夏休みの読書感想文【プラチナデータ】
8月最終日に夏休み(?)の読書感想文を投稿する。
note記事「【考察】他人を攻撃するような言葉の危険性」を書いたところ、
「ながさわかつひろさん」からオススメ映画のコメントをもらった。
その原作を読んだ。こちら🔻
推理小説の感想
(以下ネタバレを含むので、知りたくない人はここまでで)
殺人事件の推理として読むと、
登場人物が少なめなので、犯人は薄々気づいてやっぱり~な展開だった。
私が分かっちゃったくらいなので、どんでん返しが好きな人は物足りないかも。
過去、東野圭吾さんの他のサイコパスな作品で具合が悪くなったことがあった。今回の作品は、殺人の手口や描写はマイルドだったから助かった。
映画を見ていないので、主演の二宮さんがいいとか悪いとか言える立場じゃないのは重々承知の上で、本を読んだイメージの神楽は、長谷川博己さんに近いな~と思った。
推理以外の裏テーマ
殺人事件の捜査をDNA操作システムが行っていくことで、
・人間とロボット
・オリジナルとコピー
・自然と情報
・心とデータ
・現実と幻覚
二つの対比が登場人物によって、表現されている。
人間とは何か、心とは何かという作者からの問いかけを受けているようだった。哲学的なテーマがあると思った。
“神楽”の父(陶芸家)の言葉
「芸術とは、作者が意識して生み出せるものではない。その逆だ。それは作者を操り、作品としてこの世に生まれる。作者は奴隷なのだ。」
この言葉は、作品に2回出てくる。
一度目には気がつかなかったけれど、感想文を書くため、そのページを読み直したら、作者:東野圭吾さんが、この言葉を読者に一番伝えたいのだと思った。
つまり、神楽の父と自分を重ねて描いているのではないかと。(※個人の感想)
私はベストセラー作家ではないけれど、noteを書くようになったから、このセリフの感覚が分かる。
noteは、自分のインスピレーションを元に書いている。だから顕在意識が潜在意識の奴隷という感覚に近い。
”奴隷”という言葉は、あんまり好きじゃないけれど。
過去の経験から顕在意識が潜在意識の前では圧倒的な存在であると痛感して、インスピレーションに身を任せるようになった。
この状態の方が物事がうまく流れていると感じている。
そして、note記事も読む人により伝わっている。
デジタル未来予測
未来は、人の価値は信頼や誠実さになってくると考えてます。例えば、信用スコアと呼ばれるものでしょうか?(※実用化してるか不明)【アンコントロール】がSNSなどで発信した文字列を数値化して、信用スコアを計算することが可能になる。[アンコントロール]
私は、過去のnoteでこう書いた。【プラチナデータ】では信用スコアがDNA=遺伝子ということになってた。
【プラチナデータ】は2013年に発売になっている。
その頃からこういう未来を予測していたということだ。
今はもう2021年残り4カ月。
シンギュラリティ:技術(テクノロジー)の革新は指数関数的なスピードで進み、2029年には「人工知能の賢さが人間を超え」て、2045年に「シンギュラリティ(特異点)に到達」するといわれている。
2029年まで10年を切っている。
そんな中でも創作を続ける意味
コンピュータ(AI)と神(潜在意識?)の区別が生身の人間にはできなくなる世界が訪れると思います。[アンコントロール]
【プラチナデータ】では本物と贋作の見分けがつかない事件が間接的に神楽の心に大きな影響を与えてしまった。
芸術家が創りだす作品だけの問題だけではなく、今後は人間とロボットの区別すら難しい時代が来るのかもしれない。
それでも、自分が自分である証明(オリジナリティ)は、作者にとっては、小説を書くという行為・私にとってはnoteで発信するという行為なのだと思った。
神楽の鏡にような存在の言葉
「すべてを知り得ないから惹かれる。知ってしまえば愛は終わる。愛とは情報の欠落を埋めるものだ。」
私はnote最後にお決まりの言葉をつけている。この言葉は私の記事の未完成な部分を読者が愛(イメージ)によって補っていることを表してくれているのかもしれない。
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愛だけがある。
全ての存在の根本に愛がある。
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