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短歌集、時々俳句

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#アート

[短歌]明日には笑えるやろか 明日には

[短歌]明日には笑えるやろか 明日には

明日には 笑えるやろか 明日には
東京の夜 月も見えない

この夜は あなたに出会えた 夜だから
いつもの道に 月が届くの。

第14回 井戸短歌会「写真で一首」にて。
字はおおのゆうや(https://note.com/langeech)。素晴らしい。
短歌会の様子はPodcastでUpしています。(こちらは第13回のもの)
第14回のものも後日Upされます。

元々、別々に作った短歌だけど、並

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(短歌)その手から

(短歌)その手から

その手から 解き放たれて 飛んでいき
     辿り着くのは 神のふところ

聖書全体を詠む
創世記から黙示録
創造から完成
それを一つの短歌にそっと詰めて。

出産連歌

出産連歌

出産連歌

出産のときの一連を短歌に

(前の日の晩、僕の実家でご飯を食べていた)
テレビ見る 妻と娘の 後ろから
名前はこれで いこうとささやく

「うん。明日は、絶対ないと思います!」
 そう言う妻は8時間後に、、、

まだ明けぬ 夜の内から その時は
一人静かに 始まっていた

僕の名を呼ぶ妻の声 飛び起きて
タクシー会社は 営業 終えて

母の名を呼ぶ僕の声 飛び起きて
車、飛ばし、道 間

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あいうえお短歌 な〜の

あいうえお短歌 な〜の

あ〜おはこちら!
か〜こはこちら!!
さ〜そはこちら!!!
た〜とはこちら!!!!

『な』
泣いている 顔を見てると にやけちゃう
だめだ、だめだ 真剣なきみに

『に』
にんにくの芽を食べて白飯を食う
美味しさを踊り ぺこりで締める

『ぬ』
ぬりたくる とにかく紙に ぬりたくる
その躍動が 伝わってくる

『ね』
「ねぇねぇねぇ」
「うんうんうんうん」
「しょーか、しょーか」
ぬいぐるみもさ

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そんなんじゃなくて、ああ、言わなきゃよかった
なんでもないよ、なんでもないよ
(マカロニえんぴつ「なんでもないよ」

届かない 言葉をあなたが いたころの
ように投げかけて笑って寝る

届かない 言葉を語り続けてる
どこかで誰かに 届くと信じて

いや、アナタのやってることはすごいよ
大丈夫、神様が見ている

2/19 Blue Giantを読んで

歓(よろこ)びの 日ごとの糧が 人質に
瞬間、仕事は苦しみとなる

すき焼きの 最後の小さな 肉、君に
あげてるおれ「あ、父親だなぁ」

空の下 小さな自分を かえりみて 
ああこの雲は 何を語るか

祈りは、何かをすることでもあり、何もしないことでもあるんだって。

午前2時 眠ったはずの 娘がポツリ
「ナッツ もっと ほしいって ゆった」

ゆった?笑 #1歳8ヶ月 #寝言

登りつめ 力があるから できること
立場がないからできること

神様が 虫を造った 目的は
片隅に目を 向けさせるため?

かな?
部屋の片隅で小さな虫を殺した朝。

なにごとも 
自分でやらねば 気がすまぬ
娘よ、焦らす 父を赦せよ

1歳9ヶ月の娘
イヤイヤ期は自分でやりたい敏感期
親、焦りとの戦い