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キャッシュレスの話⑤ これもキャッシュレス?

いらっしゃいませ。
本日も小売王_マグロ大使のnoteにご来店有難うございます。
日曜は〇〇の話。

今回はキャッシュレスまとめ
一時的なものやキャッシュレス決済の一種、
キャッシュレス決済「のようなもの」など

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2000年頃までは「キャッシュレス」という言葉はほとんど使われなかった。
たまに使おうものなら、「キャッシュレスってお金要らんの?」「キャッシュレスって無料ってこと?」なんて言われる始末。

クレジットカード以外の決済手段は零細で、
現金かクレジットカードかというような状況であった。

キャッシュレス決済と言えば一般的な認識としては電子技術を使ったものを指すであろうし、決済といった意味では法的な定義もあるのだが、電子マネーやQRコード決済などを除き、あえて「現金以外すべて」という意味で、2,000年頃のキャッシュレス決済を挙げてみよう。

店舗が業界会員となったり
利用登録をすることで利用できるもの

・お米券やビール券、図書券などの業界商品券
・店舗が発行した割引券、クーポン券、ポイントカード
・JCB、VISAなどのクレジット系のギフト券
・商店街商品券 ほか
これらは比較的導入ハードルが低いが、業種、業態によっては利用メリットが少なく、決して広く利用されていたとは言えないだろう。

ギフト券は決済手段としてはメジャーではあったが、今も同じく自分で購入して使うものではなくその名の通り貰い物として使うもの。

プレミアム(1,000円で1,100円分使えるといったような割増金)もなく、具体的な形状としても札を持っているのと変わらないから、基本的にキャッシュレスとしてのメリットがほとんど見られなかった。

カード会社のポイントをためることなどでも貰うことができるが、そのほか使う側のメリットとしては、金券ショップで多少安く買える事くらい。金券ショップに近接した店舗では、やたらとギフト券が来た。

10万円の冷蔵庫を買って、1,000円のVISAギフト券100枚で支払われることもよくあった。券面も厚く表面も札より滑りやすく、数えにくいギフト券を「しばらくお待ちくださいね」と言って淡々と数え続けた。

ポイントグループやデパート系列等に
加盟、提携することで利用できるもの

・デパート商品券
・Tポイント、Rポイント、Pontaポイントなど共通ポイント
 ほか

線引きが曖昧になりそうだが、似たようなサービスとして前述の各店舗独自のポイントカードなど、グリーンスタンプやベルマークなどもあった。

キャッシュレスとして認識されていなかったのはやはり、ポイントをためて景品を貰うという本来の姿が広く認識されていたこともあるし、そのポイントの交換対象が特定の対象品のみに限られ、広い決済手段ではなかったことにある。

したがって、やはり決済手段とは言えないのだがここから発展することで日本独自ともいえる共通ポイントシステムにつながっていき、間接的に日本のキャッシュレス普及を推し進めることとなった。

行政が発行したもの・地域振興券

・地域商品券
・プレミアム商品券
・地域振興券
など

この中でも、地域振興券は2000年前後で最大級のインパクトを持っていた。
1999年に発行された券で、15歳以下および65歳以上のほとんどに一律1人2万円分の券が支給された。

コロナ給付金の時も、この時の熱狂の再来を期待する者と、経済効果などほとんどなかったと主張する者との論戦が蒸し返された。

次回は、地域振興券の小売り側の舞台裏をお話しします。

つづく

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