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考えたこと

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何かを経験して、そこから考えたことや感じたことを書いています。
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祖父と私と腕時計の話 #2

祖父と私と腕時計の話 #2

#1の続編です

ちょうど、祖父が亡くなった大学1年の10月頃から、私は徐々に変わっていった。

(この時期からというのはただの偶然であって、結びつけるべきではないのに、勝手に宿命的なものを感じてしまっている。)

私は大学生になって暫く、ダラダラと張り合いのない日々を過ごしていた。
やりたいこととか、将来の夢とか何一つなかった。考えてもいなかった。
そんな私とは対照的に、同級生はみんな「この大

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祖父と私と腕時計の話 #1

祖父と私と腕時計の話 #1

過去に戻ったら何をするだろう?

過去に戻って、この先もうすぐ死ぬと分かっている人を目の前にした時、自分はどうするだろう?

この疑問が、ずっと頭にこびりついている。

こんな非現実的な疑問が心に居残り続けているのは、あるドラマを見たから。

「時をかける少女」(日テレ系2016年放送)の第2話。

あらすじはと言うと…(ネタバレです)

ざっと、こんな話だ。

カメラワークや、主題歌のかかるタイ

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"言葉" と "心情" の天秤

"言葉" と "心情" の天秤

言葉には、目には見えない「重量」がある。
言葉って、重くて、軽い。

その重量は絶対的な不変の値ではなく、受け取り手の心の中で、面白いくらいにコロコロと変化するものだ。

例えば、軽い気持ちで「就活終わったよ」と友達に連絡したとする。
どれくらいの軽さかと言うと、「マジ?お疲れ!!遊びに行こ!」という返事を想定するくらい。

しかし、「おめでとう。よく頑張ったね。あなたは去年から就活を始めて苦労し

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就活で見えた、見えない壁

就活で見えた、見えない壁

私は来年から社会人になる。
就職活動には苦労しなかったわけもなく、周りより長引いて7月まで続いた。

将来への不安が膨らみ、泣いた日もあった。

それだけ私を困らせたのは、
私が就職することは「普通」ではなかったから。

そんな就活体験をお話ししたい。

私は、学部で学んだ内容とは全く関係のない業界を志望していた。理系であったため、大学院に進むかその方面の企業に就職する人が9割以上。それが「普通」

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道

「人の気持ちは、実際にその立場になってみないと分からない。」

私が常に大切にしていることだ。

私は今、大学に通っている。
高校までは公立の学校に通い、大学も国立大学を目指した。
それは、公立の学校に通い続けることが最大の親孝行であり、それが「カッコイイ」と思っていたから。
それまで勉強面は優秀で自信があったこともあり、大学選びにおいて「国公立大学」というネームバリューに最高の魅力を感じていた。

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