Road trip 2023 🇪🇸 Day 6:バルセロナ最終日、猫に会いに行ったら呪いをかけられた件。

Hola! こんにちは！
最近バタバタしており、なかなか記事を更新出来てないTwoodです。

引き続きロードトリップを振り返ります。
本日はDay 6 バルセロナ最終日 についてです！

一緒に旅行している感覚でお楽しみください！

この日の気温は30℃、もはや少し涼しく感じております。

この日まず向かうのはカタルーニャ美術館なのですが…道中、寄り道ばかりしてしまいました。

まずキャンプ場最寄り駅の　Mataro駅からPl.Espanyaに着きます。
着いて早々見えるのはこの景色

〜Pl. d’Espanya エスパーニャ広場〜

首都のマドリードのエスパーニャ広場に次いで、スペインで2番目に広さを誇る広場。

この中心にあるモニュメントは、ガウディの右腕として知られるジュセップ・マリア・ジュジョルにデザインされたもの。

また、モニュメントを中心に3面に置かれた噴水はスペインが面している3つの海、地中海、大西洋、カンタブリア海を彫刻で表現しています。

その裏手にそびえ立つのはArenas de Barcelona。
こちらはショッピングモールなのですが‥

そうです、1900年に建設された元闘牛場です！

闘牛場は1977年に閉館してしまい、閉鎖後、2011年にショッピングモールとして改装。
市民に大人気のショッピングモール。

しかし、私達買い物をしにスペインに来たわけでは無いのであっという間に退散し、本来の目的地へ向かいます。

〜Museu Nacional d'Art de Catalunya　カタルーニャ美術館〜

営業時間：火～土曜日 10:00～20:00　
日曜日、祝日 10:00～15:00
休業日：月曜日 料金：12€
おすすめ度★★★★★

この宮殿のような建物は、元々「バルセロナ万博」の際に建てられ、開会式が行われた「パビリオン」でした。

万国博覧会の後の1934年に、カタルーニャの美術を集めた「カタルーニャ美術館」を内接することが決定し、現在は、歴史あるカタルーニャ美術を総合展示する美術館としての機能を果たし続けています。

入り口に美しい噴水もあるのですが‥ここ数年水不足＋大熱波がヨーロッパを襲っている影響で水を止めていました。残念ですが仕方ないです。節水支持します。

このカタルーニャ美術館の展示品の中で特に有名なのが、ロマネスク時代の教会壁画「全能のキリスト」

「ローマ風の」という意味のロマネスクという言葉は、美術史・建築史において、19世紀以降使われるようになった用語で決して良い意味で使われていたわけでなく、当初「堕落し、粗野になったローマ風の建築様式」という蔑称としての側面が強くありました。

その理由としては、宗教画とは思えないコミカルな絵、むしろ稚拙ともとれるもので、ロマネスク後のヨーロッパの美の規範となる「写実性」や「遠近法」などには程遠かった故に、全くそれまで評価されていなかったからです。

