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キャッシュレスの話④ このお店ではPayPayは使えません

いらっしゃいませ。
本日も小売王_マグロ大使のnoteにご来店有難うございます。
日曜は〇〇の話。

スタートダッシュで首位独走を狙った「PayPay」。
その初戦は思ったほどの独走ではないどころか、2019年初のある調査では、楽天を抜けてもいなかった。

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採算、赤字、それがどうした?

スタートダッシュの結果はそれほどではなかったものの、そこはsoftbank陣営。採算性や赤字をものともしない2の矢、3の矢を次々と放っていく。
世の注目を最も集めたタイミングでは楽天に首位を奪われたものの、その後の躍進は周知の通り。

世界に遅れた日本のキャッシュレス決済が、「QRコード決済」でようやく市民権を得始めたことには、盛り上がりを見せていた「共通ポイント」の存在も大きい。

当初は「Tポイント」vs「Ponta」の対決という構図であったが、「楽天ポイント」や「dポイント」も登場、航空会社の「マイレージ」もその時流に乗り、各陣営の勢力争いが過熱した頃に登場したのが「QRコード決済」だった。

出した答えは「楽天経済圏」

既に楽天はそれらをつなげ、自社のプラットフォーム楽天市場に顧客を誘導する「楽天経済圏」を作り上げようとしていた。
「edy」の立ち上げ当初からホームグラウンドを持たずに歩み続けた「楽天」が出した1つの答えだった。

楽天の導き出した方程式を、当然ながら各社追うこととなる。

そこに降って湧いたかのような「QRコード決済」市場は、各ポイント陣営にとっても、ポイント圏を補完し「経済圏」へと発展するための重要なアイテム。一も二もなく開発に着手する。

そして首位独走を狙う「PayPay」はどうかというと、「Tポイント」をそのサービスの中に取り込みつつも、それほどの執着は見せず、決済サービスそのものの利用圏拡大に注力した。

クレカ陣営ともつかず離れずそこそこの関係を維持したまま勢力拡大を続ける、ある日「PayPayカード」をリリース、LINEpay陣営をその傘下に収め、立上げ期から衰えぬ奮迅ぶり見せる。

使えないお店をアピールした「PayPay」

足元の営業活動では楽天のお株を奪うような奮闘を見せたようだ。
私が個人的に知る店主の多くからは、『とにかく「PayPay」の営業は早く細やか』『何もかも断ってきたが、「PayPay」は試しに入れてみようという気になった』という言葉が聞かれた。

各ポイントサービスやぐるなびなどのネットグルメ情報などすべてを門前払いしてきたローカル店舗や、老夫婦2人の店などを早々に切り崩していったのも「PayPay」。

「d払い」のdocomo、楽天モバイルを新たな武器とする「楽天ペイ」の楽天、フリマ市場から切り込んできた「メルペイ」など、各社は地盤の顧客を中心に年配客をも取り込もうとスマホ教室を盛んに行った。

その中「PayPay」は目もくれずに、中毒性のあるCMで利用客を、営業のローラー作戦で加盟店舗をひたすらに増やし続けた。

その上、アプリ内やwebグルメサイトなどもプロモーションに使い始めるが、よくある「このお店では・・・」という使えますアピールでは終わらない。

『このお店はまだ「PayPay」を導入していません』と、「使えない」ことを明示したうえで、利用者へ店舗への「PayPay」導入希望の投票をさせた。

「PayPay」は「このお店でPayPayが使えるようになってほしい方はクリック」と、店舗への具体的な希望者の数が見える仕組みを作り「こんなにたくさんのお客様が要望してます」と強力な営業ツールに使った。

店主がサイトを見れば、自分のお店が「PayPay」が使えないことは時代に取り残されているかのような印象を受ける上に、客からも多くの要望が来てるという。スタートダッシュを上回る勢いで「PayPay」導入店は増えていく。

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