タカハシタカシ

某大学・某大学院修了後(共に工学の電気系)、工業系に就職し、現在は塾講師をしている昭和…

タカハシタカシ

某大学・某大学院修了後(共に工学の電気系)、工業系に就職し、現在は塾講師をしている昭和生まれ。 2021年8月やっと数学検定準1級取得。 現在は1級取得を目指しレベル上げ中。 ちょっと得するかもしれない数学等の記事を書こうと思っています。 さあ数学という名のゲームを楽しもう!

記事一覧

世界の法則を知るために-微分・積分とは?微分の応用例(2)

ある関数$${ y}$$を微分したものである、 $${ \dfrac{d y}{d x}}$$ は接線の傾きとなり、これがプラス、ゼロ、マイナスのどの場合となるかの$${ x}$$の値を調べると、複雑…

世界の法則を知るために-微分・積分とは?微分の応用例(1)

微分では微小変化、積分ではいろいろな面積を求められます。 しかし具体的に何に使えるのか等、よくわからないと思います。 このため、微分・積分の応用例について書いてい…

1

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑱積分の計算方法(7)

前回は、定積分が面積になることの紹介と、具体例を使った確認をしました。 また具体例を他の方法で解き、 $${\displaystyle S=\int_a^b{y}dx}$$ のような定積分は$${ x}$$…

5

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑰積分の計算方法(6)

前回は、定積分の記号や計算方法、最終目標としていた、 $${ y=2x^3-3x^2+4x-5}$$ の定積分の計算が、 $${ \displaystyle \int_2^4{y}dx}$$ $${=\left[ \dfrac{1}{2}x^{4}-…

2

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑯積分の計算方法(5)

次の、 $${ y=2x^3-3x^2+4x-5}$$ を不定積分すると、 $${\displaystyle \int{ydx}= \dfrac{1}{2}x^{4}-x^{3}+2x^{2}-5x+C}$$ となります。 積分定数である$${ C}$$を忘れな…

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑮積分の計算方法(4)

不定積分の公式から、 $${ n=1,2,3, \cdots}$$ のとき、 $${ y=x^n}$$ を不定積分すると、 $${\displaystyle \int{x^n dx}=\dfrac{1}{n+1}x^{n+1}+C}$$ となり、 $${ y=1}$…

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑭積分の計算方法(3)

不定積分は、微分と逆の計算の関係となることから、 $${ y=x^2,y=1}$$ の不定積分をすると、 $${\displaystyle \int{x^2dx}=\dfrac{1}{3}x^3+C}$$ $${\displaystyle \int{d…

2

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑬積分の計算方法(2)

微分と不定積分は逆の計算の関係となり、 $${ \displaystyle y \xtofrom[xで不定積分をする]{xで微分をする} \dfrac{ d y}{ d x}}$$ のように表すことができます。 また…

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑫積分の計算方法(1)

前回までで、 $${ y=2x^3-3x^2+4x-5}$$ のような多項式について、 $${ y}$$を$${ x}$$で微分する と、 $${\displaystyle \dfrac{ d y}{ d x}=6x^2-6x+4}$$ となることがわ…

5

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑪微分の計算方法(6)

微分は$${ n=2,3,4, \cdots}$$、$${ a}$$を定数とした場合、 $${ y=x^n}$$ のときは微分の公式を使い、 $${\displaystyle \dfrac{ d y}{ d x}=nx^{n-1}}$$ となり、 $${ y=…

2

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑩微分の計算方法(5)

変化の割合や$${ \Delta x}$$を$${ 0}$$に限りなく近づけるという計算により、$${ a}$$を定数として、 $${y=x^2,y=x,y=a}$$ の微分をすると、 $${\displaystyle \dfrac{ d …

2

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑨微分の計算方法(4)

微分は、変化の割合をグラフの式を使って$${ x,\Delta x}$$で表し、$${ \Delta x}$$を$${ 0}$$に限りなく近づけるという計算をして微小変化を求めます。 今回はこのような…

8

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑧微分の計算方法(3)

微分の計算には変化の割合、横幅をゼロに限りなく近づけるという考え方を使います。 今回は、これらを使ってどのように考え、微分によりかなり小さい変化の計算をするのか…

2

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑦微分の計算方法(2)