軽蔑の目で見られていた、そのコミカルな絵が一転し、自由で魅力に溢れたロマネスク美術として再評価されるようになるのは、20世紀になってからでした。

そもそもなぜロマネスク美術が稚拙でコミュカルな絵や彫刻になったのか、皆さんご存知ですか？

技術が貧弱であったのかと言うとそうばかりではなく、

聖アウグスティヌスの言う「美は物質的な塊の中に求めてはいけない」という思想などがその時代は強く影響していたからなのです。

つまり”自然・人間の外観”のなかに宿る美を追求してはいけない。とされていました。なのでむしろギリシア・ローマ的な写実性に富んだ美意識は否定されてたのです。

よって写実的である必要性が無かったわけで、その縛りがなかった分だけより自由奔放な表現が許されたとも言えます。

ちなみに、基本的にはロマネスク絵画、彫刻の作者は無名となっていて画家・彫刻家など現在の芸術家と言うものでは無く、いわゆる職人にの手によるものでした。

そんなロマネスク美術を楽しみたい方にはカタルーニャ美術館、かなりおすすめです！

思想や表現の幅の広いロマネスク美術、細かく見ると非常に深いです。

逆に言えば、細かく見てあげないとわかりにくいのもロマネスクファンを魅了している理由かもしれません。

このハウル感ある奇妙な絵、実はイザヤの幻視による熾天使。
その下にはヤハウェの戦車の車輪が燃えています。

今回このロマネスクの壁画で最も感動したのは勿論絵自体でもあるのですが、修復師の努力にも感動しました。

元々これらが美術館へ寄贈される前にどこかにあったわけですが、どこにあってどうやって持ってきたんだ？と気になる人は私だけでないはず。

館内で動画を見ることも出来ますし、この裏側の構造も見て楽しめてしまうカタルーニャ美術館。

でもまあ、コミカルはコミカルですよね。

でもこの絵に何千人の人々が真面目に祈っていたのです。

この絵、「鳥人魚のカップル」
鳥の胴体、山羊の足、人間の頭に尾びれ。奇妙ですが、古典古代に由来する誘惑、欺瞞、悪徳、虚偽の危険性を謳う守護のシンボルだそうです。

カマサラ城 サンミケル教会の柱頭。

シンプルですね、コミカルですね。

怖いことが怖くない。
何ならちょっと愛らしいのもロマネスクの魅力ですね

ロマネスク以外にも興味深い作品も多くありました！
こちらはIBMの壁画（ジョアン・ミロ）。

Attic Bird /Lluís Masrieraの作品。
この作品、すごく有名ってわけじゃないんですけど、私の中でかなりのヒット。

憂いか穏やかか本当にそこに彼が座ってこっちを見てるような気がしました。

そんな彼は「Reflected Shadow」という作品も描いており、この作品別名「和傘」としても知られていて、ここ、カタルーニャ美術館で見ることが出来ます。

19世紀半ばになると日本と西洋での貿易も盛んとなり、ジャポニズムとして日本文化への愛がヨーロッパ全土に広がりました。

ジャポニズム作品、多く展示されていますよ

そんな美しものから、有名なものまである中、最も考えさせられた作品はこちら。
「The Spanish wedding」Mariano Fortunyの作品
タイトルも幸せそうだなと目を向けると

ん？ 麻袋かぶっってる？
明らかに奴隷なのですが特記がなく謎めいている…

これがまさしく”上流階級”の一般的な結婚式だったのでしょう。

その他にもまだまだ紹介し足りない程多くの興味深い作品のあるカタルーニャ美術館。

是非足を運んでみてください！

〜El Gat de Botero ボテロの猫〜

おすすめ度★★★☆☆

ラバル地区のシンボルにもなっているこの大きな大きなネコ。

1987年にバルセロナ市役所が Fernando Botero (フェルナンド ボテロ) という彫刻家から購入したもので、彼の名前をとって El Gato de Botero (ボテロの猫)、あるいは Gato higante (巨大猫)、Gato gordo (太った猫) と呼ばれています。

その大きさはなんと横7m、高さ2m、幅2m、重さ2200kg！

しかしこの猫、バルセロナ内を何回も移動しています。

シウダデラ公園 (Parque de la Ciutadella)
↓
1992年、オリンピックスタジオ (Estadio Olímpico)
↓
ブランケルナ広場 (Drassanes駅の近く)
↓
いまここ！Rambla del Raval

