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おむすびビールに合う最高のおむすびを作るために、秋田県羽後町で田植えをした話

【943むすび】ごっつ食べなはれ(中目黒)いぶりがっこチーズ


「ゴールの1000日まで、あと2か月を切った。そろそろ、このおむすびチャレンジを振り返ることもしていきたいと思う」 


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おむすびを口いっぱいにほおばり、ビールでグビッグビッと流し込む。付け合せのお新香をつまみ、さらにビールで流し込む。
「ああ、幸せ!」
こんな最高の瞬間をみんなで叶えたいという想いから、このおむすびビール「和musubi」の大プロジェクトが始まった。


いったい、おむすびに合うビールとはどんなものなのだろう。

おむすびを構成する要素は3つと言われている。
お米、具、そして、海苔。これらの素材の旨味を膨らましながら、飲んだ後にさわやかで、さらには食欲を高めていける存在でなければならない。
こんな難しいお題、果たして実現できるものなのだろうか。

これを実現させるためには、ビールの醸造に対する相当な知識や技術、そして設備が必要になってくる。
普通だったら実現不可能な夢物語で終わってしまう。

ところが、この夢物語が実現することになる。

自分のこの熱い想いを、あのサッポロビールが「あなたの夢のビールを叶えてくれるHOPPIN' GARAGE」という企画の中で実現してくれるという話になった。

これは、本当に嬉しいことだ。叶うことのない夢が叶うかもしれないのだ。本当に夢心地の中、静岡県にあるサッポロビールの工場に打ち合わせに行くことになった。
実際にビールを作る工程や設備を見学させてもらったり、普段手にしている有名な銘柄を作っているブリュワーの方たちとビールのコンセプトを話し合い、そのビール輪郭を作り上げていった。

おむすびにあう最高のビールができる!
この確信が生まれた瞬間でもあった。

ならば、最高のおむすびを作って一緒に乾杯をしなければならない。


当時、仕事の地方創生事業で携わっていた秋田県羽後町とNPO法人みらいの学校に相談をしたところ、だったら最高のあきたこまちを作ろうじゃないか!となり、地域と連携した最高の米づくりが始動することになった。

羽後町は、秋田県南部の豊かな自然に囲まれた米どころ。ここで、最高の米を生み出すために、農薬を極力使わず、出来る限り人の手を使う、超エコ農法をすることになった。

この米づくりに全面協力をいただいたのは、東北地方ナンバー1の道の駅に選出されたこともある「道の駅うご」の駅長をやられている小坂さん

この小坂さんのご自宅の貴重な田んぼをお借りして、「HOPPIN' GARAGE米」づくりが始まった。
農薬を極力使わず、田植えから稲刈り、さらにはハサ掛けという天日干し乾燥までを手作業で行う昔ながらの超エコな米づくりでもある。


2019年5月に行われた田植えでは、羽後町の安藤町長や体験留学で来日しているタイのカセサート大学生や地域の子供たち、さらには秋田犬も応援に駆け付けるなど、多くの方に参加していただき、泥んこになりながらワイワイ賑やかに行うことができた。

実は、自分が田植えをするのはこの時が初めて。
田んぼの泥の匂いや、その泥の柔らかさや温かさを肌で感じるのも初めてのことだった。

自然でエコな農法を実践している田んぼだったので、泥んこの中からカエルやドジョウ、大きなヒル!なんかもゾロゾロでてきてびっくり!

次の日、腰が痛くて動けなくなるような重労働。
普段、普通に食べているお米に対する意識も大きく変わった出来事だった。



大きな台風も多い年で、田んぼのことが気になってしょうがなかった。
その中で小坂さんが本当に手をかけて育ててくれて、実りの秋を迎えることになった。

そして、東京をはじめ全国から多くの方が集まり、田んぼで稲刈りをしたり、完成した「おむすびエール」を歴史的建造物を会場にして、乾杯するということを行った。


この時のプロジェクトに共感してくださる方が多く、そしてその1年後、このおむすびエールが「和musubi」と名前を変えてサッポロビールから発売されることになった。
(この話はまた別の機会にまとめます)


最高のお米でつくった最高のおむすび。最高の技術でつくったおむすびのためのビール。
ビールが好きな人、地域のコミュニティ、生産者の方や外国の方など多くの人を「むすび」つけ笑顔を生み出すことのできる、そんな素晴らしい体験ができた幸せ。

一生忘れないようにしたい。






この思い出を書こうと思ったのは、このおむすびを食べたから。。



中目黒のおむすび屋さん「ごっつ食べなはれ」

たくさんあるおむすびの中で見つけたのが「いぶりがっこチーズ」のおむすび!

いぶりがっこと言えば、秋田の名物!
羽後町での米づくりや、その後に行った東京でのイベントでもよく食べたよなあ。


そんな懐かしい出来事を思い出しながら、おむすびをがぶり。

粗めに刻まれたいぶりがっことクリームチーズ。
いぶりがっこの燻製された特有の香りにクリームチーズのまったりとした濃厚な風味。コリコリとろーりの食感もたまらない。

この組み合わせ、本当に合うよね。
考えた人、天才でしょ。


多くの人に支えられながらここまで来れたことに感謝して。

ご馳走たまでした。

あり57日。




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