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「歩く」というのは最高の趣味なのだ♪19

歩く人はボケ防止ができるのだ

高齢者にとって、もっとも恐ろしい病気の一つにアルツハイマー病がある。

脳が萎縮していく原因不明の病気で、痴呆の症状が一方通行的に進み、元に戻らない。

根本的な治療法もまだ確立していない病気なのだ。

原因がわからないだけに対処の仕方もわからず、ただ恐れられてきたのだが、最近になってさまざまな調査結果も集まりだし、少しずつだがどう予防すればいいのかが見えてきた。

最近の研究では、食生活の偏りによる生活習慣病としての側面がクローズアップされてきている。

まだ定説となっているわけではないが、アルツハイマー病も、高血圧や高コレステロールが引き金となって起こる動脈硬化が、発病と関係しているのではないかとの説が注目されてきている。

アルツハイマー病予防のためにも、脂肪の摂り過ぎには注意したい。

一方で、運動との関係もクローズアップされてきた。

生活習慣病との関係が取り沙汰された要因の一つに、偏食と運動不足がある。

患者さんに対する調査などから、どうも運動不足の人がアルツハイマー病になりやすいのではないかとささやかれていたのだ。

それが、カナダで行われた大規模な調査の結果明らかになってきた。

まったく運動しなかったグループは、週三回以上、適度な運動をしていたグループに比べて1・5倍もアルツハイマー病の発症率が高かった。

このことから、適度な運動はアルツハイマー病を予防する効果があるかもしれないと考えられるようになった。

ウォーキングなどの有酸素運動は、高血圧や動脈硬化などの予防に効果があることはすでに書いた。

あるいは同じようなことで、アルツハイマー病に対しても予防効果があるかもしれないと期待される。

現に手探りで続けられているアルツハイマー病の初期治療に、こうした運動療法が取り入れられ、

一定の効果を上げているともいわれている。

今問題になっているアルツハイマー病は、65歳以上で発症する老年生アルツハイマー病だ。

患者さんは70歳、80歳という人が多いようだが、生活習慣病的側面があるとすれば、その芽はもっと若い頃からあったのかもしれない。

偏食や運動不足に陥らないように、若いうちから意識して正しい生活習慣を身につけておくことが大切だ。

30年、40年後にどうなっているか、今の生活習慣から推測することもできるのだ。

“末は痴呆か脳溢血か”では、人生が暗くなってしまう。

そうならないように、できることはしっかりやっておこう!!

・・つづく・・

次の記事 『歩くと気持ちいい時間帯を知ろう』

【参考書籍】『歩くとなぜいいか』(PHP文庫)大島清著

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