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積読人たち

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「積読」と検索したらひっかかってしまった幸運の記事を収集します。きっと、お家が積読であふれている徳の高い方が執筆された記事ばかりでしょう。
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#エッセイ

同じ本を読むということ

 拝啓  もう、半年以上になろうとしています。  あなたにお手紙できないまま季節は廻り、長い晩夏から気温差の激しい冬を経て、三寒四温の春がやってきました。一昨日は初夏のような日差しかと思えば、昨日は冷たい雨、今日は晴れても寒の戻り。自然の営みに翻弄されながらも、確実に時は流れていきますね。  大変長い間ご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。  その後いかがお過ごしでしょうか。  あのあと私は、脳内バカンスから戻ったものの、バカンス以前とは違う道のりをおっかなびっく

積読増えたよ

増えたよ…。 去年は1ヶ月のうちに2冊〜4冊をコンスタントに読めていたので買っても大丈夫!って気持ちになっていたけれど、2024年に入ってまだ2冊しか読めていない。 そのくせ本を買うからたまり続ける。 積読の数は幸せの数だと思っているのでまあいい。 最近の読書タイムは、仕事帰りにタリーズコーヒーに寄って、カフェラテとシナモンロールを注文する。そして1時間くらいだらだら飲み食いしながら本を読む。 タリーズコーヒーのなにがいいって家の近くにあるのと大好きなシナモンロールが

まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平/坂口恭平

積読本📚の中から、坂口恭平さんの自叙伝 「まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平」を拝読しました📖´- (2023,10,28 読了) 多種多様な活動をされている坂口恭平さんが自身のことを語ったエッセイ。 タイトルにもあるように坂口恭平さんは本当にまとまらない人。頭の中には次々に色んなことが浮かんできちゃう。 だけど、坂口恭平さんの凄いところは頭に浮かんできたものをどんどん形にしてしまう。 「案ずるより産むが易し」とは坂口恭平さんのためにある言葉ではないかと思うほど。 エ

ただ複雑にそして不便になるだけの世界【エッセイ】一三〇〇字

セルフ式ガソリンスタンドで給油をしながらいつも思う。給油に至るまでの工程が多過ぎる。 待機中のタッチパネルをタップする。すると10近くのアイコンが現れる。支払い方法やアプリの使用や各種ポイントカードの使用などを選択しなければならない。その10ほどのアイコンを瞬時に認識し選択しなければならない。 いつもクレジットカードを使うのでカードを選択する。「カードをお通しください」と女声に似せた電子音が流れる。カードを通すと端末がセンターに問い合わせを行う。約5秒の沈黙。素数の暗号情

積読が減らない人に捧ぐ『失敗の本質』

普段から本を読むことが好きな人の悩みのひとつに、読みたい本の数に読むスピードが追いつかないというものがあります。 これを「積読」(つんどく)と呼び、読もうと思って買ったけれど読んでいない本が棚に詰まれていく状態を指します。 この積読状態に対して「買ったにも関わらず読まないのはもったいない」と思ってしまうことも多いでしょう。 そして既に相当量の読んでいない本を持っている状態でも尚、また読みたい本が現れて買ってしまう時、「読めないとわかっているにも関わらず本を買うのはもった

コンプレックスを武器に仕事をしていく

“順風満帆に見える” お世辞かもしれませんが、たまに言っていただくんです。でも、謙遜でもなんでもなく全然そんな事ないんですよ。 いろんな事を頑張っているのは、頑張りたくて頑張っているというよりも、コンプレックスを思い出さないためなんです。実は最近、ドキッとすることを言われまして。(嫌だったということではなく、図星?) 『有野さんは精力的に前向きに活動している分、反動で疲れるときもあるだろうなあと思いながら拝見しております』 コンプレックスを見破られた感じでしたね。何に

