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クラシック

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クラシック音楽に関する記事まとめ
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オペラ「夢遊病の女」

オペラ「夢遊病の女」

ベッリーニのオペラ「夢遊病の女」を観に行く予定があり、その前に少しベッリーニや夢遊病の女について知っておきたいと思い、図書館で本を探してみました。

地元の図書館ではこれといったピンとくる本は見つからなかったのですが、とりあえず下記の2点が出てきたので、予約をして読んでみようかな思っています。

松村友視『オペラグラス』

ロラン=マニュエル『音楽の楽しみⅣ オペラ』

『オペラグラス』はこのよう

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モーツァルトの未発表曲発見

モーツァルトの未発表曲発見

モーツァルト好きにはわくわくするニュースです🎵

図書館で見つかるというところが、おもしろいですね。いまだ目録に起こされていない未知の楽譜が図書館に眠っているということなのですね。

Ganz kleine Nachtmusik(とても小さな夜の曲)という弦楽三重奏曲で、さっそくケッヘル番号もつけられていて、K.648です。

19日にオーストリアで、今日にはドイツで初演とのことで、聴いてみたい

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ドゥムキー 編曲の妙

ドゥムキー 編曲の妙

もうすぐ家族が主催するピアノ教室の発表会があります。

発表会では全てのプログラムが終わった後、講師演奏が予定されているのですが、今年の講師演奏は、ドボルザークのピアノ三重奏曲第4番 ドゥムキーの4手版、ピアノ連弾となっています。

ピアノ連弾版はあまり録音がなく、協演者との合わせ以外では、チェコのスークトリオの演奏するピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重奏曲と合わせてさらったりしているようです。

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2人のフランソワ 〜 幻想交響曲

2人のフランソワ 〜 幻想交響曲

ピアニストのお話しです。

私が一番好きなピアニストはフランソワですが、愛聴しているピアニストにフランソワが2人います。

1人はすでに過去の人で一番好きなピアニスト、サンソン・フランソワ。

もう1人は現役からすでに引退しているらしいものの、存命のピアニスト、フランソワ=ルネ・デュシャーブルです。

二人とも名前にフランソワがついていて、それが姓か名かの違いはあれど、私にとってはどちらもピアニス

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開催中止の演奏会から思い出す、記憶に深く刻まれたリサイタル

開催中止の演奏会から思い出す、記憶に深く刻まれたリサイタル

今週、ショッキングなニュースが飛び込んできました。

今月予定していた、エレーヌ・グリモーの来日公演がピアニストのコロナ感染で中止になったというお知らせでした。

秋というにはまだ早い気候ですが、今月から始まる秋の演奏会シーズン。いくつかの公演に出かける計画があり、その柿落としとして、公演に向けて徐々に気持ちを高めていた演奏会中止のニュースでした。

演奏会で予定されていた曲目は、

ベートーヴェ

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夏の行事 ピアノ発表会 〜 愛の悲しみ/クライスラー

夏の行事 ピアノ発表会 〜 愛の悲しみ/クライスラー

今年も夏の行事、ピアノ発表会の季節が近づいてきました。発表会と言っても私が演奏する訳ではなく、教えている訳でもありません。妻がピアノを教えていて、発表会では私も手伝いに駆り出され、生徒さん達の演奏を録音したり、色々とお手伝いをしています。

小学生のときに2年間ピアノを習っていたことがあり、小学生が演奏する曲には知っている曲も多く、そんな曲の演奏を聴くと懐かしくなります。今年はどんな曲が聴けるのだ

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7月27日、クラシック音楽日記♪

7月27日、クラシック音楽日記♪

今朝、ピアノを練習していらっしゃる方の記事を読み、練習中のレパートリーにベートーヴェンの「創作主題による32の変奏曲 WoO.80」が登場していて、久しぶりに聴きたくなって、かけて聴く。