微分の計算方法を理解するためには、変化の割合を理解する必要があります。 この変化の割合は、増加量から求められます。 また、この微分の計算ではギリシャ文字である$${ …

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑥微分の計算方法(1)

微分・積分を使うと、それぞれかなり小さな変化・いろいろな面積を求めることができます。 また微分・積分はグラフで考える、横幅をゼロに限りなく近づけると考えるという…

2

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑤積分の考え方

前回は、微分は変化をグラフで考える、横幅をゼロに限りなく近づけると考えるという考え方により、かなり小さな変化を求めると書きました。 今回は、積分はどのような考え…

世界の法則を知るために-微分・積分とは?微分の応用例(2)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?微分の応用例(2)

ある関数$${ y}$$を微分したものである、
$${ \dfrac{d y}{d x}}$$
は接線の傾きとなり、これがプラス、ゼロ、マイナスのどの場合となるかの$${ x}$$の値を調べると、複雑な形のグラフを書くことができます。
今回はこのことを使って、複雑な形のグラフの書き方を解説します。
具体的に最終目標としていた、
$${ y=-2x^2+8x-3}$$
のグラフを書いてみましょう。

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?微分の応用例(1)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?微分の応用例(1)

微分では微小変化、積分ではいろいろな面積を求められます。
しかし具体的に何に使えるのか等、よくわからないと思います。
このため、微分・積分の応用例について書いていきます。
今回は、微分の応用例について書きます。
ある関数を微分したものは微小変化となるだけではなく、重要なものである接線の傾きでもあります。
今回はなぜ接線の傾きとなるのか、この接線の傾きがなぜ重要なものかについて書いていきます。
具体

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑱積分の計算方法(7)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑱積分の計算方法(7)

前回は、定積分が面積になることの紹介と、具体例を使った確認をしました。
また具体例を他の方法で解き、
$${\displaystyle S=\int_a^b{y}dx}$$
のような定積分は$${ x}$$の範囲が、
  $${ 0}$$から上端までの面積$${ -}$$$${ 0}$$から下端までの面積
という計算をしていることを書きました。
今回は、定積分が面積になることの証明をします。
この

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑰積分の計算方法(6)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑰積分の計算方法(6)

前回は、定積分の記号や計算方法、最終目標としていた、
$${ y=2x^3-3x^2+4x-5}$$
の定積分の計算が、
$${ \displaystyle \int_2^4{y}dx}$$
$${=\left[ \dfrac{1}{2}x^{4}-x^{3}+2x^{2}-5x \right]_2^4}$$
$${=\left( \dfrac{1}{2}×4^{4}-4^{3}+2×4^{2}-

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑯積分の計算方法(5)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑯積分の計算方法(5)

次の、
$${ y=2x^3-3x^2+4x-5}$$
を不定積分すると、
$${\displaystyle \int{ydx}= \dfrac{1}{2}x^{4}-x^{3}+2x^{2}-5x+C}$$
となります。
積分定数である$${ C}$$を忘れないようにしましょう。
今回はこの不定積分ではなく、定積分について書きます。
特に定積分の計算は、不定積分ができなければ計算ができません。

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑮積分の計算方法(4)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑮積分の計算方法(4)

不定積分の公式から、
$${ n=1,2,3, \cdots}$$
のとき、
$${ y=x^n}$$
を不定積分すると、
$${\displaystyle \int{x^n dx}=\dfrac{1}{n+1}x^{n+1}+C}$$
となり、
$${ y=1}$$
のような定数のとき不定積分をすると、
$${\displaystyle \int{dx}=x+C}$$
となります。
このとき積分

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑭積分の計算方法(3)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑭積分の計算方法(3)

不定積分は、微分と逆の計算の関係となることから、
$${ y=x^2,y=1}$$
の不定積分をすると、
$${\displaystyle \int{x^2dx}=\dfrac{1}{3}x^3+C}$$
$${\displaystyle \int{dx}=x+C}$$
となり、このとき積分定数である$${ C}$$が必要となります。
しかし、普通はこのような方法で不定積分をしません。
不定積分の

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑬積分の計算方法(2)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑬積分の計算方法(2)

