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#読書感想文
グレート・ギャッツビー【読書感想】
華々しい物語だった。影があるから、光は存在感を発する。
「グレート」という題と、侘しい結末。ギャッツビー邸の華やかなパーティーと、彼の薄暗い過去。一途にデイジーを追い続けたギャッツビーと、不貞に走るデイジーの夫。そして、生き残るものと、死ぬもの。
この小説は、対比の構図が随所に仕組まれている。映画で言えば、シャンデリアの明かりと、街灯ひとつない夜道のシーンが反復するようなものだ。読者は必死に目
読書感想-HHhH(ローラン・ビネ)
▽小説というより散文
どうも255文字の制限があると、なぞかけのような感想になってしまって良くない。
自分向けのメモなので極論構わないのだが、後で読み返しても「よく分からん」ということもままある。しかし別に手を抜いて書いているわけでもないから、労力が勿体ないような気もする。
ナチの高官を暗殺すべく、亡命チェコ政府が本国に送り込んだ2人の青年を軸にした物語だ。史実に基づいた小説であり、著者が相
読書感想-生物はなぜ死ぬのか(小林武彦)
タイトルの大風呂敷にロマンを感じて購入した。人間を生物としてとらえ、誕生、老い、死の意義を問い直すのが面白かった
■説明は親切に噛み砕かれていた。「食べられて死ぬ(捕食される)か、食べられなくなって死ぬ(飢える)か」という分類の仕方も興味深い
■もはや捕食されることの少ない人間も、後進にはその場所を譲らなくてはいけない。多様性を積み上げることが、個体ではなく、生命のバトンを未来に繋ぐために不可