加齢で読書ペースが落ちて積読が溜まってくる話

積読がヤバいです。 人間、ある程度の年を重ねると「老眼」というものになります。 ならない人もいるかもしれないけれど、今まで見てきたところ、 軽重の違いはあれどもほとんどの人は避けられない道のようです。 早い人の場合は40代から出てきたり、 50を過ぎると、腕を思い切り伸ばしてスマホを見ている人も出てきます。 僕は軽い近視持ちなので、普段もメガネをかけていました。 ところが、50が見えてきたあたりから、食事をする時にどうも違和感がある。 メガネをかけてご飯を食べ辛くなってき

最強の趣味は読書

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「古本」の魅力について語りたい

本日のテーマは「古本」「古本」の魅力について語りたい物心ついた頃には まず、中古というものについて。 そもそも、2〜3歳の物心ついた頃には 家にファミコンがあり、 よく母・兄と一緒に遊んでいました。 で、買うゲームソフトは中古であることがよくありました。 昔はダイエーの中や独立したゲームショップって 割といたるところにありました。 なので、中古のゲームについて、 自然に受け入れていました。 「古本」に関しても同様に、 中古ゲームの延長線上の存在でした。 「古本」

『ウナギが故郷に帰るとき』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、積読消化の1冊を紹介します。 パトリック・スヴェンソン著『ウナギが故郷に帰るとき』  大沢章子訳 (新潮社、2023) 今日こそ読もうと思って、この本を開いた日。 数ページ読んだところで、なんとも表現し難い違和感を感じた。 うぇ?表紙を改めてよく見た。 英題が”THE GOSPEL OF EELS"。 どういう内容で、このタイトルになる? どうしたら、この邦題になる?(理解の助長か?) タイトルに惹かれたこともあって、あっという間に

読書の夏

夏だから、夏の物語とか、タイトルに「夏」が使われている本が読みたくなって、2冊目に江國香織さんの『なかなか暮れない夏の夕暮れ』を読んだ。 この作品を知ったのは文庫になったタイミングで、本屋で見かけた瞬間「なんて美しいタイトルなんだろう……!」と感動したのを今でも覚えている。だけどその時すぐに読もう!という気持ちにはならなくて(定かではないけれど、おそらく他に読む、もしくは読みたい本があったのだろう)、いつかまた次の機会に、できれば夏に、とタイミングを見計らっていたらなんと三

リリーフランキーのエッセイ本をオススメしたい

ここ5年くらいリリーフランキーが大好きで、リリーさんの書いたエッセイ本を読み漁っています。 コレがまあ面白い。 初めて電車のなかで笑いをこらえながら本を読むという経験をしたのが、リリーさんの「女子の生きざま」を読んだとき。 くだらないんだよ、コレが。 ポパイの連載をまとめた「エコラム」なんかは、文庫版がうちのトイレに常備されています。用を足しながら、なんとなく開いたところを読むのがワビサビです。 他にも、「美女と野球」、「リリーフランキーの人生相談」、「誰も知らない名言

日記 2023/6/5

用あって渋谷。やけに天気がいい。暑い。 迫る夏の影が見える。 腕に塗った日焼け止めが光って、きみとの話を思い出す。 用事が終わる。14時半。 今日は休日である。誰と何の予定もない休日である。朝から少し倦怠感があったけれど、何を隠そう用事はまつ毛パーマだったので、その間中爆睡させていただいて、それはそれはスッキリしている。 渋谷。自由な休日。映画でも観よう。 tohoへ向かいながら、片手でスススとチケットを買う。便利な時代だ。月曜日でも関係なく人通りの多い渋谷。横断歩道の白線

積読崩し

最近積読が増えています。 なにか良い本はないかなと色々とオススメしてもらったり、自分で調べてみたりして、どんどん購入していたら、持て余してしまいました。 目次と気になるところをサラッと読んだだけのものがいくつかあり、読むならちゃんと時間をかけて読みたいのですが、その時間が持てていません。 しかし、こういうものは時間があっても進まないので、これを読むと決めて読み始めました。始めるまではグダグダするものの、読んでみると非常に惹きつけられて、気に入っています。 さっさとno