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【SLAM DUNK Gl】113話「笑顔の種類」


トライアウト組がとうとうリードを許す。

「あかんで!あかんで! 負けたら終わりですやん!」彦一

こんな場面でいつもチームに落ち着きをもたらしていたのが仙道彰だった。」花形

「どーする? 花道、仙道、、。」宮城


パス回しから仙道にボールが渡る。


「仙道! 強引に行った!」宮城

「しかし、抜ききれていない。あの体勢のシュートでは、、。」花形


土屋を振り切ってシュートを放った仙道であったが、十分ではない。


「それでは入らんやろ? リバウンド!」土屋

「ゴン!?」 「速攻!!」土屋


仙道のシュートは外れ、速攻を受けてしまう。


「これを決められたら、万事休すだ。」花形

「花道!! 止めろーー!」宮城

「仙道さーーん!!」彦一

(仙道。ごまかしはきかん言うたやろ。今のお前にはキレがない。)土屋


しかし土屋の速攻に食らいついたのは、桜木でもなくべノンでもなく、仙道だった。


「追いついたやと!?」土屋

「足を引っ張ってでも止めてやる!」仙道

「(こいつ!? こんなこと言うんやな?)」土屋


土屋がパス。南が対応する。


「カリメロ! 止めろ!」桜木

「リバウンドや! そのシュートは入らんで!」南



ゴール下の攻防からルーズボールにいち早く反応した桜木がドリブル。


「時間がねぇ。(ノンちゃんの速攻は?? だめか!?)ならば!」桜木

桜木、自らドリブルで運ぶ。
ドリブルが大きくなる。


「あかん!? 桜木さん!? 焦ってるで!?」彦一

「いや、違う!」宮城

(桜木花道、ミスか?)いや、よく見ろ!? ミスした顔ちゃうで。」土屋

「シャムゴッドか!?」花形


桜木が仕掛けたシャムゴッドは、土屋にはだましきれなかった。


「おしかったやん! スティールや!」土屋

ぐっ!? (やべー!) あーーー! ボールが俺の足に当たってる!!」桜木



土屋のスティールは桜木の足に当たっている。
このままアウトボールバウンズになれば相手ボールとなる絶体絶命のルーズボール。


「まだだ!! よく言われてたよな、、、ボールへの執着心、、。」


ラインを割るボールが落ちる寸前にダイビングでコートに戻したのは、

仙道彰だった。

そしてその表情は明るく、
純粋にバスケットを楽しんでいる笑顔だった。


「仙道さん、、。笑ってる!?」彦一

「仙道があのプレーをするとは、、。」宮城

今までとは違う種類の笑顔!?」花形

あの時の、、、初めて桜木さんと流川くんと対戦した時の、、、純粋にバスケットを楽しむあの時、仙道さんが、戻ってきたんや、、、、」彦一


今までの仙道の笑顔は、言わば自分にではない与える笑顔だった。チームメートへ、被災地へ、難民の子供達へ、異国で出会った親友へ、

この難しい状況に追い込まれている現状の自分への笑顔なのか?
困難に向き合う純粋な笑顔なのか?


ボールはべノンに渡り、ドリブル、

南へパス。ディフェンスが対応する。


「(決めたる、、、。いや、、くそっ、、打てん、、。)」南

南君!!」仙道


南は仙道の呼ぶ声に呼応しパス。


「仙道さん! アリウープや!? アンビリーバブルや!」彦一


南のパスからアリウープを狙う仙道がボールを受ける。


「決める! 勝つから楽しいんだ!」仙道

「まだや! 決めさせへん!」土屋



仙道彰VS土屋淳、、、。その軍配は、、、、。


土屋がブロック。その時、、、。



いい仕事したぜ! センド―!! あとはこの天才バスケット桜木にまかせろ!」桜木


「ガン!!」 桜木、ダンクで押し込む。


「桜木さん!! あなたはやはり、、、。」彦一


「よし!!」宮城


トライアウト組が1点リード。


残り18秒。


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