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【SLAM DUNK GI】120話「河田雅史海外挑戦プロジェクト」

進路を悩む河田雅史にルームショー埼玉のスポンサー社長である新田裕一から入団後、
河田を海外レンタル移籍をさせる資金をクラウドファンディングで調達するプランを提示された。

そのためには条件があるという。


「もちろん名前だけチームに登録して資金を集めるというわけではありません。JBAリーグでプレーしている間にプロジェクトを進めます。」新田

それで、チームや新田さんにメリットはあるのでしょうか?」河田

「少し話を戻しますと、クラウドファンディングはプロジェクトが提供する何らかの物品を購入することで支援を行う購入型で考えています。」新田

購入型? 何を買ってもらうのですか?」河田

「ルームショーは主に音楽、エンタメのコンテンツを提供している会社で海外にも市場がある。だからこそ海外にもリンクできる。具体的にはもう少しつめなければならないが、そのコンテンツを購入することで河田さんを支援する資金になる。あと、JBAリーグのチケット、グッズも考えている。河田さんがいいプレーをすればチケットもグッズも売れる。チームの収入源になる。ただ資金を集めてもらうだけじゃないんですよ。」新田

「なるほど。そうやってメリットが出るんですね。」河田


「河田さん、ずばり言います。」


「ルームショー埼玉を優勝させていただきます。さらに連覇させてください。」新田


優勝、、、連覇。もちろんやるからには手加減できねえ男だ。です。」河田


「はい。存じてます。2年間で結果を出して資金も集める、チームを浮上させるには河田さんの力が必要としています。優勝すれば収入も増える。新たな道を河田さんと切り開いていきたいのです。」新田


「ただ集めてもらって行くだけじゃないって所がいいですね。」河田


「そうです。うちの会社の理念でもある。「仲良くなるなら双方向が大切」「人は絆にお金を払う」ということにぴったりと河田さんのプロジェクトはマッチします。堂々とプレーして堂々と羽ばたいて下さい。」新田


私と会社とチームとサポーターと支援者と絆を作りましょう。その新たな道を切り開くこともきっと河田さんの財産になる。」新田


「・・・んだな、、、ですね。お話ありがとうございます。」河田



河田雅史はJBAリーグ所属、ルームショー埼玉への入団を決めた。

この決断は日本バスケット界には驚きのニュースとして伝えられた。


そしてルームショー埼玉のスポンサー社長である新田裕一、河田雅史が同席する会見が開かれた。



「JBAリーグ所属、ルームショー埼玉は来シーズンから河田雅史選手と契約を結び入団すること運びになりました。先の報道にもあった通り、河田選手は海外レンタル移籍を見据えた上での契約であり、我々も全力で支援したいと思っております。その点についてはスポンサー社長である新田裕一から説明させていただきます。」チーム代表


「スポンサーを代表します新田裕一です。河田雅史選手の海外挑戦を我々、ルームショー埼玉はクラウドファンディングを使って支援します。河田選手にはまず国内でプレーをします。その間のチケット、グッズ売り上げは支援の資金になります。それと我々ルームショーの音楽、エンタメのコンテンツの売り上げも資金になります。2年間を目途に河田選手には優勝、連覇をノルマに課しております。河田選手が国内で活躍すれば収入も見込めます。海外で活躍すればルームショー埼玉の名前が大きく知れ渡ります。ルームショーの音楽。エンタメコンテンツも海外に大きくアピールできます。言い方を変えれ


「我々は河田雅史というコンテンツを手に入れたのです。」新田




記者:河田選手、現在の心境をお聞かせください。


「この度、ルームショー埼玉さんに具体的な道を提示していただき感謝しております。ここ数カ月はぼんやりと海外を意識していましたが、具体的な道も資金もありませんでした。目標がはっきりしたのでまた日本一を目指してやるだけです。」河田


記者:JBAリーグでプレーするといこうとは代表にはなれないが未練はないのか?


「それは、、、。」河田


「私がお話しましょう。河田選手を代表で見たいと誰もが思っている。これは事実でしょう。私も思っています。河田選手もプレーしたくないわけない。我々は河田選手と共に新たな道を切り開こうとしています。きっと新たな道が代表にもつながってくると信じています。個人的には日本の組織に一石を投じる契約だと思っています。」新田


記者:確かにこの契約は驚きを持ちました。


河田雅史選手を日本の組織に当てこむのではなくその大きな可能性を皆さまと一緒に支援しましょう。仲良くなるなら双方向が大切、人は絆にお金を払うこれがクラウドファンディング「河田雅史、海外挑戦プロジェクト」です。」新田


記者;河田選手、重複する部分はあるかと思いますが決断の決め手や意気込みをお願いします。


「大学で日本一になっても、山王工業の堂本五郎監督に負けたことがあるということがいつか大きな財産になる。という言葉が脳裏に残っていました。負けを望んでいるというわけではありません。しかし財産はもっと貯めたほうがいいのではないか?と考えるようになりました。バスケット選手としての成長を求めたのかもしれません財産をもう少し貯める時間があってもいいと感じたいた中で、新田さんに声をかけてもらい自分に考えとプロジェクトがマッチしましたので、手加減せずにやるだけです。」河田


河田雅史この時、大学4年22歳。

翌シーズン、JBAリーグデビュー。



河田雅史海外挑戦プロジェクト」が幕を上げる。


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