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【SLAM DUNK GI】30話「サムライ参上」


一つ一つ前に着実に進む道半ば、Bar Mr,Buuでの夜、

アスリート代理人、花形透に「名を売れ」

と課題を出された桜木だったが、



「名を売れって言ってもなーこの天才バスケットマン桜木を知らんとはなんて不幸な庶民共よ。」桜木

「リョーちんのチャンネルも伸びてきてるけど。ここらへんでもう一発、インパクト欲しいよな。」高宮

「そうなるとやっぱり、有名人とのコラボじゃね?」大楠

「いや、そんなコネはねーだろ。」野間

「花道 そのことだけど 俺 なんとかなるかもしれねー。今、仕事で一緒にイベント企画進めてる人がいるんだけど、その人なら行けそうだぜ。まぁちょっとこれ見ろよ。」水戸


水戸はスマホでYouTube検索をはじめた。


「てか 高宮 どうせなら大型スクリーンで見ようぜ。見れるだろ?」水戸

「おお ちょっと まて 何て検索するんだ?」高宮


「うーん。 「フリースタイルバスケ ノブナガ」 で頼む。」水戸



フリースタイルバスケットボールとは、バスケットボールを用いたハンドリングや指の上でボールを回転させるスピンその他様々な技で見た人を魅了するパフォーマンス型の競技のことをさす。


「まあ 見てみろよ」水戸
「おお すげ!!」野間
「カッコいいな!」大楠
「花道には無理だな!」高宮
「フン かっこつけやがって。」桜木



「何かきづかねーか?」水戸

一同はパフォーマンスに目を奪われたため、気付かなかったが、
水戸に指摘されよく見直してみる。


「あー誰だ!? 何か見たことあるか?」大楠
「あれじゃね、、、海南の、、、」野間









「野ザルだ!!」高宮


「なに!? 野ザルだと!?」桜木
「間違いない! 野ザルだ。髪型変わったか?」大楠
「ちょんまげ じゃん。」野間








野ザルと呼ばれるこの男の名は清田信長。






桜木、以下桜木軍団とは同年代であり、
1年にして強豪、海南のスタメンの座を射止めた。

付属である海南大学でも一線で活躍、
卒業後はフリースタイルバスケの選手に転身し、海外を拠点に活動、腕を磨き中である。

野性味あふれる身体能力を活かしたプレーが持ち味、

そして目立ちたがり屋で、ことあるごとく試合前のアップではパフォーマンスを見せつけ、会場の視線を釘付けにした。



「そう。 NOBUNAGA名義で海外を拠点に活動してるんだけど、花形さんも言ってたけど日本バスケ界はここ1年で動きがあるから、日本に帰国してイベント等も企画中なんだ。人気急上昇中だ。」水戸

「フン 目立ちたがり屋め!」桜木

「なんで ちょんまげ?」野間

「海外を拠点に活動してるからな。何でも日本をアピールするためだって!海外の日本のイメージであるのがサムライだ。」水戸

「そういうことか。」大楠 

「で、野ザルとコラボできるのか?」高宮

「ああ ちょっと 待っててくれ スケジュール調整するから!」水戸


後日、清田と宮城の両チャンネルのコラボが実現した。


「こんにちは! 「電光石火の宮城リョータ」です。今回の企画は「フリースタイルバスケをやってみた」です。初のコラボになります。海外を拠点に活動しております。NOBUNAGAさんです。よろしくお願いいたします!」宮城



宮城は企画としてフリースタイルの技、パフォーマンスを披露、教えてもらった。



「こんにちは! 「NOBUNAGA天下統一」の時間です。今回は宮城リョータ君とのコラボです。「電光石火の宮城リョータ」チャンネルの方でフリースタイルバスケを一緒にプレーしましたので、こちらのチャンネルではリョータ君と対談をしていきます。よろしくお願いいたします。リョータ君との初対面はインターハイ予選でしたね。」

清田は対談企画で収録を進め、やがて収録を終えた。



「おい 野ザル!! 話は終わったか? 勝負しろ!」桜木

「ダメです。怪我したらどう責任をとってくれるのですか?コラボは1ON1なしの約束です。」マネージャー

「かっかっ(笑) だとよ フリースタイルなら勝負してやるよ。赤毛ザル。」清田

「フン! フン! フン! フン!」桜木



「かっかっ(笑) バカの一つ覚えだな 赤毛ザル。こうやんだよ‼」清田

「フン ぬるいな 勝負しやがれ 目立ちたがり屋め。」桜木


桜木の言葉は、負け惜しみのようにも捉えられるが、何かを学びとろうとする、そんなまなざしにも見えた。



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