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読書感想-橋を渡る(吉田修一)
こんな作風もあるんだな。4章目でいきなり時代が70年未来に飛んで面食らったが、現実に起きたニュースをうまく昇華していた
■それまでの3章の登場人物たちは、いずれも人知れず深い悩みに直面している。「大丈夫、未来には笑い話になってるさ!」……というテイストでもないのが吉田修一らしい。彼らの苦悩や「逃げ」は、70年後の世界にツケを残していたのだ
■序盤には、人間は過ちを犯したときに「どうやったら自分が正しいことになるか」を考えがちだという台詞が。悲しい性を乗り越え、逃げずに向き合う。禍根を断つにはこれしかなかった。
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