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第3章 シメイを背負い受けた者たち「ジザニオン」編・振り返り

まず冒頭に第3章の名称を今回初公開。

「シメイを背負い受けた者たち」としました。

第1章「デサフィアンテ」

https://note.com/tyimage/m/m7db8ae8d43a5

第2章「ヴィルフェーダ大阪トライアウト」

https://note.com/tyimage/m/m17ce4ab1c77e


第3章「シメイを背負い受けた者たち」
としました。
第3章の内訳として

河田雅史「人は絆にお金を払う」編


牧紳一「帝王のたたかい」編

神宗一郎、藤真健司、福田吉兆「ジザニオン」編

となりました。

シメイを背負い受けた者たち



河田雅史は、日本代表の権利のないJBAリーグを選択し、海外レンタル移籍を前提とした日本バスケット界に一石を投じる契約を交わし日本バスケット界の改革の議論を巻き起こす使命を果たすかのように、自身の結果ではなく成長を求めキャリアを進める。


そして海外レンタル移籍期間を終え、新たな契約交渉の場で新リーグ、ユナイテッド・ジャパン・バスケットリーグへ新規参入するプレパラシオン東京、三田良佑オーナーからオファーを受け、人気強豪チームで日本バスケット界の時計の針を進めるその使命を果たすべく、目玉選手に指名され入団を果たした。


一方、同学年の牧紳一は、CBAリーグへ入団。河田雅史無き日本代表の期待の新星という使命を背負う。その期待に応えるように、ルーキーイヤー新人王を獲得。

翌シーズンに日本代表に選出される。しかし海外遠征の試合で怪我を負った牧はシーズンを棒にふり、以降低迷するシーズンを送る。

https://note.com/tyimage/n/n1896cad399ea

なんとか現状の打開を図る牧は、海南監督の高頭力の尽力で、桜木花道が当時所属していたアメリカのストリートバスケチームで大会に出場。そこで得た課題に着手し先を見据える。その先にあったものは三田良佑のプレパラシオン東京であった。


牧と三田は、既にルーキーイヤー後のオフシーズンに出会いを果たしていたのだ。


自ら三田良佑、プレパラシオン東京の逆指名をし、背水の陣で臨んだプレパラシオン東京トライアウトに合格し入団を果たした。


流川楓の入団を皮切りに着々と補強、目玉選手との契約を交わすプレパラシオン東京、監督には三田と同い年でアメリカで知りあったクリス・ブライアンが就任。三田とクリス・ブライアンは日本のバスケットの強化、新リーグを成功させるためにも結果にもこだわると宣言。
足りない駒に、シューターをあげる。

その駒に指名されたのが海南出身の神宗一郎であった。今作品に神宗一郎が回想としてフォーカスされた回は以下、


そして、本人初登場となったのが

南烈・呪縛編、91話「エースキラー」

神宗一郎のCBAリーグルーキーイヤー、神奈川、大阪の得点王対決が注目された。しかし南烈の肘打ちによって負傷退場という結果になった。

牧紳一「帝王のたたかい」編終了後、時系列は現代が描写されている。
プレパラシオン東京のシューターの補強リストに指名された神宗一郎は

日本バスケット界の針を進めるプレパラシオン東京の選手としての使命をになうことになる。

さらに神には家族がおり、若くして3人の子宝に恵まれた。

※スラムダンクという作品の中でファミリー感を出せるキャラクター、出してもいいキャラクターは神宗一郎くらいだと筆者は考えた。ご容赦下さい。


「プロとして家族の為に対価を求める選手がいてもいい」
「華やかな舞台で神宗一郎の輝く姿を子供の目に焼け付けてほしい」

そんな使命を背負い、三田良佑の直接交渉によりプレパラシオン東京入団。

そしてプレパラシオン東京は始動した。

流川楓、河田雅史、牧紳一、神宗一郎を中心選手に据えたチームは貫禄が備わり、他選手との壁のようなものがぬぐいきれなかった。そんなチームの主将には、海南時代にも主将をつとめ実績十分な牧紳一が候補に挙がるが牧自身の鍛錬にフォーカスする時間を与えたいとオーナーの三田良佑はこれに反対。