しかしここ、かなり治安が悪いです！！！！！
もう一度言います、かなり治安悪いです！

トラブルが起きた時に逃げる店も怪しい雰囲気しか無いし、この遊歩道公園内の人たちもかなりやばい雰囲気。

実際に我々も猫と写真を撮っていたら背後からボッロボロに窶れた不良者の女性に5分程、追い回されました。もう風貌は薬物○毒者。

何が怖いって、訳わからない言語をものすごく低い声でブツブツ怒鳴り散らす…
まるで呪いの呪文を唱えられてると思いました。

更に彼女の手を見ると3本の死んだ鳩の足を持ってるではないですか…

それでボスくんの背中を撫でながら私達を追ってくるので、私達はひたすらジグザグに速歩きで逃げる。

時々捕まり、振りほどく。
持ってた水が吹っ飛ぶ。

それでも止まらず歩く。

こんなにやばい人、逆に走ると怖かったので、走りませんでした。

もはや何か盗まれたほうがマシな、そんな経験でした。

周りにいる人もボーっとそれを見てる、もしくはなんにも感じてない。

むしろ仲間というか、みんな同じ空気感。

猫、もう一度引っ越してほしいですねｗ

可愛いんです、すごく。そしてすんごくボテロなんです。

角度に寄ってはムッて怒って見えたり、ニコって微笑んでいるように見えたり。そして後ろ姿も‥

昼くらい、もしくは朝なら平気かもしれません。

が、我々が行ったのは18時頃。
既にやばかったので、夜はおすすめしません！

El Gat de Botero · Rambla del Raval, s/n, 08001 Barcelona, スペイン

レイアール広場も経由しまして…

Plaça Reial · Pl. Reial, 1, 08002 Barcelona, スペイン

〜 El Palau Güell グエル邸 〜

カフェや花屋、露店が並ぶ海に向かってのびるランブラス通りにある、親交も深かったグエル氏から依頼を受けてガウディが設計を手掛けた豪華な邸宅。

1886年から1890年にかけて造られたガウディ初期の代表作のひとつ。

企業家、地主、政治家でもあったグエル氏はこの邸宅を建築にはお金に糸目をつけず贅を尽くして造ったと言います。ガウディのパトロンであったグエルは、この邸宅にモデル二スモ建築の最高峰を目指したそう。

また、建築終了後の修理を一切必要とせず、ガウディ自身の才能が発揮されている作品で、当初は別邸として建設しましたが、でき栄えに大満足したグエルはこちらを本館として使用しました。

現在はバルセロナ市庁の所有となり一般公開されています。

今回我々は外観のみを見学しましたが、是非次回は内見もしたいです！
戦慄の経験がここへ来てようやく癒えました。

〜La Catedral de la Santa Creu i Santa Eulàlia　サンタ・エウラリア大聖堂 〜

前回投稿のDay 3で説明しているサンタ・エウラリア大聖堂の中へ向かいます。

こちらが例の13羽のガチョウ達。
平和そうに暮らしておりました。

ここは観光ではなくしっかり祈りの為の場所。として機能している厳粛な大聖堂。
なので、この先の中は祝日で入ることは出来ませんでした。

でも十分です。美しく、変わらずに機能しているという事実が感動なのですから。

〜Ciutadella park シウタデリャ公園〜

営業時間：10：00〜22：30
おすすめ度★★★★☆

バルセロナの中心部に位置する面積17.42haの公園。1700年代に要塞として使われていた場所が1800年代後半に解体された後、1888年にバルセロナ万国博覧会の会場として使われ、整備された歴史ある公園です。

またバルセロナ市の依頼によって、公園の開発を担当した建築家ジュゼップ・フォンセーレは、当時まだ学生だったガウディを作業に参加させ、ガウディは水場の建設を担当しました。

この公園での仕事ぶりから、その後ガウディはレイアール広場の街灯の設計を請け負うことになる。尚、この建物はイタリアのトレビの泉をモチーフに造られたそうです。

さすが情熱の国スペイン

灼熱の中みんなサルサを楽しんでおりました

そんなバルセロナ最終日、思い残すことはありません！

この日のディナーはカタルーニャ名物　パスタで作るパエリア「フィデウア（Fideua）」を頂きました！海鮮いっぱい、幸せの出汁♡

生バンドと共に…
おじいさんとおばあさんがダンスしてて可愛いかったです。
私達もそんな夫婦を目指そう。

そんなDay6 お読みいただきありがとうございます！
今日はここまで。

Road trip 2023 🇪🇸 編、一緒に旅してる感覚で、引き続きお楽しみください！

〜現在地点〜

Belgium ー Carcassonne ー Figueres ー 📍Barcelona