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うべ工房 TallerUBEKO
2024年2月23日 06:40
工房をオープンしてしばらくして気がついたんですけどどうやら家具は家具を呼ぶらしい。しかも同類を。笑今年の夏でオープンから3年経って今4年目ですけどなんかね、ヤツらテレパシー交信してるんですよ。笑例えば、キャビネットの修復の仕事がひとつ入ると、そっからいらないキャビネット譲るわ、とかおじいちゃんのキャビネットペイントして使いたいの、とかまそのペイントをみて娘さんも、とか
2024年2月16日 23:29
しばらく時計ブームが来ていて時計の修復が続いていた時の話。工房へ問い合わせに現れたのは私よりちょっと若いくらいの女性。古い時計を使い続けたいので修復をお願いしたい、と。後日、旦那様が時計を持ってきて実はこの時計、奥様の亡くなったお父様が愛用していたものなんです、と。急なことだったようです。奥様自身からエピソードが出てこなかったことがなんだか切ない。お父様の身の回りのものを整理して
2023年12月31日 05:32
曲木の椅子でよく知られているのはトーネット社。この名前は世界で曲木の椅子の代名詞として知られています。無垢材を蒸気で曲げて大量生産できるタイプの椅子で、座面の多くは籐を編んだものでできていることが多いのが特徴でもあります。曲木技術は座面の縁、背や脚と全てのパーツに見られることもありますがそこから派生して座面のみ、または座面と脚のみ、など、いろんなデザインを可能にした技術です。修復
2023年8月21日 01:08
家具修理工房で修業時代、師匠フリアはいつも家具のペイントについてケチョンケチョンに言ってました。あんなことをしたら木目が日の目を見れなくなって台無しだわ!と。当時は古い家具に対してペイントするというのがマイナーな、というか粗々しい解決策という定義が普通でした。今ほどペンキの種類もなかったし、古い家具そのものに人々は興味を示してなかったんです。もちろん一部のアンティーク、高級家具を持って
2022年10月10日 02:30
この夏、3年ぶりにスペインを飛び出して旅に出てきました。コロナですっかり国境が越え難いものになってしまっていましたのでね。あ、うそ。3月にフランス行きました。年末にコロナになったので3回目の接種が打てず、フランスはレストランやカフェの大半が3回打ってないと入れないので苦労しました。そんな規制がすっかりなくなったこの夏はやっと以前のように旅ができるような感じ。唯一、公共交通機関のみマ
2022年1月2日 17:16
工房オープン時から1年が経ちましたが、すっかりリピーターになってくれたおじいちゃんがいます。名前はルイス。シンプソンズのバーンズ社長にちょっと似てる髪型と猫背で、でも背が高くてバーンズ社長に足りない善人の部分だけでできたような人柄です。70歳か80歳に近いかな、、と言う感じのおじいちゃんです。最初は気に入っている椅子の虫喰い処理でした。長い間悩まされていて、「自分で処理してもまた出て
2021年6月24日 05:47
我が工房TallerUBEKOの記念すべき最初のお客様のお話です。オープンする前からいろんな人が訪ねてきてくれましたが正式に仕事を依頼してくれた初めてのお客様は中学校で音楽の先生をしているモンセでした。パッと見た時、あ、この人知ってる、って思ったくらいわたしの親戚のおばさんに似ています。日本人とスペイン人でもあ、似てるって思う人いるんです。親戚のおばさんは白髪混じりのショート
2021年6月24日 05:39
今日は教会で祈る人がいる国ならではの家具の話。教会へ行くと、長椅子に座ってミサを聞きますが、前の長椅子の背の部分に、聖書を置いたり膝まづいてお祈りするときに肘を支える幅の狭いテーブルのような台が付いています。そして前の長椅子の脚の部分から膝をつくための台も付いています。この肘を置く場所と膝をつく場所をおひとり様用にまとめた椅子がReclinatorio、フランス語でPrie-dieu