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演奏レベル以上に大切な「プロ意識」とは

数年前のコロナ騒動が始まってから、微熱でも感染の疑いがあるからと欠席やお休みする習慣がついたように感じます。

確かに、本当にコロナやらインフルになっているのに、平気で街中や職場や学校に行ってしまうのは感染拡大するので控えなければならないと思います。ですから、お休みする判断は大切です。

もちろん他にも体調を含め様々な理由がで約束や予定を中止して休まなければならない場面もたくさんあります。それらは医療現場の判断、個人の判断など様々です。それについても他の人が掘り下げてとやかく言うべきことでもありません。

頑張ってしまうことで頑張れなくなってしまう人もいるのですから、無理して欲しいとも思っていません。自分のペースで生活していく必要がある人だってたくさんいるわけで、それは尊重すべきだと思います。

と、ここまで防衛ラインを引く準備をしてから言いますが…

一方で音楽をする者は基本的に代わりがいません。本番当日に急遽代理を立てれば良いというわけにはいきません。その代役がどれだけ優秀であったとしても、その人がこれまでの数回、もしかしたら数十回積み重ねてきた練習に参加していないことは事実であり、その積み重ねから生まれた音楽や、他の奏者との関係がそこにはあるのです。

これらは音楽家、音楽家を目指す人、だけでなく音楽に関わるすべての人に関係しています。プロだとかアマだとか関係ありません。

僕の完全な主観ですが、プロの世界で特に活躍している人のほとんどは、(客観的に見て)あまり体調に波がないように感じます。それは言い換えるならば、体調を安定させるための工夫や努力をしている人がとても多いからだと思います。代役を立てる程でもないにせよ、体調が悪い様子を晒してしまえば周りに心配を与え。集中力を阻害してしまうことを理解しているからだと思います。

そう思うと演奏家って結構しっかり食事をしている人が多いように感じます。睡眠時間もできるだけしっかり取るようにしているように感じるし、無駄な夜更かしをしている人も少ない気がします。自分が最も健康に生活できるリズムや方法を考え、実践しているように感じるのです。リサーチしたわけではありませんが。

結局今日のブログ、何が言いたいのかと言いますと、音楽をやってる人は健康管理に気をつけてレッスンやら練習やらを休まないようにしましょう、と言うこと。約束を守れる努力をする。
例えばレッスンや練習などは指揮者や講師、そして一緒に演奏する仲間全員がスケジュールを調整して、その限られた時間で曲作りやレッスンをするわけです。それぞれが約束の時間を目指して朝起きて、準備して、食事して、移動して、ウォームアップをしているわけです。

音楽の道に進みたいのでしたら特に強く意識すべき事柄です。演奏が上手とかそういうことよりもずっと大切なこと。
他の職業でも同じことだと思いますが、これがいわゆる「プロ意識」というものではないか、と思うのです。

再三言いますが、今回のお話、体調が悪いのに無理しろとは決して言っていません。「体調が悪くならない努力、健康管理をしましょう」と言っています。
健康を維持するために何を優先すべきかをまず考える。睡眠時間を削ったり、食事を疎かにしない。ストレスを溜めない、自分の好きなことをする時間を用意するなど、基本的なことからその人オリジナルの健康維持対策など、いろいろあると思います。

…まあ、こんなフラグみたいな記事書いてしまったので自分の体調に気をつけなければなりません。まあでも、大人になってから風邪ひいた経験がほとんどないんですよね(←あ、またフラグを立ててしまった)。


荻原明(おぎわらあきら)


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