのタイミングで売却できるとしましょう。このとき、下の式のように期待収益は100,000円となります。

(50/100×0)+(50/100×200,000)=100,000

このとき、理論的には1回の資本投下につき(100,000-90,000)=10,000円分得していることになります。

そして仮に、1回目は0円。
2回目は200,000円。3回目は200,000円。
4回目は0円。5回目は0円。6回目は0円。
7回目は200,000円。8回目は0円。9回目は200,000円。
10回目は200,000円という結果になったとしましょう。
投資元本は900,000円回収額は1,000,000円
ということは、100,000円の利益です。

試行回数が多いほど、期待収益率は最初に計算したものに近づいていきます。こんなにシンプルな話は現実にはそうそうありませんが、例えば宝くじはどうか?競馬はどうか?パチンコはどうか?と考えてみるとどうでしょうか。予想が付きますよね。ギャンブルで期待できる収益はそう高くないはずです。お金のリターンを望むのであれば、期待収益を常に考えましょう。そうすれば長期・積立・分散でインデックス投資をするのが望ましい理由も理解できるはずです。私は夢を追いたいので、しばし個別株のお話を。

素晴らしい投資家はその知識と経験、実力を以て成功の確率を上へ上へと高めていきます。株式投資に関して言うならば、投資家同士の真剣勝負であり、その実力こそが物を言う世界です。基本的にはリスク(振れ幅)と(期待できる最大の)リターンは釣り合うはずなのですが、株式市場から退場せずに高い収益を上げ続けている投資家がいるのは、その知識と経験でリスクヘッジをしてしまう実力を持っているからです。何が言いたいかと言うと、偉大な投資家になりたいのであれば学習と実践あるのみということです。

最後に、時間を自身の行動に投資することを考えてみましょう。

リスクの高い挑戦をすることは望ましいでしょうか?望ましくないでしょうか?基本的に、リスク(振れ幅)=(期待できる最大の)リターンとなるはずなので、リスクを許容してもいいのであれば高いリターンを求める。そして、リスクを許容できないのであればある程度のリターンで満足するというのが正しいです。

そんな意思決定になるはずなんですが、実はリスクの高い挑戦はするべきなんです。なぜかというと、行動をして失敗しても失うものは多く無いからです。お金を失うか、環境を失うか、信用を失うかくらいです。自分自身という資本がある限り、その命がある限り、行動を起こし続けられます。命を失う以外の大抵のリスクは、人間が許容できる範囲内です。

逆に、行動をして失敗すると得るもののほうが多いくらいです。失敗した分だけその後の行動の確度(成功率)は上がり、成功した分だけその後の行動の確度(成功率)が上がります

リスクの低い行動を取り続けているとどうなるか?その末路は極めて残酷でしょう。これから「リスクの低い行動を取るリスク」についても説明していきたいと思います。

現代の魔法「複利」の力を知る。

複利」という概念を知っていますか?アインシュタインは「複利」を現代の魔法であると称しました。

1万円を持っています。明日この1万円の10%、1,000円が手持ちに増えます。そして明後日は手持ちの11,000円の10%、1,100円が手持ちに増えます。しあさっては手持ちの12,100円の10%、1,210円が手持ちに増えます。これで合計13,310円。これがもし単利なら合計13,000円になっています。

さて、121日後、この1万円は合計何円になっているでしょうか?150万円でしょうか?それとも、1,000万円でしょうか?聞いて驚かないでくださいね。

1,019,799,757円(約1億2千万円)。

これが現代の魔法、複利の力です。実際はお金を預けたとき、大体金融資産は一年一年という区切りで、3%複利とか5%複利でいいとこなので、こんな大袈裟なことは絶対に起こらないんですが、本当に複利の力は凄いんです。株式投資などで長期投資をすると何が良いかと言うと、複利が効くから強いんですよね。

なぜこの話を持ち出したか?それはなぜかというと、人間の成長にも複利が効くということを理解してほしかったからです。例えば、私が今日は100の戦闘力を持っているとします。その次の日から、毎日頑張って1日につきたった1ミリメートルの進歩をして、1%ずつ成長していくとしましょう。

単利の成長であれば、11日後には戦闘力111。半年後には戦闘力283。
複利の成長であれば、11日後には戦闘力112。半年後には戦闘力618

人間の成長は単利計算でしょうか?それとも複利計算でしょうか?答えは「大抵の場合複利が効く」です。

今週1%の努力をしてハイハイができるようになった赤ちゃんは、来週にはハイハイができるようになったボディで1%の努力をして立つことができるようになります。その次の週には、立つことができるようになったボディで1%の努力をしてよちよち歩きができるようになる。ハイハイができないと立てないし、立てないとよちよち歩きできないんです。

今日足し算ができるようになった人は、その理解を基礎として、明日掛け算ができるようになって、明後日には因数分解ができるようになる。

学生生活の中で文章を読む習慣が根付いたならば、その人はその先本を読み続けるだろうし、新卒で入った企業でPCを扱うスキルと営業スキル、提案力とコミュニケーション能力を身に着けたのであればそれはその先一生涯活かせる能力となる。その能力を土台に、提案力を活かして転職先では商品開発部でマーケティング関連の職能を身に着ける。今度は個人事業主となって、サービスを作るところから販売するところまでを一気通貫で担えるように。

以上の例のように、基本的に人の成長には「複利」が働いてくれます。また一つ新しいことができるようになって、そのことができる様になった自分にまた新しく掛け算をしていく。毎日1%の改善をしていくだけで、1年後には一回りも二回りも大きな自分に成長できるんです。できることが少しずつ少しずつ、着実に増えていきます。

逆に、毎日何にも挑戦しないで、何の改善もしなかったらどうなるか?人はサボりの天才ですから、「向上」を目指さない選択をしたらどうなるか分かりますよね。「現状の維持を最優先にして行動しよう。今日よりも明日は少し楽をできるように手を抜こう。」というように、1%、1%、複利で弱体化して行ってしまうんです。このまま惰性で行動を続けて1年後どうなっているかは、想像したくもありません。

ですから、許容できるリスクを積極的に取って行動を繰り返しながら、より多くの果実を摘み取れる選択をし、毎日当たり前の「改善」で少しずつ成長していくことが大事なんです。明日は今日よりも、1%優れた自分であるように。


最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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