1973年の録音。とても好きな曲で、雄大さを感じながらの朝の始まりとなる。変奏曲の次は月光ソナタですが、私は朝から月光でも大丈夫な人です。

このCD、最後はテンペストになるのですが、朝からテンペストはちょっと

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音色に冷気をまとったピアニスト

音色に冷気をまとったピアニスト

予想通り大変な暑さの夏がやってきました。

私は夏が好きなタイプなのですけれど、ここ1〜2年ほどは、夏が好きだと言いきる自信が少し揺らいできています。それでもやっぱり夏が来ると嬉しい高気圧好き人間です。

たとえ好きでも、身体が暑さに慣れるまでは少し時間がかかりますね。

この暑さにあてられて、音色に冷気をまとったピアニストのことを書きたくなりました。

確か半年くらい前のことだったと思います。ま

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声楽家になりたかったヴァイオリニスト

声楽家になりたかったヴァイオリニスト

先日、掲載させていただいた記事を書いている際に、音源を探していてたまたま私の好きなヴァイオリニストのドキュメンタリーを見つけました。

こちらは以前書いたその記事です。

私の好きなヴァイオリニストというのは、庄司紗矢香さんです。知らなかった彼女の人となりや、生い立ちなどが分かるインタビュー、ドキュメンタリーがとてもおもしろかったので共有させていただきます。

彼女の幼い頃の夢は、声楽家、オペラ歌

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7月7日、クラシック音楽日記♪+ジャズ

7月7日、クラシック音楽日記♪+ジャズ

午前中、ベートーヴェンのピアノソナタをかなり大きな音で鳴らしながら、掃除をする

聴いた盤は、ロシアのピアニスト、ヴェデルニコフ演奏の1974年に録音されたもの

曲目は、
自作の主題による32の変奏曲 WoO80
ピアノソナタ14番 月光
ピアノソナタ17番 テンペスト

掃除機に負けない音で曲の勢いも借り、はりきって掃除する。ロシアのピアニストだけれど生まれはハルピンなので、生地は日本からほど

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レイボヴィッツの芸術、テンポよく快活な音楽🎵 〜ベートーヴェン交響曲第3番

レイボヴィッツの芸術、テンポよく快活な音楽🎵 〜ベートーヴェン交響曲第3番

梅雨明けはまだのようですが、ついに夏がやってきたような暑さが始まるなか、元気のよい演奏でベートーヴェンの交響曲、第3番が聴きたいと思って今日出してきたのが、ルネ・レイボヴィッツ指揮の演奏を収めたCDです

以前、ベートーヴェンの交響曲「第九」にはまっていて、いろいろな指揮者、オーケストラの演奏を聴いて楽しんでいた時期があります

その頃にNHK FMで、ある指揮者の第九演奏を聴いていたところ、テン

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モーツァルト K.563、こんないい曲持ってたの!?

モーツァルト K.563、こんないい曲持ってたの!?

ある日、突然訪れた驚き
「えっ、こんないい曲持ってたんだ!?知らなかった」から始まるエピソードをご紹介させていただきます

ある天気のよい休日の日中のこと。モーツァルトの曲で普段聴かないような曲、知らない曲がなにかあったら聴いてみたいなと思いたち、

モーツァルトのCDが置いてあるあたりの棚をごそごそと探してみる。うちには市販のCDの他に、図書館で借りるなどして私的利用のためコピーしたものもあり、

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モーツァルト、ヴァイオリン・ソナタの魅力再発見

モーツァルト、ヴァイオリン・ソナタの魅力再発見

ずいぶん前、クラシック音楽が本格的に好きになり始めて、色々な曲を聴くようになった頃、テレビでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の演奏を見聴きして心惹かれた演奏家が庄司紗矢香だった。

録画した演奏を繰り返して聴いているうちに、CDが欲しくなりチョン・ミュンフン指揮、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団とのヴァイオリン協奏曲のCDを購入して、それをよく聴くようになった。

その後、何度か庄司紗

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今日の一枚(モーツァルト K.387)

今日の一枚(モーツァルト K.387)

モーツァルトの弦楽四重奏曲集から、ハーゲン・カルテットの演奏する弦楽四重奏曲、第14番 K.387を含むCDを今日は聴きました

今、私が持っている弦楽四重奏曲集は、ハーゲン・カルテットのもののみです。初めて購入するにあたり、どのカルテットの曲集にするか、悩みました

YouTubeで聴き比べをしたり、図書館で借りたCDを視聴する中で、バリリ・カルテットか、ハーゲン・カルテットのどちらかにしようと

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