https://note.com/tyimage/n/nb52cded342bb

三田曰く、主将像には、

「たとえスタメンではなくシックスマンだとしてもビッグネームに物怖じせず、チームを引っ張り、コートに入れば牧紳一の代役をこなせる実力者」

だと言う。牧とディスカッションする中、牧はこの人物像に思いあたりがあり自身で交渉を直訴。

その人物こそストリートバスケチーム「ジザニオン」に所属し、高校時代には牧と2強時代を築いた藤真健司だった。

清田信長を通じて牧紳一、藤真健司は会談。

藤真はJBAリーグからオファーがありながらスト
リートの道を選択した理由に牧紳一と別の道でトップを獲るという理由があった。
プレパラシオン東京主将の指名を光栄に感じながらもストリートで結果を残してから返答をすると答える。

藤真の脳裏に浮かんでいたのは同じストリートバスケチーム「ジザニオン」でプレーする福田吉兆の存在だった。新たなリーグ、ユナイテッド・ジャパン・バスケットリーグに憧れを抱く福田の胸中を察していたのだ。

そこで藤真は、花形透を福田吉兆の代理人として尽力してほしいと懇願。花形の了承を得た福田、藤真はストリートバスケの大会で結果を出し、UJBリーグ入りを目論む。

3✕3の大会当日、プレパラシオン東京監督、クリス・ブライアンも視察。

藤真健司、福田吉兆はこの大会を優勝し、藤真健司はプレパラシオン東京から正式オファーを受け、それを受諾。藤真健司はプレパラシオン東京の主将として招聘され、日本バスケット界の針を進めるキーパーソンとしての使命を背負いプレパラシオン東京入団。

一方、福田吉兆には具体的なオファーは届かなかった。

もう1つの注目チームであるヴィルフェーダ大阪には主将に土屋淳を据えて桜木花道、仙道彰、南烈、セバス・ベノンが入団。

徐々に始動していくが、豪華なメンバーを揃えながらもプレシーズンマッチでもさしてインパクトを残せず、週間バスケットボールの評価もあがらなかった。
オフェンス面での期待値が下がる桜木花道、ブランク明けの仙道彰、アンチを抱え低空飛行を辿った南烈、未知数な要素を抱えた結果でもあった。
さらにタイプが被るとの懸念があった土屋淳と仙道彰の連携構築にも時間を要した。


代理人の花形透も苦労する中、そこに目をつけたのは、宮城リョータだった。YouTube活動での知名度、インフルエンス力も軒並み上昇中で、仙道彰との陵南ホットラインを築いた福田吉兆のUJBリーグ入団を後押しする。

桜木花道からヴィルフェーダ大阪の関東遠征の日程を聞き出した一行は直接乗り込むことを打策、花形もその為の根回しして当日を迎えた。
取材人に紛れて乗り込んだ福田は、ヴィルフェーダ大阪紅白戦に怪我人が出ると、自ら名乗り試合出場することとなる。さらに


「仙道彰と同じチームで勝つこと」を直訴。

福田吉兆個人トライアウトがスタートした。がむしゃらなスタイルと仙道彰とのホットラインをアピール。そして試合は1点のビハインドで残り25秒を迎える。

仙道がトリプルチームを受ける中、いち早く仙道のドリブル突破を信頼し抜け出す福田、南、ベノンも追走する。
待ち受けたのは土屋と桜木だったが、ここで仙道は誰もが度肝を抜かれるプレー、

「エルボーパス」を選択。

土屋の読みを外し、桜木のヘルプも遅らせた。仙道を信じた福田は逆転ゴールを演出。仙道とのホットラインのアピールに成功し勝利する。

翌日のプレシーズンマッチにも出場を果たし、ヴィルフェーダ大阪のオファーを勝ち取った福田吉兆は、
ヴィルフェーダ大阪の計算できるスコアラーとして指名され、
プレパラシオン東京と同じく注目されるチームでの活躍を使命として背負いヴィルフェーダ大阪に入団する。


第4章へ続く


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