微分と不定積分は逆の計算の関係となり、

$${ \displaystyle y \xtofrom[xで不定積分をする]{xで微分をする} \dfrac{ d y}{ d x}}$$

のように表すことができます。
また、
$${ y}$$を$${ x}$$で不定積分するを、
$${\displaystyle \int{ydx}}$$
のように数式で表します。
今回は具体例として、
$${ y=

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑫積分の計算方法(1)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?⑫積分の計算方法(1)

前回までで、
$${ y=2x^3-3x^2+4x-5}$$
のような多項式について、
$${ y}$$を$${ x}$$で微分する
と、
$${\displaystyle \dfrac{ d y}{ d x}=6x^2-6x+4}$$
となることがわかりました。
今回から、積分の計算方法について書きます。
積分には、不定積分と定積分と呼ばれる2種類あります。
まずは、この不定積分について書いてい

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑪微分の計算方法(6)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑪微分の計算方法(6)

微分は$${ n=2,3,4, \cdots}$$、$${ a}$$を定数とした場合、
$${ y=x^n}$$
のときは微分の公式を使い、
$${\displaystyle \dfrac{ d y}{ d x}=nx^{n-1}}$$
となり、
$${ y=x}$$
のような一次式のとき、
$${\displaystyle \dfrac{ d y}{ d x}=1}$$
となり、
$${ y=a

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑩微分の計算方法(5)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑩微分の計算方法(5)

変化の割合や$${ \Delta x}$$を$${ 0}$$に限りなく近づけるという計算により、$${ a}$$を定数として、
$${y=x^2,y=x,y=a}$$
の微分をすると、
$${\displaystyle \dfrac{ d y}{ d x}=2x,\dfrac{ d y}{ d x}=1,\dfrac{ d y}{ d x}=0}$$
のように微小変化が求められます。
しかし、普通

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑨微分の計算方法(4)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑨微分の計算方法(4)

微分は、変化の割合をグラフの式を使って$${ x,\Delta x}$$で表し、$${ \Delta x}$$を$${ 0}$$に限りなく近づけるという計算をして微小変化を求めます。
今回はこのような計算により、具体的にどのようにして微小変化を求めるのか解説します。
具体例として、$${ a}$$を定数とし、
$${y=x^2,y=x,y=a}$$
のような$${ y}$$が二次式、一次式、定数の

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑧微分の計算方法(3)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑧微分の計算方法(3)

微分の計算には変化の割合、横幅をゼロに限りなく近づけるという考え方を使います。
今回は、これらを使ってどのように考え、微分によりかなり小さい変化の計算をするのか解説します。

以下では、前回と同じようにグラフを使います。ここでも前回と同じように横軸を$${ x}$$、縦軸を$${ y}$$とします。
また横方向を$${ x}$$方向、縦方向を$${ y}$$方向と言います。

微分の計算方法次の、

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑦微分の計算方法(2)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑦微分の計算方法(2)

微分の計算方法を理解するためには、変化の割合を理解する必要があります。
この変化の割合は、増加量から求められます。
また、この微分の計算ではギリシャ文字である$${ \Delta}$$がよく使われます。
これらから今回は変化の割合、増加量、デルタについて解説します。
以下では、前回と同じようにグラフを使います。
ここでも前回と同じように横軸を$${ x}$$、縦軸を$${ y}$$とします。
また

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑥微分の計算方法(1)

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑥微分の計算方法(1)

微分・積分を使うと、それぞれかなり小さな変化・いろいろな面積を求めることができます。
また微分・積分はグラフで考える、横幅をゼロに限りなく近づけると考えるという考え方を使います。
微分でこれらの考え方を使い、どのようにしてかなり小さな変化を求めるのかについて書きます。
具体的に、
$${ y=2x^3-3x^2+4x-5}$$
の微分ができるようになることを最終目標とします。
このため今回は、今後

もっとみる
世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑤積分の考え方

世界の法則を知るために-微分・積分とは?-⑤積分の考え方

前回は、微分は変化をグラフで考える、横幅をゼロに限りなく近づけると考えるという考え方により、かなり小さな変化を求めると書きました。
今回は、積分はどのような考え方をして、いろいろな面積を求めるのかについて書きます。
今回も、グラフで考える、横幅をゼロに限りなく近づけると考えるという考え方を使います。

いろいろな面積とは何か積分により、いろいろな面積を求めることができます。
このいろいろな面積とは

もっとみる