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【SLAM DUNK GI】149話「その名にかけて」
ストリートバスケチーム「ジザ二オン」練習中。
「よし! 大会も近い。集中していくぞ!」
「福田! ナイスプレーだ!」
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福田吉兆、デサフィアンテで観客を沸かせた一人である。
「バン!」 シュートが外れる。
「福田! どうした!? ボーっとするな!」
「・・・・」福田
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「(福田、、。) 福田、最近、集中している時の凄みと、妙にそっちのけの時があるな。」藤真
「藤真さん。いや、、すいません。大丈夫です。」福田
「いや、お前の気持ちはわかっているつもりだ。俺も話したいことと、会わせておきたい奴がいる。練習後、時間をもらえないか?」藤真
「ええ、いいっすよ。わかりました。」福田
「よし。集中していくぞ。」藤真
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練習後、二人は魚住純の料亭へ食事に向かった。
そこで代理人の花形透ともアポイントをとり、待ち合わせた。
「いらっしゃいませ。またまた豪華なメンバーだな! ゆっくりしていってくれ。」魚住
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「魚住さん。ありがとうございます。大会近いので酒は飲みませんがいいですか?」福田
「おう。気にするな!」魚住
「今日は福田、花形に話しておきたいことがある。花形は忙しそうだな?」藤真
「まぁまぁだな。」花形
食事も堪能しながら、
藤真は牧からのコンタクト、プレパラシオン東京からのオファーの件を話した。
「えっ!? マジですか? 凄いじゃないですか、、。」福田
「それは驚きだな。三田良佑の御眼鏡にかなったってことか?」花形
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「いや、それは少し違う。あくまで牧の推薦だ。なんでも三田良佑の考える主将の人物像に当てはまる人材とのことだ。」藤真
「プレパラシオン東京の主将ですか!?」福田
「牧じゃだめなのか?」花形
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「ああ。牧はプレーに専念させたいようだ。牧のキャプテンシーを補う、コートに入れば牧の代わりにプレーできる、、。」藤真
「ちょっとまて。牧の代わり?ベンチ前提なのか!?」花形
「・・・・」藤真
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「藤真さん! 悩んでるんですか!? ベンチかスタメンかなんてそんなことは後でどうにかなるんじゃ!?」福田
「チャンスじゃないですか!?」福田
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福田は少しばかり声を荒げた。
福田自身UJBリーグという華やかな舞台に憧れがあるからだ。
「福田。落ち着け。藤真にも考えがあるのだろう?」魚住
「前にも言ったことがあるが、俺はJBAリーグのオファーを断ってストリートを選んだ。この道でトップになることで、ずっと戦ってきた牧紳一の価値を俺自身が証明してやるって、、不思議とそっちに心が動いた。」藤真
「まだそれを達成していない?か?」花形
「ああ。俺自身も納得した上で考えたい。」藤真
「・・・・」福田
「それにな、どっちにしたって、このままほっておいてはおけない奴がいる。」藤真
「!?!?」
「福田はなぜ。ストリートにきた?」藤真
「なぜって、、。俺は大学からも社会人からもオファーがなかった。リングを求めて、気がついたらって感じで、、。」福田
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「そんなハングリーな奴を俺がほっておけるわけがないだろ?」藤真
「えっ?」福田
「そのために、今日は花形を呼んだ。福田の面倒を見てやってくれないか?」藤真
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「なるほどな。デサフィアンテの民放テレビの中継はやはり影響が大きい。ジザ二オンのYouTubeチャンネル登録数、再生回数も軒並み上昇している。」花形
「注目度は上がっている。」花形
「花形さん、実際どうなんですか?」福田
福田は期待を込めて問いただす。
「その芽はあくまで、自身が伸ばすのだ。俺は手助けするにすぎんぞ(笑)」花形
「福田。やることは一つ。決まりだな? 俺たちは俺たちらしく行くぞ。」
「その名にかけて。」藤真
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「ジザ二オン(古代ギリシャ語 雑草の意味)」福田
「そうだ、俺たちはエリートじゃない。」藤真
「雑草らしく、ストリートからはい上がる!」福田
「ジザ二オンだ。」藤真
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藤真健司、福田吉兆は次のストリートバスケ大会での優勝を誓った。
その大会がストリートバスケ界のトップオブトップかはさておきUJBリーグ開幕を控えるこのタイミングで、
ストリートバスケ界を背負いUJBリーグを目指すことを決意したのだった。
続
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